肆
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あらすじ
みみ「よし!それじゃ、お兄さんに改めてご挨拶します!」兄「……改めて?」みみ「はい!」
本文
みみ「よし! それじゃ、お兄さんに改めてご挨拶します!」
兄「……改めて?」
みみ「はい!」
(すっとお兄さんに向き直る。)
みみ「お兄さん、初めまして! ……じゃなかった、もうお話ししてましたね。えへへ」
兄「……ふっ」
(お兄さんの口元が、ほんの少し緩んだ。)
みみ「私はみみです! このたびは銀くんに大変お世話になりまして!」
銀「…………っ」
みみ「三日間、とっても楽しかったです! 銀くんは可愛いし、優しいし、もう本当に……」
銀「み、みみ……!」
みみ「はい?」
銀「……そ、そのへんで……!」
みみ「えー? まだ褒め足りないのに」
銀「~~~~っ!」
(銀くん、両手で顔を覆う。耳は真っ赤。)
兄「…………」
(お兄さんは弟を見て、ゆっくり湯呑みを置いた。)
兄「……みみ」
みみ「はい!」
兄「弟を連れてきてくれて、ありがとう」
みみ「……?」
兄「銀があんなふうに笑っているのを見られて、私も嬉しいよ」
銀「……お兄ちゃん」
(銀くんが、そっと顔を上げる。)
兄「これからも、仲良くしてやってくれ」
みみ「もちろんです!」
(みみ、堂々とお返事。)
みみ「銀くんは可愛いので!」
兄「……うむ」
銀「そこに戻るの!?」
みみ「大事なことですから!」
兄「……なるほど。よく分かった」
(お兄さんは静かに頷いた。何が分かったのかは、少し怪しい。)
みみ「それでは、お兄さん! これからもよろしくお願いします!」
兄「ああ。こちらこそ、よろしく」
(みみ、ぺこりとお辞儀。)
――ミッション、完了!!
銀「……みみぃ」
みみ「なぁに?」
銀「……お疲れさま」
(銀くんは、みみの隣でほっとしたように笑った。)
その耳は、まだ少し赤い。
兄「……銀」
銀「な、なに?」
兄「よかったな」
銀「…………っ!!」
みみ「???」
兄「いや、何でもない」
(お兄さんは今度こそ、お茶を飲むことに専念した。)
——こうして、みみと銀くんの三日間をめぐる、お兄さんへのご挨拶は無事に終了したのだった。🦊💕