銀くん視点「みみのにおい」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/27 📚 シリーズ: きまぐれまほろば夜行帖【本編】 📝 777文字 ✅ 全年齢

あらすじ

縁側で、みみが隣に座っている。僕は、そろそろと近づいた。……みみ。

本文

縁側で、みみが隣に座っている。

僕は、そろそろと近づいた。

……みみ。

ふわっと、いい匂いがする。

「……ん?」

もうちょっと近づいてみる。

……あ。

みみの匂いだぁ。

なんだか、ほっとする。

僕はみみの袖をきゅっとつまんだ。

「みみぃ……」

「なあに?」

「……ぎゅう、していい?」

みみが笑って腕を広げてくれた。

僕はすぐに、ぽすん!

ぎゅうううっ。

「……えへへぇ」

みみの肩に頬をくっつける。

ふわっ。

……やっぱり、いい匂い。

僕は、もう一度ぎゅううっと抱きしめた。

「銀くん、今日は甘えんぼだねぇ」

「……んー?」

甘えんぼ?

よくわからないけど、みみがいるから、くっついていたい。

僕は頬をすりっと寄せて、みみの肩に顔をうずめた。

……ふにゃ。

あったかい。

いい匂い。

みみだぁ。

うれしくなって、腕にきゅっと力がこもる。

ぎゅううっ。

「……えへへへ」

「そんなにくっつきたいの?」

僕はこくこく頷いた。

「……うんっ」

だって、みみの匂いがするんだもん。

ここにいると、なんだか胸の中がぽかぽかして、うれしくて、しっぽまで勝手にふわふわしちゃう。

みみが背中をなでてくれた。

「よしよし」

……んにゃぁ。

僕はすっかり力が抜けて、みみにくっついたまま、ふにゃふにゃになった。

でも、もうちょっと。

もうちょっとだけ。

僕はみみの背中に腕を回し直して、ぎゅうううっ。

「……みみぃ」

「なあに?」

「……えへへ。なんでもない」

言いたいことは、いっぱいあるのに。

うれしいとか、あったかいとか、そばにいたいとか。

でも今は、言葉にするより、こうしてぎゅーってしていたい。

僕はみみの肩に頬をすり寄せた。

ふわっと、いい匂い。

……しあわせぇ。

「……あとちょっと、こうしてていい?」

みみが「いいよ」と答えてくれた。

わぁ。

僕はまた、ぎゅううっと抱きしめた。

……えへへへ。

みみ、だいすき。

僕のしっぽは、今日も縁側で、うれしそうにふわふわ揺れていた。

ジャンル・タグ

タグなし

作品統計

👁️ 閲覧数: 0 👍 いいね: 0 📚 本棚登録: 0

作者について

みまち

みまち

紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

👥 フォロワー: 4人

作者ページを見る