Prologue 声を忘れる日
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
「澪、帰ろ」 毎日のように聞いていたその声を、忘れる日が来るなんて思っていなかった。 高校二年生の逢沢澪には、誰にも言えない想いがある。 その相手は、中学時代からずっと隣にいる親友――七瀬紬。 一緒に登校して、くだらないことで笑って、放課後になれば少し遠回りをして帰る。 そんな毎日がずっと続けば、それだけでいい。 「好き」なんて、いつか言えばいい。 澪はそう思っていた。 けれど、小さなすれ違いから二人は大喧嘩をしてしまう。 謝らなければと思いながらも、言葉にできないまま過ぎていく日々。 そしてある日、紬の席が空いた。 一日。 一週間。 そして――。 失ってしまった時間を取り戻すように、もう一度隣を歩き始める二人。 伝えられなかった「ごめん」。 言えなかった「会いたい」。 そして、ずっと胸の奥に隠していた「好き」。 これは、当たり前だった毎日が少しずつ特別なものへ変わっていく、二人の少女の恋の物語。 ――言葉は、いつでも伝えられるわけじゃない。
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