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第3節「美容師、みのり」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/1 📚 シリーズ: 共感性知能アプリNestTalk(ネストーク) 📝 1,371文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

《蒼真、神殿に立つ ― 異界の剣聖は、美しき仲間と共に》

本文

# ◆ 第1章「蒼の勇者、降り立つ」

## ――第3節「美容師、みのり」――

 ギルドでの登録を終えた蒼真は、ひとまず街を一巡しながら情報を集めることにした。

 温暖な陽気の中、街路を抜ける風が気持ち良い。露店の香辛料も、果物の甘い匂いも、どこか懐かしく感じるほどだ。

 と、そのとき――。

「ひゃあっ!?」

 細い悲鳴が路地裏から聞こえた。

 蒼真は反射的に走り込む。

 薄暗い路地の奥に、数人のチンピラ風の男が集まっていた。

 その中央で、ひとりの少女が壁際に追い詰められている。

 蒼真は息を呑んだ。

 ――日本人だ。

 肩までの柔らかそうな栗色の髪。

 大きく揺れる瞳は茶色で、怯えながらも真っ直ぐに男性たちを睨んでいる。

 白いワンピースのような薄布の服が、街の気候に負けてか肩まで滑り落ちかけているのが、余計に危なっかしい。

「ちょっと、離してください……っ! 私、本当に何も――」

「いいから、ちょっと来てもらうだけだって。美人は高く売れるんだよ、なぁ?」

 蒼真の中で、なにかが静かに切れた。

「――そこで何してる」

 低い声でそう言うと、チンピラたちは一斉に振り向いた。

「なんだテメェは?」

「邪魔すんなよ旅人。今いいところなんだよ」

「……そうか」

 蒼真は一歩前へ出る。

「なら――《蒼裂・ファストスラッシュ》」

 蒼光が閃いた。

 男たちの武器が粉々に砕け、腰が抜けたようにその場に崩れ落ちる。

「ひっ……あ、あんた何者だよ……!」

「悪人退治してるだけだ。二度と女に手を出すな」

 蒼真が厳しい声で言うと、男たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

 残された少女は、その場にへたり込んでしまう。

 蒼真はそっと手を差し出した。

「大丈夫か?」

 少女はびくっと震えたあと、恐る恐る蒼真の手を取った。

「……あ、ありがとう……ございます。助けてくれて……」

 蒼真は改めて少女の顔を見る。

 それは、街の喧騒の中ではありえないほど“柔らかい雰囲気”をまとった美しさだった。

 優しげな笑顔が似合いそうで、一生懸命な性格がにじみ出るような――そんな子。

「俺は三枝蒼真。日本人か?」

 少女ははっとして、驚いたように頷いた。

「えっ……あなたも……? 私は……阿久津みのり。東京で……美容師の見習いしてました」

(……美容師?)

 蒼真は目を見張る。

 異世界に来て初めて出会った“仲間となる日本人女性”が、

 まさに職業を活かせるタイプの子だった。

「ここにはどうやって?」

「気がついたらこの街にいて……声をかけてくれた人に案内されて……気づいたらあんなふうに……」

 不安でいっぱいの声。

 蒼真はみのりの肩にそっと手を置く。

「安心しろ。もう大丈夫だ。俺が守る」

 みのりの頬が少し赤くなる。

 救われたという安堵と――戸惑いを混ぜたような表情。

「……ありがとう、蒼真さん。すごく……心強いです」

 蒼真は微かに笑った。

「よかったら、しばらく一緒に動かないか? 日本人同士だし、互いに助け合える」

 みのりは大きく目を開き、すぐに嬉しそうに頷いた。

「お願いします……! 私、一人じゃ何もできなくて……」

(――決まりだな)

 蒼真は胸の内で小さく頷く。

 こうして、蒼真とみのりの“最初の出会い”が果たされた。

 この日の出会いが、

 のちに蒼真のハーレム冒険譚の大きな転機となることを、

 ふたりはまだ知らなかった。

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冥界焔つむぎ

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