第11節「旅路の始まり――温暖な街道と三人の距離」の表紙画像

第11節「旅路の始まり――温暖な街道と三人の距離」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/9 📚 シリーズ: 共感性知能アプリNestTalk(ネストーク) 📝 1,367文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

《蒼真、神殿に立つ ― 異界の剣聖は、美しき仲間と共に》

本文

# ◆ 第1章「蒼の勇者、降り立つ」

## ――第11節「旅路の始まり――温暖な街道と三人の距離」――

 リュミエ村へ向かう街道は、海沿いの緩やかな丘陵に沿って伸びていた。

 温暖な気候のせいか、空はやわらかく青く、吹き抜ける風も暖かい。

 木々の葉は薄く光を弾き、遠くには白い海鳥の姿も見えた。

「うわぁ……気持ちいいです、この道……!」

 みのりが胸いっぱいに風を吸い込む。

 動きやすい軽装に替えた彼女の姿は、昨日までの緊張が嘘のように明るく、

 陽の光を受けて柔らかい栗色の髪が揺れていた。

「ふふ、ロケ地みたいね」

 砂月が隣で微笑む。

「カメラがあれば、外れなしの一枚が撮れそう」

「砂月さん、女優モードですね!」

「こういう景色を見ると、ついね。……あなたも似合うわよ、風景」

「え、えっ? そ、そんな……!」

 みのりが慌てる横で、蒼真は先頭を歩きながら周囲に気を配っていた。

(この道……妙に静かだな)

 人影も、動物の気配すら薄い。

 異様なくらい静まり返っている。

「蒼真さん?」

 みのりが不安そうに覗き込む。

「警戒しておけ。依頼書にあった“正体不明の魔物”の件が気になる」

 砂月も歩調を合わせながら言う。

「見た目に反して、危険な地域ってことね」

 蒼真は頷く。

---

## ◆ ● 三人の距離感

 しばらく歩くうち、自然と三人の歩く位置が決まっていった。

 蒼真が前。

 みのりはそのすぐ横。

 砂月は一歩後ろ――しかし時折、蒼真の背中をじっと見るような視線を送ってくる。

(……護衛か? 気遣いか?)

 蒼真が振り返ると、砂月は少し微笑む。

「何かあったら言って。後ろは任せて」

「頼もしいな」

「まあね。……それに」

「?」

「蒼真が前を歩くと、なんだか落ち着くのよ」

「そ、砂月さん……またそんな……」

「みのり。真っ赤よ?」

「うぅ……もうっ……」

 和やかなやり取りの裏で、

 砂月はほんの一瞬だけ真剣な目をしていた。

(……嫌な気配は、やっぱり近づいてる)

 だがみのりはまったく気づかず、純粋に旅を楽しんでいた。

「蒼真さん、あの花綺麗ですねっ」

「本当だ。……触るなよ。毒草の可能性もある」

「は、はいっ!」

「素直でいい子ね、ほんとに」

 砂月が肩をすくめる。

---

## ◆ ● 初めての“共同戦闘”の気配

 昼下がり。

 丘陵を越えたあたりで――

「……止まれ」

 蒼真が小さく告げた。

 空気が、唐突に変わった。

 温暖だった風が、急に重く冷たくなる。

 沈黙が、ひりつくほど鋭くなる。

「蒼真さん……?」

「魔物の気配がする。距離はまだあるが……質が悪い」

 みのりは息を呑んだ。

 砂月は静かに瞳を細める。

「やっと来たわね。……この違和感、昨夜からずっとあった」

(砂月の感覚は予知に近い。頼りになる)

 蒼真はゆっくりと剣を抜き、構えた。

「いいか、二人とも。

 これは俺たち三人の最初の“本格的な戦闘”だ。

 俺が前衛。砂月は中距離。みのりは後方で俺の補助に集中しろ」

「はい!」

「了解。……任せて」

 風の向こうから、ざり……ざり……と何かが這うような音が近づく。

 魔物の正体はまだ見えない。

 だが、普通ではない“何か”が、確実に近づいている。

(実力を見せる時か――)

 蒼真は背後の二人を一度振り返り、短く叫んだ。

「――行くぞ!」

 三人の冒険は、

 ついに初めての“本物の戦場”へと足を踏み入れた。

---

ジャンル・タグ

, , , , , ,

作品統計

👁️ 閲覧数: 3 👍 いいね: 0 📚 本棚登録: 0

作者について

冥界焔つむぎ

冥界焔つむぎ

いつも応援ありがとうございます! 支援は随時受け付けています♪

👥 フォロワー: 6人

作者ページを見る