(エピソード3)
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
連作短篇の形式で語られる怪談ノワール。
本文
幽霊やら怪異やらは最初からこの世に存在しているのではない。語られて初めてわれわれの前に現れる。言葉にされなければ、気のせいの狭間に雲散霧消しておしまいだ。あるとか、ないとか、不確かだとか、そんなことは関係ない。話になったとたんに人の無意識に棲みついて、言葉は独自の夢を紡ぎはじめる。
網棚のボストンバッグを開けてみたら父の首が入っていたというOLの話。さくらんぼ泥棒を撃ち殺してみたら孫だった話は有名だが、孫の死体は人間の顔をした巨大な鳥の姿をしていたという詳細は隠されている。
語られなかった襞の闇には来るべき事件のDNAが畳み込まれている。
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