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EX/Detour≒Invisible rays

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/30 📚 シリーズ: literalconnotation ─ なみだの魔法円から現れたのはあたしでした。 📝 708文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

夫の浮気を問い詰めた明楽メルは、勢いのまま足元の水たまりに魔法陣を描いた。 「異世界に行く」 もちろん、本当に行けるとは思っていなかった。 ところが次に目を覚ました場所は見知らぬ部屋。しかも自分の体は小学校低学年ほどに幼くなっている。 そんなメルを拾ったのは、銀髪の美青年――自称・悪魔のヴィザーゴだった。 「名前はアキラにしようか」 妙に馴れ馴れしく、人の思考を勝手に読み、肝心なことほど妙な言い回しをするヴィザーゴ。 その従者である三尾の狐ルーモと白山羊ヴェーロ。 言葉も常識も違う世界で、メル改め“アキラ”の奇妙な生活が始まる。 けれど、この世界はどうもおかしい。 消えたはずの傷。 元の自分とは異なる身体。 自分の真名を知る者たち。 ヴィザーゴが口にする「層」と呼ばれるもの。 そして、異世界へ来たはずなのに再び現れる、彼女がいた世界。 ここは本当に「異世界」なのか。 そもそも、自分は何者なのか。 ――まあ、それはそれとして。 服は欲しい。 靴も欲しい。 ご飯は食べたい。 旦那は一発殴っておきたい。 深刻になりきれないメルと、善良とは少々言い難い悪魔。 行き先のわからない二人が辿るのは、偶然でも、運命でもない。

本文

「ありゃ?」

 主の声が響く。

「なんか元気なのがすり抜けたよ。そっちに着いたら好きにしていいよ」

 なんとも主らしい通達だ。

 と、なると厄介なのはあいつだ。

 あたいは仕事の手を止め、腰をあげる。

 ……ふふん。随分この体にも慣れたものだわ。

 あいつの部屋の前には、もぐもぐと反芻をするツレがいた。

『待たせた?』

『別に』

 何の変わりもない、いつも通りのやり取り。

 合図もせずにやつの部屋を開ける。

 いつもヘラヘラとしまりのない顔が、獲物を捉えるが如く真剣に一点に向けられている。

 部屋の中央の、敷物の上。

 移動以外に使うこともない陣を張り、創出を行っている。

『珍しいことしてるね』

『俺らの声も聴こえてないみたいだし。こちらからも霧がかかっているようだ』

『……ろくでもないことになりそうだね』

『間違いない』

 陣の中央が人形を象る。

『……やっちゃったね』

『やっちゃったな』

 やつはそのまま、ソファに突っ伏すと、陣の中の人形に緩やかに魔力を流している。

 ……はあ。

 人形に向けて、あたいらも魔力を加勢する。

 ようやくあたいらに気がついたやつが、『手伝ってくれるんだ?どういう風の吹き回し?』

 と言ってくる。

『お前がどうなろうと構わんが、主様に障りがでるからな』

『それだけだよ』

『そっか。そうなるか。まあそれも一瞬のことだけどね』

『僕であるなら主に些事でも負担を与えるな』

『ふふん』

 こいつのことだからどうせ余力は残してる。

 ……はああぁ。

『二度目。諦めろ』

 えらく精巧に作られた人形に、一時的な仕上げを施す。

 ぱちん。

 途端、ムッとするやつを、したり顔で見てやる。

 もぞもぞと動き出す人形。

 ————

 …………なんだこいつ?

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作者について

有城 砂生

有城 砂生

理であそび 律にあやつる せつなゆたう はざま ワタシはログ。 律であそび 理をあやつる

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