驚愕のすっとぼけ「描いたって、どんな絵?」
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
<p>よく知らない筋肉キャラではあったけれど、私、ぴりからしは絵師としてのサービス精神を発揮し、その斜め上すぎるリクエストをちゃんと形にしてあげた。マシュマロで届いていた「お腹をさすっている絵」の要望も、しっかりpixivに投稿して応えてあげたのだ。</p><p>普通なら、ここで大喜びの感想やお礼のメッセージが届くはず。</p><p>ところが、メッセージ画面を開いた私は、再び頭を抱えることになる。</p>
本文
よく知らない筋肉キャラではあったけれど、私、ぴりからしは絵師としてのサービス精神を発揮し、その斜め上すぎるリクエストをちゃんと形にしてあげた。マシュマロで届いていた「お腹をさすっている絵」の要望も、しっかりpixivに投稿して応えてあげたのだ。
普通なら、ここで大喜びの感想やお礼のメッセージが届くはず。
ところが、メッセージ画面を開いた私は、再び頭を抱えることになる。
マシュマロの件を突き合わせた私に対して、Tは「はい、そうです」とあっさり認めた。そこまではいい。しかし、その後に続いた私の「もう書いたんですけど(感想とかお礼はないの?)」という正論のツッコミに対して、Tが放った返信は、私の想像の斜め上を音速でぶち抜いていった。
「描いたって、どんな絵?」
……は?
画面の前で、私の思考が完全に停止した。
pixivに投稿したばかりの新着イラストだ。それを、自分のために描いてくれた絵をチェックすらしていないのか、それとも記憶が数分でリセットされたのか、堂々とすっとぼけて聞き返してきたのだ。
お礼を言うどころか、自分が頼んだことすら忘れたフリ(?)をするその強靭すぎるメンタルに、私は怒りを通り越して恐怖すら覚えた。
メッセージを送ってから10分以上経っても、DMの返事は一向に来ない。
しかし、その裏でTは信じられない行動に出る。DMを既読無視したまま、作品のコメント欄にだけ突如として現れ、何事もなかったかのように謎のなりきりセリフを残して去っていったのだ。
「もういい。これ以上優しく付き合ってあげる義理はない」
私は、このマイペースすぎる不作法な怪異・Tを完全にコントロールするため、冷徹な「手綱」を握る決意を固めたのだった。
作品統計
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