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密室のファーストクラスと赤毛の夫人

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/11/3 📚 シリーズ: 『求められる二人』幽遊白書改 📝 4,663文字 ✅ 全年齢

あらすじ

1 横浜港を出港したばかりの豪華客船「アストラル・クイーン」の最上級ファーストクラス。重厚なマホガニーの扉を抜けた先には、大理石をあしらったラグジュアリーなスイートルームが広がっていた。「ふむ……実に興味深い。アーサー・コナン・ドイル氏の最新作を先取りして読んでいるような高揚感だ。この客船という閉ざされた空間、潮風と石炭の匂い、そして背後に漂う犯罪の香気……まさにベーカー街221Bの客間にふさわしいシチュエーションではないか!」

本文

1

横浜港を出港したばかりの豪華客船「アストラル・クイーン」の最上級ファーストクラス。重厚なマホガニーの扉を抜けた先には、大理石をあしらったラグジュアリーなスイートルームが広がっていた。

「ふむ……実に興味深い。アーサー・コナン・ドイル氏の最新作を先取りして読んでいるような高揚感だ。この客船という閉ざされた空間、潮風と石炭の匂い、そして背後に漂う犯罪の香気……まさにベーカー街221Bの客間にふさわしいシチュエーションではないか!」

そう叫びながらパイプをくゆらせ、インバネスコートの裾をひるがえしているのは、霊界の管理者にして自称「世界的名探偵」コエンマであった。おしゃぶり型の魔封環をくわえたまま、パイプの煙を燻らせようとしてはむせ返る姿は滑稽極まりないが、本人は至って真剣にシャーロック・ホームズの真似事を楽しんでいるようだった。

「コエンマ様……いえ、ホームズ気取りの探偵気取り様。僕たちを呼び出した用件は何ですか?」

淡いピンク色のシルクガウンを羽織り、深くソファに腰掛けているのは蔵馬――本名、水野くらまである。彼女の身体の輪郭を覆うドレスや下着、そして肌を密やかに締め上げるサラシに至るまで、すべて彼女自身の妖力によって生み出された植物性の装束「蔵馬装」であった。

その隣には、巨躯を誇る夫の武威がどっしりと構えている。暗黒武術会での激闘を経て、引き寄せられるようにして結ばれた二人。武威の無骨で力強い手は、すでに蔵馬の細い腰をしっかりと抱き寄せ、ガウンの隙間から覗く白い太腿の肌を愛撫するように撫でまわしていた。

「ふふ、よくぞ訊いてくれた、ワトソン君……いや、ロンドン警視庁の優秀なる『警察協力者』兼『できる便利屋』の二人よ!君たちの実力と、私の卓越した観察眼があれば、この船上で起きるいかなる怪事件も解決に導くことができるのだ!」

コエンマは胸を張り、大袈裟な身振りを交えて宣した。

「要するに、面倒な泥臭い実務や捜査は全部僕たちに押し付けて、自分は名探偵として美味しいところだけを持っていくつもりですね?」

蔵馬は溜息をつきながら、武威の胸にそっと身体を預けた。武威の手指がガウンの帯を緩め、彼女の薄桃色の乳首が露わになるのを拒まない。

「まあ固いことを言うな。君たち新婚夫婦の熱々すぎる旅行の邪魔はせんよ。……ただし、そこのロンドン警察の現場担当官(役)として、捜査協力はしっかりやってもらうぞ!」

そのとき、スイートルームの扉が荒々しく叩かれた。

「おい! 警察気取りのボロ探偵! ここにいるんだろう!?」

扉を開けると、そこには仕立ての良い高級スーツを着た若い男が立っていた。鼻持ちならない笑みを浮かべ、後ろには潜入捜査官風の厳めしい男たちを従えている。

「ぼくは探偵警視気取りのウィリアム・グラッドストンだ。父親はロンドン警視庁の幹部でね。こんな怪しげな極東の東洋人どもが名探偵気取りで船内を嗅ぎ回るのは迷惑なんだよ。ちょうど今、Bデッキの密室で貴婦人の宝飾品が盗まれる事件が起きた。本物の警察の血筋であるぼくが解決してみせる!」

