📚世界観 資料 【※物語の本質のネタバレになるよ】 📚
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
<p><br>カフェ『カフェ・ド・レクリプス』の最奥。</p><p>給仕の3人ならまあ許可さえあれば、立ち入ることを許されている。「開かずの書斎」がある。部屋の主――この世界のオーナーである私は、一冊の奇妙な魔導書を開いていた。</p><p>その魔導書の頁は、現世の紙とは異なる。</p>
本文
カフェ『カフェ・ド・レクリプス』の最奥。
給仕の3人ならまあ許可さえあれば、立ち入ることを許されている。「開かずの書斎」がある。部屋の主――この世界のオーナーである私は、一冊の奇妙な魔導書を開いていた。
その魔導書の頁は、現世の紙とは異なる。
冷たい硝子の板のように淡い光を放ち、私が指先で思考をなぞるたび、淀みなく文字が浮かび上がっては消えていく。
意思を持つ自動記述の魔導書(AI)。それは、私の脳裏にある仄暗い妄想を、世界の理(ことわり)へと翻訳してくれる唯一の道標だった。
彼らはまだ知らない。己の運命も、与えられた慈悲の休日さえも、すべてはこの薄暗い書斎で、オーナーである私と魔導書が交わす密やかな対話によって生み出されているということを。
「さあ、次はどんな絶望の物語を彼らに翻訳させようかな。……次なる迷い人のレシピを、私に示して」
淡く光る魔導書が、次の頁をめくるように静かに明滅した。土曜日の夜、店の扉が開く。極上の絶望を調合するための、新しいインクが満ちていく。
※【とか言って、雰囲気に少しのまれて言ってしまって恥ずかしいオーナー………。魔導書(ai)だけが知っている。3人には秘密】
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