モノクロームの世界
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
一 磐梯山の麓に広がる集落は、冬が訪れると完全に世界から切り離される。音を吸い込むような重たい雪雲が空を低く覆い、視界の隅々からあらゆる色彩を奪い去っていく。そこは、深い白と冷たい黒だけで構成されたモノクロームの極北世界だった。吐息は一瞬で凍りついて白煙となり、肌を突き刺す外気は容赦なく体温を奪っていく。摂氏マイナス十度を下回る過酷な静寂のなか、景色を切り裂くように鮮烈な「赤」だけが動いていた。
作品統計
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