「ほう……密室での盗難事件かね」

コエンマは目を輝かせ、パイプをカチリと鳴らした。「面白い! グラッドストン君、どちらが先に犯人を突き止めるか勝負と行こうではないか!」

2

現場となったのは、船内でも限られた富裕層しか入れない個室サロンだった。

入り口は内側から固く施錠され、窓は海に面した嵌め殺しのガラス窓。鍵を持っていたのは被害者である伯爵夫人ただ一人であった。

「警官隊! この部屋を調べつくせ!」グラッドストンが威勢よく命令を下す中、武威と蔵馬は部屋の隅で静かに状況を観察していた。

だが、観察どころではない熱量が、二人の間で蠢いていた。

「蔵馬……こんな人目のある現場でも、お前の中はこんなに熱い……」

グラッドストンや現地警察、さらには元警察官の怪しい私立探偵たちが部屋の中を調べ回る目と鼻の先で、武威は蔵馬を壁際に追い詰め、彼女のシルクドレスを豪快に捲り上げていた。

下着をつけていない蔵馬の秘処には、すでに武威の太く硬い肉棒が根元まで深く突き刺さっている。

「んっ……ぁっ……ダメよ、武威……すぐそこに、警察の人たちが……」

「声を出したらバレるぞ。……お前の締まりが良すぎるのが悪い」

武威は容赦なく腰を打ち付けた。肉がぶつかり合う生々しい湿った音が部屋の喧騒にかき消される。蔵馬は口唇を噛み締め、指先を武威の背中に食い込ませながら、溢れ出る蜜で彼のペニスを滑らかに受け入れていた。

「くっ……ふあぁ……ああっ……! 深すぎる……武威の、奥まで入ってる……っ!」

「お前が俺の『妻』だからだ。……こんな警察の真似事中だろうが、俺はお前を抱く」

武威の激しいピストン運動に、蔵馬の身体は大きく揺れ、サラシから溢れた豊満な乳房が汗ばんで光る。探偵たちが密室のトリックについて議論を戦わせている真っ只中で、蔵馬は絶頂の波に呑まれ、足首を武威の腰に固く絡めつけた。

「んぁぁっ……! イく……っ、武威、私……またイっちゃう……っ!」

蔵馬の膣壁が狂ったように締め付け、武威のペニスをしごき上げる。耐えきれなくなった武威も、彼女の最奥へ熱い精液を大量に解き放った。極上の快楽に打たれた蔵馬は、男たちの背後で白目を剥きかけるほど激しく喘ぎ、その腿を伝って白濁した蜜が絨毯の上に一滴、また一滴と滴り落ちた。

その間、コエンマは部屋の中央で堂々とパイプをくゆらせ、部屋のあちこちを観察していた。

「ふむ……要素はすべて出揃ったな」

コエンマが声を張り上げると、グラッドストンが嘲笑した。

「ハッ! 何が要素だ! 鍵は内側からかかっていたんだぞ! トリックなど存在するわけが――」

「簡単なことだ、グラッドストン君。犯人は……そこにいる被害者、伯爵夫人本人だよ!」

部屋中にどよめきが走った。

「な、なんだと!?」

「理由は至極単純だ。彼女が着ているドレスの裾を見てみたまえ。海水の塩分を含んだ微細な湿り気がある。彼女は窓から宝飾品を盗まれたのではなく、船の外壁に仕掛けた吊り糸を使って自ら宝飾品を海上の小舟へと降ろしたのだ。密室を作ったのは外部の犯行に見せかけるため。彼女は保険金を騙し取ろうとしていたのだよ!」

コエンマの鋭い推理の前に、伯爵夫人は顔を蒼白にしてへたり込んだ。

「くそっ! なぜ分かった……!」グラッドストンが悔しそうに歯噛みする。

「ロンドン警察の協力者諸君、犯人を連れて行きなさい!」

コエンマが威風堂々と命じると、壁際で身体を寄せていた武威と蔵馬――まだ武威の精液が太腿から溢れ出ている蔵馬を抱えた二人――が静かに前へ出た。

「……了解した、ホームズ殿」

武威は低く答え、犯人を捕らえる警察の役割を果たしつつ、妖しい笑みを浮かべる蔵馬を抱き上げて部屋を後にした。

第二話:アストラル クイーンの影と密航者の秘め事

1

「アストラル・クイーン」が香港港へと寄港する直前、船内のカジノラウンジは怪しい熱気に包まれていた。

「やあやあ、名探偵ホームズ気取りのコエンマ殿。またお会いしましたね」

現れたのは、元ロンドン警視庁のエリート捜査官で、現在は怪しげなフリー探偵を名乗る男、ヴァルチャーだった。彼の周囲には、寄港地の現地警察の警部たちや、密入国者を追う潜入警察官たちが鋭い視線を走らせている。

