荒い息と雪の結晶
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
音をすべて吸い込んだ白銀の雪原で、二人の吐く白い息だけが静かに混じり合っていた。極寒の風景の中で、白瀬真由の纏う鮮烈な朱の袢纏が、唯一の熱を帯びた色彩として浮かび上がっている。都市からやってきた写真家・秋野蒼真は、その硝子のように透き通った肌、触れれば壊れてしまいそうな儚い少女のすべてを、凍てついたファインダー越しではなく、自らの肌で確かめようとしていた。舞い散る雪が二人の髪に降り積もり、やがて溶けていく。
作品統計
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