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番外短編「白の巫女、火照る夜」

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/3 📚 シリーズ: 共感性知能アプリNestTalk(ネストーク) 📝 1,056文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

《蒼真、神殿に立つ ― 異界の剣聖は、美しき仲間と共に》

本文

## ◆ 番外短編

### ――「白の巫女、火照る夜」――

 焚き火の音が、ぱちりと静かに弾けた。

 遺跡を離れ、野営地に戻った夜。

 星は多く、空気は穏やかで、温暖なこの世界の夜風はどこか肌に優しい。

「……蒼真さん」

「どうした?」

 毛布に包まれたみのりは、少しだけ身体を寄せてきた。

 戦いの疲れが抜けきらないのか、頬はまだ火照っている。

「……さっきから……

 なんだか、身体が……熱くて……」

 蒼真は、ぎくりとする。

「魔力の反動か?」

「……多分……

 でも……」

 みのりは言葉を濁し、蒼真の袖をつまんだ。

「……近くに……来てもらえると……

 落ち着く、気がして……」

(……反則だろ、それ)

 蒼真はため息をつきつつ、

 彼女の隣に腰を下ろす。

 距離は、自然と肩が触れるほど。

◆ ◆ ◆

 みのりの体温は、想像以上に高かった。

 薄手の衣装越しに伝わる柔らかさと、

 ほんのりと甘い香り。

「……蒼真さん……

 手……大きいですね……」

 彼女は、蒼真の手を両手で包み込み、

 自分の胸元へ引き寄せる。

「……おい」

「……あ……ごめんなさい……

 無意識で……」

 そう言いながらも、

 みのりは手を離さなかった。

 むしろ、指先がきゅっと絡む。

「……嫌、ですか……?」

 潤んだ瞳で、見上げてくる。

「……嫌なわけ、あるか」

 蒼真の声は、少し低くなっていた。

 彼は、そっとみのりの肩に手を回す。

 抱き寄せるほど強くはない。

 だが、確実に“守る距離”。

「……こうしてると……

 日本にいた頃みたいで……」

 みのりが、小さく笑う。

「お店で失敗して……

 先輩に怒られて……

 でも……誰かがそばにいると……

 不思議と、頑張れたんです」

「……今も?」

「……今は……

 蒼真さん、です」

◆ ◆ ◆

 一瞬、言葉が消えた。

 焚き火の音と、

 互いの呼吸だけが残る。

 蒼真は、みのりの額に――

 そっと、自分の額を重ねた。

「……なら……

 そばにいる」

 それ以上は、しない。

 だが、その距離は――

 十分すぎるほど、近い。

 みのりは、安心したように目を閉じ、

 蒼真の胸に頬を預けた。

「……おやすみなさい……

 蒼真さん……」

「ああ……

 おやすみ、みのり」

 彼女の寝息が、すぐに聞こえ始める。

 蒼真は、毛布を掛け直し、

 その温もりを逃さないように、そっと腕を回した。

(……ハーレムとか、どうとか……)

 そんな先の話よりも――

 今は、この温度が大切だった。

 白の巫女は、

 剣士の腕の中で、静かに眠り続ける。

 ――次の夜は、

 もう少し、踏み込んでしまうかもしれないと、

 蒼真は思いながら。

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冥界焔つむぎ

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