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小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/5 📚 シリーズ: 白昼夢 — Daydream — 📝 394文字 ✅ 全年齢

あらすじ

蘇った夏の記憶はやさしく歪み、真実だけが取り残された ある新聞記事が、私の遠い記憶を呼び覚ました。 小学生時代の夏休みのある日、こっそり忍び込んだ学校の校舎内で体験した恐怖。 はたしてあれは現実だったのだろうか。 それとも夏の強い日差しが見せた幻だったのだろうか。

本文

「ふむ――小学五年生の時の、さらに十二、三年前、つまり今から二十七、八年くらい前の事件というわけだ」

 三本目の缶ビールを飲み干した田母神は、アルミ缶を丁寧に潰しながら言う。

 彼は私と同い年なので話が早い。

「まさかとは思うけど、そのタエ子さんの話が君の云う『奇妙な出来事』ってわけじゃないよな?」

 田母神はそう続けながら訝いぶかしむ。

「もちろん。今の話は前振りに過ぎないよ。君に聞いてもらいたいのはこの先だ」

 私は缶に残ったビールを一気に呷あおり、喉を潤してからそう答えた。

「そう来なくちゃ。シンジ少年たちの冒険譚たんを続けてくれ」

 田母神は満足気に、ニヤリと口角を上げる。

 気づけば、彼はいつの間にか秘蔵のウイスキーの瓶と氷、ミネラルウォーター、グラス二つを用意していた。相変わらず酒に関してだけは手間を惜しまない男である。手早く水割りを作ると、ひとつを私に差し出した。

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作者について

紗倉亞空生

紗倉亞空生

紗倉亞空生(さくら あくお)と申します。 ミステリとホラゲーとちょっぴりロードバイク🚴を嗜むしがない会社員です。

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