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第12節「正体不明の魔物――初陣」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/10 📚 シリーズ: 共感性知能アプリNestTalk(ネストーク) 📝 1,578文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

《蒼真、神殿に立つ ― 異界の剣聖は、美しき仲間と共に》

本文

# ◆ 第1章「蒼の勇者、降り立つ」

## ――第12節「正体不明の魔物――初陣」――

 草原の向こう――

 ざり、ざり、と地面を擦るような音が徐々に近づいてくる。

 風が止み、鳥の声も消えた。

 まるで空気そのものが怯えているようだった。

「……蒼真さん。な、なんか……寒い……」

 みのりが蒼真の背中の布をぎゅっとつかむ。

「大丈夫だ。後ろにいろ」

 蒼真は剣を正面に構え、ほんのわずかに魔力を解き放つ。

 蒼い光が刃を包み込んだ。

「……来るわよ」

 砂月が低く告げる。

 その瞬間――

 草むらを裂いて、 *そいつ* が姿を現した。

---

## ◆ ● 異様な“影虫”の群れ

「な……に、あれ……?」

 みのりが震えながら呟く。

 現れたのは巨大な虫――だが、ただの魔物ではない。

 身体は黒い靄に覆われ、輪郭が揺らぎ、

 赤い眼だけがぎらついている。

「影を喰ってる……?」

 砂月が驚愕の声を漏らす。

「こんな魔物、聞いたことないわ。

 普通の魔力生物とは違う……もっと“濁ってる”」

 虫は二体。

 異様なカサカサ音を響かせ、蒼真たちに向かってゆっくり迫ってくる。

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## ◆ ● 蒼真の一撃

「二体だけなら問題ない」

 蒼真は一歩踏み出した。

 瞬間、足元の大地が爆ぜる。

「蒼技――《蒼牙閃(そうがせん)!》」

 蒼い斬撃が弧を描き、影虫の一体を真っ二つに裂いた。

 黒い霧がしゅうっと蒸発する。

「すご……っ!」

 みのりが思わず声を上げる。

 だが、もう一体が奇妙な声をあげて突進してきた。

「くっ……素早いっ!」

「みのり、下がって!」

「ひゃっ!」

 砂月がみのりを抱き寄せ、瞬時に後退する。

---

## ◆ ● 砂月、能力の片鱗を見せる

「蒼真! 一瞬だけ止める!」

 砂月が右手を掲げた瞬間――

 彼女の周囲で薄い光の膜が揺れた。

(これ……魔法じゃない。もっと感覚的な……?)

 蒼真が目を見開く。

「……っはぁぁぁッ!!」

 砂月が息を吐くと同時に、

 影虫の動きがほんの一瞬――止まった。

(これは……精神干渉?)

 その刹那、蒼真は跳躍した。

「――終わりだっ!」

「蒼技――《蒼天断(そうてんだん)!》」

 蒼い光の縦閃が走り、

 影虫はまっすぐに斬り裂かれて霧散した。

 辺りは再び静寂を取り戻す。

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## ◆ ● 初陣の余韻

「……お、おわった?」

 みのりがおそるおそる顔を出す。

「ああ、もう大丈夫だ」

 蒼真が剣を収めると、みのりはほっとして胸に手を当てた。

「た、戦い……こんなに怖いなんて……」

「最初は誰だってそうだ。慣れれば恐怖の扱い方も学べる」

「うん……頑張ります……!」

 その様子に、砂月も微笑む。

「でもみのり、逃げずに指示に従えたわ。上出来よ」

「砂月さん……ありがとうございます!」

 しかし、蒼真は影虫の残骸を見ながら眉をひそめた。

(……あの黒い濁り。

 普通の魔物じゃない。何かに“汚染された”魔力……)

 と、その時。

 影虫の体の一部が、煙のように空へ昇っていく。

 そして、遠く――

 丘陵の彼方へ吸い込まれるように消えた。

「今の……見た?」

 砂月が不安げに言う。

「ああ。まるで“誰か”に戻っていったみたいだった」

「え、えっ……怖いです……」

 みのりが蒼真の袖にしがみつく。

 蒼真はそっと頭を撫でた。

「安心しろ。必ず原因を突き止める」

 砂月も横目に蒼真を見る。

(……やっぱりこの男、只者じゃないわ)

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## ◆ ● 三人の絆の一歩

「とりあえず、先に進もう」

 蒼真が歩き出す。

「はいっ」

「ええ」

 三人の歩く距離は、先ほどより自然に近くなった。

 恐怖を共有し、背中を預けたことで――

 確かな絆が生まれ始めていた。

 しかし。

 風の向こうで、何者かがそれを見ていた。

 ギルドにいた、あの黒髪の日本人の男だ。

「……やっぱりか。

 “蒼の勇者”……ね。面白くなってきたじゃねぇか」

 男は薄く笑い、影の中へ消えていった。

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冥界焔つむぎ

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