アテネ・イスタンブール航路
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あらすじ
プロローグ アストラル・クイーンはエーゲ海に入った。アテネの交易所長エレニからの依頼。
本文
プロローグ
アストラル・クイーンはエーゲ海に入った。
アテネの交易所長エレニからの依頼。
「イスタンブールまで積荷を運んで。A:オリーブオイル、B:媚薬効果のある祭祀ワイン、C:皇妃のシルクの呪いドレス」
蔵馬はBとCを選んだ。ワインを味見した瞬間、妖力が熱を持ち、サラシが緩む。シルクのドレスは蔵馬装と同じで、妖力で抑えないと透けて解ける。
第一章 - 甲板の儀式 - 2-B
甲板。ワインの蒸気でドレスが半透明になり、サラシのラインが浮かぶ。
エレニ「この船のルールなの。綺麗な新妻は旦那さんに愛されてる証を見せないと港に入れないの」
武威は後ろから蔵馬を抱きしめ、サラシを直すフリをする。
武威「……緩んでるぞ、蔵馬」
蔵馬「やだ……皆見てるのに……でも、あなたが抑えてくれないと、解けちゃう……んっ……」
周りの富裕層は蔵馬のサラシとドレスの隙間をじっと見つめる。だが触れて良いのは武威だけ。蔵馬は武威の胸に背中を預け、足を震わせながら、武威にだけ身を委ねる。合意の上での公開羞恥だった。
第二章 - 海賊交渉 - 3-B
海賊船が横付け。女海賊シャヒンが言う。
シャヒン「そのドレス、通行料にくれないか? 着て見せろ。旦那の前でな」
蔵馬は条件を出す。「武威から離れない。あなたは見てるだけ。触れるのは武威だけ」
甲板がステージになる。
蔵馬は妖力で今の服を解き、皇妃のシルクに着替える。一歩歩くたびに布がずり落ち、サラシが透ける。蔵馬は慌てて妖力で葉っぱを生み、布を抑える。
武威「見せすぎだ」
蔵馬「だって、あなたの妖力が近くにないと留まらないの……武威、近くに……」
嫉妬で真っ赤になった武威の顔を見て、シャヒンは満足して船を引かせる。「イスタンブールで待ってるよ、蔵馬」
第三章 - グランドバザール - 4-B
イスタンブール・グランドバザール中央。
100人の商人が見つめる中、蔵馬は皇妃のドレス一枚で立つ。
交易所長「触れて解いて良いのは旦那のみ! 値踏みしろ!」
武威だけがステージに上がる。
武威「怖いか?」
蔵馬「怖くない。だって、触れるのはあなただけなんでしょ? 皆が見てる前で、あなたの妻だって……見せつけて」
武威は背中のリボンを一本弾く。パチン、と音がしてドレスの背中が開き、蔵馬の白い背中と、植物製サラシの結び目が露わになる。
武威は結び目を半分だけ緩める。葉が一枚ハラリと落ち、胸元の布がずり落ちる。蔵馬は慌てて胸を押さえるが、隙間からサラシが覗く。
武威が耳元で囁く。「皆、お前が俺を求めてるって気づいてるぞ。顔、真っ赤だ」
蔵馬「……早く……ホテルで……このサラシ、全部あなたの手で解いて……もう限界なの……」
鐘が鳴る。貿易成功。アテネ-イスタンブール航路の独占権獲得だ。
武威は透けるドレスのままの蔵馬を姫抱きにし、誰にも触れさせずにバザールを後にする。
了解、**ホテル編 - ご褒美の夜**だよ。
バザールの続き、2人だけの純愛で限界まで甘い方でいくね。蔵馬ちゃんが主役。
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### 第四章 - イスタンブールのスイート
バザールから路地裏を抜け、ボスポラス海峡が見える最上階のスイート。
ドアが閉まった瞬間、武威は蔵馬を抱きしめたまま壁に押し当てた。
武威「……よく耐えたな、蔵馬」
蔵馬「だって……あんなに皆に見られて……あなたしか触れないのに……ずっと、サラシが緩みっぱなしだったんだから……」
皇妃のシルクのドレスは、蔵馬の妖力が切れた途端、ハラリと床に解けて落ちる。下には武威がバザールで半分緩めた植物製のサラシだけが残っている。
蔵馬の白い肌に、サラシの葉脈が淡く光っている。妖力で編まれた葉は、武威の指先にだけ反応して開く仕組みだ。
武威は蔵馬の背中の結び目に、ゆっくりと指をかける。
武威「ここからは、見るだけの奴らはいない。俺だけだ。解いて良いか?」
蔵馬は武威の首に腕を回し、額を預けて小さく頷く。
蔵馬「……うん。あなたの妻なんだから……全部、あなたが解いて。アテネから我慢してたんだから……責任取って?」
一枚、また一枚。
植物の葉が、武威の指先でほどけていくたび、蔵馬の吐息が熱くなる。サラシは蔵馬自身の妖力で出来ているから、解かれるたびに蔵馬の魔力が武威に流れ込み、2人の体温が混ざり合う。
最後の一枚が床に落ちた時、蔵馬はもう立っていられず、武威の胸に崩れ落ちた。
武威は蔵馬を抱き上げ、大きなベッドへ運ぶ。カーテンは開けたまま。イスタンブールの夜景と、遠くアテネの方角の海が見える。
蔵馬「窓……閉めて……また誰かに……」
武威「閉めない。誰も届かない高さだ。でも、お前がどれだけ俺に愛されてるか、街の灯りに見せてやる」
武威は蔵馬の手を自分の手で包み、蔵馬の妖力で新しい葉を生み出させる。今度は2人を包むための、大きな蔦のブランケットだ。
蔵馬の妖力が暴走し、ベッド全体が淡い緑色の光に包まれる。蔵馬自身が発光しているようだった。
蔵馬「武威……好き……もっと……今日みたいに、意地悪しないで、ちゃんと愛して……」
武威「ああ。バザールでは我慢させたからな。今夜は何度でも、お前が満足するまで」
蔦が2人を包み込み、外からはもう何も見えない。聞こえるのは、蔵馬の甘い声と、武威が蔵馬の名前を呼ぶ低い声だけ。
窓の外では、ボスポラスの船の汽笛が遠く鳴っていた。
翌朝、エレニがホテルに迎えに来ると、スイートの床は一面、昨夜生まれた新しい植物の花で埋め尽くされていた。
エレニ「……2人とも、どんだけ愛し合ったのよ……。これ、アテネまで持って帰ったら100万ゴールドはするわよ……」
蔵馬はシーツの中で武威の腕に包まれたまま、頬を真っ赤にして笑った。
蔵馬「だって、新婚旅行だもん。これが私たちの貿易の成果よ」
- アテネ・イスタンブール編 完全完結 -