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小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/30 📚 シリーズ: きまぐれまほろば夜行帖【本編】 📝 1,297文字 ✅ 全年齢

あらすじ

カミル視点 上位の方々は、みみが差し出した大樹の葉を、丁重に受け取った。上位の方「これはありがたく頂戴しよう」

本文

カミル視点

上位の方々は、みみが差し出した大樹の葉を、丁重に受け取った。

上位の方「これはありがたく頂戴しよう」

別の方「大樹の恵みを、惜しげもなく……」

台帳様「…一枚でよいと言うたのじゃがな」

みみ「えへへ」

上位の方々の視線が、みみの巾着に向く。

上位の方「……みみ。まさか、残りは?」

みみ「五枚あります!」

一同「五枚!?」

台帳様「最初は一枚と言うたのじゃ!」

みみ「ちゃんと残したよ?」

上位の方「そういう問題ではない!」

別の方「おぬしは自分の身を守るために、あの葉を持っておるのだろう?」

みみ「……はい」

上位の方「ならば、簡単に配ってはならぬ。大樹から授かったものを、どうか大切にしなさい」

みみ「はい。気をつけます」

頭を撫でられ、肩を抱かれ、次々と心配の言葉をかけられる。

まるで、皆がみみの保護者になったようだった。

俺はその光景を眺めながら、ようやく理解した。

この者たちは、みみを可愛がっているだけではない。

本当に、大切に思っているのだ。

台帳様「まったく……心配の種が尽きぬ子じゃ」

みみ「台帳様まで!」

金箔が、ぱらぱらと舞う。

俺はみみの隣で、小さく息を吐いた。

カミル(……俺だけではなかったか)

みみを心配しているのは。

上位の方々が異形の者を連れていくと、張り詰めていた空気が少しずつ戻ってきた。

仲間たちも包囲を解き、ようやく一件落着となった。

……ひとまず、だ。

俺には聞きたいことが山ほどある。

大樹の葉。

あの方々との関係。

台帳様があれほど嬉しそうに呼び寄せた存在たち。

だが、あの場では口を挟まなかった。

みみを可愛がる上位の方々に囲まれて、俺が割り込むのも違うだろう。

みみ「皆さん、今日はありがとうございました!」

上位の方「また顔を見せにおいで」

別の方「今度は何もない日に遊びに来なさい」

みみ「はい! またね!」

台帳様「みみよ」

みみ「なあに?」

台帳様「ほどほどに遊んだら帰って来なさい。よいな?」

みみ「はーい!」

台帳様「本当に分かっておるのかのう……」

金箔が、くるくると回る。

みみは皆に手を振り、いつもの笑顔で別れを告げた。

俺はその姿を見届けてから、みみの隣に並ぶ。

カミル「……みみ」

みみ「なあに?」

カミル「帰ったら、少し話を聞かせてもらうぞ」

みみ「?」

カミル「大樹の葉のことも、あの方々のこともだ」

みみ「……あっ」

ようやく思い出したような顔をする。

俺は低く息を吐いた。

カミル「それから、お前がどれほど危ないところにいたのかもな」

……説教は、まだ終わっていない。

カミル視点

カミル「今日見たことは他言無用だ。上位の方々のことも、余計な詮索はするな」

仲間A「了解です」

仲間B「しかし、みみさんは不思議な知り合いが多いですね」

カミル「……そうだ」

仲間C「ボス、あの葉っぱは――」

カミル「その話もするな」

仲間たちは少し意外そうに顔を見合わせた。

カミル「俺も詳しくは知らん。本人が話す気になるまで聞くな。まして外で話題にするな」

仲間A「分かりました」

カミル「戻れ」

三人は頷き、持ち場へ戻っていった。

(……大樹の葉、か)

俺自身も知らないことが多すぎる。

だが、みみが大切にしているものなら、軽々しく扱うつもりはなかった。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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