「ヴァルチャーか。君のような嗅ぎタバコ臭い男がこの船に乗っているとはな」コエンマは不機嫌そうに鼻を鳴らした。

「ハハハ! 港につけば現地警察の管轄だ。実はね、この船の地下機関室で、ある巨大な密輸組織の暗躍が噂されているのですよ。私の手柄にする前に、君の優秀な『便利屋』ふたりをお借りしたいのだが?」

ヴァルチャーの視線が、武威の隣に立つ蔵馬へ向けられた。

今日の蔵馬は、チャイナドレスを模した極薄の植物製ドレスを身に纏っていた。胸元は深くはだけ、スリットからは滑らかな太腿が腰のあたりまで大胆に露出している。

「我が『ロンドン警察特命協力者』である武威と蔵馬に手出しはさせん。事件の真相は、この私が暴いてみせる!」

コエンマが宣言すると、武威は蔵馬の腕を突き引いて、薄暗い地下機関室の通路へと姿を消した。

2

熱気が立ち込め、巨大な蒸気ピストンが重低音を響かせる地下機関室。

機械の爆音が周囲の音を完全に遮断するこの場所で、武威は蔵馬を巨大なボイラーの陰へ押し付けた。

「武威……こんな暑い場所で……んっ!」

「潜入警察や現地警察の奴らが上を探し回っている。ここなら誰も来ない」

武威の手が蔵馬のチャイナドレスのスリットから滑り込み、彼女の柔らかいお尻を力強く掴み上げる。すでに蔵馬の秘所は、蒸気と自分自身の熱でぐしょぐしょに濡れていた。

「はぁっ……ぁ……武威……入って……早く……っ!」

蔵馬は自ら脚を武威の腰に深く巻き付け、彼の太い肉棒を自身の内に引き込んだ。ボイラーの熱気と激しい結合の熱が混ざり合い、二人の肌は汗でドロドロに濡れて光る。

武威は機械のピストン運動に合わせるように、深く、荒々しく腰を突き上げた。

「あぁぁっ! すごい……ボイラーの音と一緒に、武威が私を叩きつけてる……っ!」

「蔵馬……お前は俺のものだ。警察どもにも、探偵どもにも、指一本触れさせない……」

武威は蔵馬の豊かな乳房を噛むようにしゃぶり、彼女の喘ぎ声を自分の口内で受け止めた。蔵馬は熱狂的な快楽に震え、膣奥を何度もキュウキュウと締め付けて武威のペニスをしごく。機関室の蒸気が二人を包み込み、官能的な悲鳴がボイラーの重低音に溶けていった。

「んんっ! イく……イっちゃう……っ! 武威ぃっ……!」

絶頂を迎えた蔵馬の最奥に、武威は熱く濃い精液を何度も吐き出した。蔵馬は恍惚とした表情で武威の首に抱きつき、二人は荒い息を吐き出しながらしばらく余韻に浸った。

その頃、上の階級デッキではコエンマが事件の真相を解き明かしていた。

「現地警察諸君! 密輸の張本人は、その探偵ヴァルチャーだ!」

「何だと!?」ヴァルチャーが顔を歪める。

「君は密輸組織を追うフリをして、自分自身が機関室の隠し金庫から密輸品を運び出そうとしていた。潜入警察の目を逸らすために私を利用しようとしたのだろうが……私の目は誤魔化せん! 証拠は君の靴底についていた機関室特有の特殊潤滑油だ!」

現地警察が一斉にヴァルチャーを取り押さえる。

「くそっ……! なぜだ、あの名探偵気取りが……!」

事件が解決した頃、機関室から上がってきた武威と蔵馬。

蔵馬のドレスの裾からは、武威の精液と彼女自身の愛液が混ざり合った透明な滴が細く垂れていたが、コエンマは満足げに腕を組んで頷いた。

「よくやったぞ、我がロンドン警察の協力者たちよ! これにて事件は無事解決だ!」

武威に抱きかかえられながら、蔵馬は甘い息を吐き、夫の胸元にそっと顔を埋めるのだった。

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水野くらま

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