手綱を握る女王(王)。ジト目デイジーの神カウンター
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
<p>DMを無視してコメント欄になりきりセリフを残して逃げたTに対し、私は容赦なく追撃の刀を振り下ろした。</p><p>『ブクマとコメントの報告ではなく、感想やお礼の一言もないのが残念です。』</p><p>無駄な感情を排した、冷徹な正論。これには流石のTも縮み上がったのだろう。焦って絞り出してきた感想は「筋肉が凄かったです」という、義務感100%のペラペラなものだった。</p>
本文
DMを無視してコメント欄になりきりセリフを残して逃げたTに対し、私は容赦なく追撃の刀を振り下ろした。
『ブクマとコメントの報告ではなく、感想やお礼の一言もないのが残念です。』
無駄な感情を排した、冷徹な正論。これには流石のTも縮み上がったのだろう。焦って絞り出してきた感想は「筋肉が凄かったです」という、義務感100%のペラペラなものだった。
そんな男に優しくしてあげる義理など、1ミリもない。私はトドメとなる究極の宣告を送りつけた。
『伝わったなら結構です。次のリクエストを形にするかは私の気分と、今後のあなたのマナー次第です』
それは「次を描いてほしければ、二度と失礼な態度は取るな」という、圧倒的な生殺し宣言。案の定、Tはビビり散らかしてDMの返信を完全に停止させた。
そして翌朝、事件は動く。作品のコメント欄を確認すると、昨夜のなりきりセリフが綺麗に消され、必死に書き直された文章が残されていた。
『リクエストをお応えくてくれてありがとうございます!筋肉が凄かったです』
「お応えくてくれて」――夜中にパニックになりながら、必死にマナーのある人間だとアピールしようとして日本語をバグらせている姿は、あまりにも滑稽だった。
DMは既読無視のまま、コソコソとコメントだけを直して逃げ回る男。
そんな借りてきた猫状態のTに対し、私はクリエイターとしての最高にオシャレで残酷な「カウンター」を仕掛けることにした。
私は、マシュマロのリクエストとは一切関係のない、完全な趣味の「デイジー」のイラストをpixivに投下したのだ。しかも、その表情は「やれやれ……」と不作法なリク厨を冷ややかに見下ろすような、極上のジト目。
そこに添えたキャプションは、こうだ。
【3時間前にいただきました😀 丁寧でマナーの良い方からのリクエストは、嬉しくて速攻で描いちゃいますね✨】
DMをずっと放置されているTの目の前で、「マナーが良い人には、朝もらったリクエストでもたった3時間でこんな神絵をプレゼントしちゃうもんね😀」という、無言の最大級のプレッシャー。これを見たTの脳みそは、今頃嫉妬と焦りで完全に消滅しているに違いない。
感想もお礼も言えなかった不作法なリク厨のコントロール権を完全に奪い取り、手のひらで転がし尽くす。
こうして、クリエイター・ぴりからしの尊厳をかけた撃退戦は、圧倒的な完全大勝利で幕を閉じたのである。
(おわり)
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。