第16話 リベンジ

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/14 📚 シリーズ: VVB(Virtual・Venus・Baseball)、Vtuberと女子野球が=になった世界で 📝 1,906文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

VVB(Virtual・Venus・Baseball)、Vtuberと女子野球が=になった世界で - 第16話 リベンジ

本文

50以上のチームと9つのリーグが存在する女子プロ野球。

ゆら先輩がその中の29チームという過半数から1位指名されるという歴史的快挙を果たしたVVBドラフト会議。

クジ引きの結果、ゆら先輩は大阪ブルーサンダーズが指名権を得てそのチームのファンは狂喜乱舞したそう。

主砲の紅蓮先輩は4球団競合の末、名古屋ジャッジメントパンサーズが指名権を獲得。

軟投派の鵺先輩はドラフト6位で京都九尾衆から指名。

今年の華月学園は3名のプロを輩出した。

来年は私も……! と意気込むけど、まずは次の試合に集中しなきゃ。

春の全国大会へ進めるかどうかの分水嶺……秋大会はもう目の前だ。

※※※※※

「只今より、秋大会のスターティングメンバーを発表する!」

監督の言葉に緊張が走る。

特待生以外の部員だと、この秋大会がアバターを得る最大のチャンスになる。

この段階でレギュラーになる人はそのまま3年生になっても実力上位である場合が殆ど。

逆に言えば、ここで選ばれないと来年も試合に出れる可能性はグンと低くなる。

だからこそ3年で初めてレギュラーに選ばれた人の喜びも段違い。そりゃ涙も流す。

「一番、ライト……五月雨 うる」

「はいっ!」

「二番、レフト……春井 美里亜」

「はーい!」

「三番、サード……ヴェアル・タムニャータ」

「……はいっ!」

その後も発表は続き……

「四番、ファースト……甘薔薇 ベルカ。

五番、キャッチャー……涼宮 冷。

六番、セカンド……みる⭐︎たす。

七番、ピッチャー……日向 火夏。

八番、ショート……ネリア・エバーグリーン。

九番、センター……天城 水月。

以上だ!」

よし……! 私とアヤ、そしてネリアちゃんと水月ちゃんも無事レギュラーだ。

ベンチは俊足の青井にピッチャーの星猫等、脇を固めるメンバーも粒揃い。

今大会から私はエースとして先発する……夏大会のリベンジを果たす時だ。

※※※※※

「ストライク、バッターアウト! ゲームセット!」

『華月学園、7対1で芦ケ谷高校に勝利! 見事決勝に駒を進めました!!』

実況の解説を背に星猫が満面の笑顔でVサイン。

明日は決勝で、点差もあるという事で万全を期す為に私は6回で降板。

後を継いだ星猫が3回を投げ切り見事勝利。

……決勝の相手はミレア学園。

夏大会で私を粉砕したベラとようやく再戦の時が来た。

※※※※※

『さぁ、いよいよ決勝! 先行、華月学園。後攻は聖ミレア学園。いよいよプレイボールです!』

「ストライーク! バッターアウッ!」

「よし……!」

試合は既に7回。

私は四球を出しつつも、要所で堪えて無失点。

けれどこっちも攻めあぐねて得点は無し。

だけど不思議と不安は無かった。

昨日早めに降板したからか今日は何時になく調子が良い。

「行ける……!」

打席に立つのはベラ。

だけどアヤのリードもキレキレで、今日は未だ無安打。

もう苦手意識は完全に払拭した。

「ふっ!」

「ストライッ!」

振り遅れてる……!

次は内角ギリギリ。

「……っ」

「ボール!」

ありゃ、外れてたか。

次は外角低めにチェンジアップ。

「くっ!」

「ストライク!」

よしよし、タイミングずらして空振り。

でも焦らない。次は高めに外してボール。

これで2ボール2ストライク。アヤのミットはトドメのインハイ。

「ふ……っ!!」

「くぁ……っ!?」

空振り三振! よしっ!!

……え?

肩に電流、が……っ

「ぐっ、ああぁあぁぁ……っ⁉︎」

い、痛いぃぃ……!? 嘘、だこれ、なにが……っ!?

「火夏っ!?」

アヤが……いや、監督やチームの皆が駆け寄ってくる。

肩が痛い……なんでっ、こんな時に……! 私はまだ投げなきゃ……っ

「日向、どうした!?」

「だ、大丈夫です。少し痛んだだけで……」

「馬鹿者、大丈夫な訳あるか! ベンチに戻るぞ」

「うぅ……」

監督に抱えられながらベンチに戻される。

……その間も鋭い痛みは治まらなかった。

「これは……無理だな。交代だ」

「監督! 私……いえ、ボクならまだ……っ」

「日向。お前の野球人生はこれからも続いていくんだ。

一時の意地で身体を壊してはいけない。

猫星、いきなりだが投げてくれるか?」

「はいっ!」

「投手陣は全員肩を作れ。残り2回、総力を持って守り抜くぞ!」

「「はいっ!!」」

「しかし日向はどうするか。私は離れられないから誰か病院に付き添いを……」

「か、監督っ」

「うん? どうした鈴木?」

マネージャーの鈴木さんが何かを監督に伝えてる……?

「……そうか。日向、現在霧雨がこちらに向かっているらしい。

中継を見て飛んで来るそうだ。霧雨に付き添いを頼む」

「あの、せめて試合が終わるまでは……」

「日向。聞き分けてくれ」

「……はい」

ホントは嫌だった。最低限この試合だけは見届けたかった。

だけど……監督の泣きそうな顔を見たら、何も言えなくなった。

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作者について

生獣(ナマ・ケモノ)

生獣(ナマ・ケモノ)

ほのぼのな百合も過激な百合も好き。

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