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第8節「女優の素質と、初めて見せた“異能”」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/6 📚 シリーズ: 共感性知能アプリNestTalk(ネストーク) 📝 1,680文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

《蒼真、神殿に立つ ― 異界の剣聖は、美しき仲間と共に》

本文

# ◆ 第1章「蒼の勇者、降り立つ」

## ――第8節「女優の素質と、初めて見せた“異能”」――

 街道での救出劇からの帰り道。

 蒼真とみのり、そして新しく仲間になった砂月は、夕日を背にゆっくりと街へ戻っていた。

 温暖な気候のこの国は、日没前でもまだ肌が暖かい。

 砂月の異世界服――肩を大きく露出した軽装は、無防備すぎるほどだが、彼女が着ると妙に絵になる。

「……はぁ、やっと落ち着いたわ」

 砂月が胸を押さえ、大きく息をつく。

「本当に大丈夫? 怖くなかった?」

 みのりが心配そうに覗き込む。

「……怖かったのは怖かったわよ。でも、役でピンチなんて慣れてるし。

 “落ち着いている演技”をしていたのかもしれないわね」

 砂月は自嘲気味に笑う。

(いや、あれは演技じゃない。心が折れていなかった。本物の胆力だ)

蒼真は内心、そう評価していた。

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## ◆ ● 女優の観察眼

 歩きながら、砂月は蒼真の横顔をじっと見ていた。

「ねえ、蒼真。あなた、戦ってるとき……表情がひどく凛々しかったの。

 あれ、演技でも作れないレベルよ」

「あれは“本気”の顔だ。演技じゃ無理だな」

「そう。だから思ったの。

 この世界では……あなたのそばが一番安全なんだって」

 砂月ははっきりと言ってのけた。

 みのりが慌てて両手を振る。

「ちょ、ちょっと砂月さん!? そんな堂々と……!」

「事実を言っただけよ。

 私は生き残りたい。あなたのそばなら、それができる」

(……打算だけじゃないな。直感で動いてるタイプだ)

 砂月は、強い者に惹かれる本能を隠そうとしない。

 女優という職業柄、嘘より“素直さ”で勝負する気質なのだ。

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## ◆ ● 砂月の“異能”の片鱗

 街まであと少しという頃――

 砂月が突然、ぴたりと足を止めた。

「……蒼真、少し前に出ないで」

 蒼真とみのりが反応する前に、砂月は右手を上げて制した。

 軽やかな風が吹く。

 草木が揺れる。

 ――次の瞬間。

 茂みから、小型の魔物が飛び出してきた。

「っ!」

 みのりが悲鳴をあげるより早く、

 砂月は横へ滑るように身をかわし、魔物の動きを完全に“予測”して避けた。

(速い……? いや、違う。動く前から読んでた?)

 蒼真ですら驚くほどの反射だ。

 砂月はすぐには動かず、静かに魔物の軌道を見つめた。

「蒼真、あいつ……次は右から来る」

 言い終えた瞬間、魔物は砂月の言った通り右へ跳んだ。

 蒼真が剣を抜き放つ。

「――《蒼閃・断》!」

 一閃。

 魔物は光の筋に吸い込まれ、霧散した。

 砂月はまばたきを一度だけし、ふうと息を吐く。

「……やっぱり。私、“見える”みたいなのよ。

 相手の動き……次にどう動くかが、直感で流れ込んでくるように」

「未来視の一種……なのか?」

蒼真の言葉は自然と低くなる。

「よくわからない。でも……女優やってたときも、こういうのはあったの。

 相手役が次にどんなテンションで来るか……わかっちゃうときがあって」

 砂月の“演技勘”は、異世界で“戦闘予知”として開花し始めていた。

 みのりが口をあんぐり開ける。

「す、すご……! 砂月さんって……そういう能力者だったんだ……!」

「能力者なんてたいそうなものじゃないけど……でも、あなたたちとなら役に立てると思う」

 砂月は蒼真に向き直る。

「蒼真。

 私、この能力……あなたのために使う。

 だから、見捨てないで」

 その瞳はまっすぐだった。

 女優としての“作られた目”じゃない。

 本気の、純粋な願い。

(……この人は、守る価値がある)

 蒼真は静かにうなずいた。

「見捨てないさ。

 砂月、お前はもう――俺たちの仲間だ」

 砂月はふっと表情を緩めた。

「……よかった。

 あんなに格好つけて助けてもらったのに、“やっぱり無理”とか言われたらどうしようかと思った」

 みのりが「そんなわけないですよ!」と慌てる。

 砂月は二人の姿を微笑ましく見つめた。

 夕暮れが進み、三人の影が長く伸びていく。

---

こうして砂月は、

蒼真のパーティに“未来予知”めいた異能を持つヒロインとして加わった。

そして、この異能は――

今後の冒険で幾度も蒼真を救うことになる。

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冥界焔つむぎ

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