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第11話 金原家へ

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/9 📚 シリーズ: 五色の音色に囚われて 📝 2,066文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

五色の音色に囚われて - 第11話 金原家へ

本文

「ただいま」

「お帰りなさい」

「お邪魔します」

金原に連れられてやってきた金原家。

外見はごく普通の一軒家で、内装もそう変わった物じゃない。

てっきりメタルがギンギラに輝いているのかと思ってた。

「あらあらお友達? 真面目そうな子ね……あら」

キッチンからパタパタと金原のお母さんが顔を出す。

なるほど、金原の母親だ。金原が歳を取って他人に寛容になったらこうなるんだろうな……と思わせる雰囲気。

ただ、その寛容そうな人は金原の顔を見た瞬間に眉根を寄せた。

「あんたまたそんなにピアス付けて!」

「っ、何を付けようが私の勝手でしょ! お風呂入るから!」

「まだ沸かしてないわよ」

「じゃあシャワー! ほらこっちよ天王寺!」

「わわっ!? すみません、シャワーお借りします!」

金原に腕を掴まれて脱衣所に連れてこられる。

そしてそのままブレザーのボタンに手を掛けた。

「お、おい! 自分で脱げるって……!」

「……! あ、そ、そうよね……! じゃあ入ってて。着替え持ってくるから!」

「あ、あぁ……」

金原も動揺してるのか? まぁ、事態が事態だし無理もないか……

「ふぅ……」

服を脱いで、お湯を浴びて。

疲れも流れ落ちるような感覚で、ようやく人心地着いた気分だ。

何しろ放課後はすぐ金原に詰められて、恋が割って入って金原が拒絶されて。

その後は薄暗くなる時間までピアス捜し。

そしてお礼と称して家に連れ込まれ、こうしてシャワーを借りている。

……まったく、嵐のような一日だった。

「でも、まぁ……」

金原の家庭環境は思っていたよりも良いみたいだ。

恋に執着していたりピアスを大量に付けていたりで少し心配だったが、とても穏やかなお母さんだった。

寧ろそんな沢山ピアス付けて! と怒っていたぐらいだ。

「入るわよ」

「……はっ!?」

私の返事を待たずに金原が浴室に入ってきた。当然全裸。

金原も私より背が高くて、だけどスレンダーで美しい肢体だ。

……いや、じゃなくって。

「なんで入ってくるんだよ」

「アタシはアンタと違って砂落とすだけじゃ済まないもの。

順番に入ってたらアンタを待たせる事になるでしょうが」

「それは、まぁ……」

あくまで砂を洗い流すのが目的(家に帰ったらまた風呂に入り直す)の私と違い、金原は洗髪洗体と色々あるだろう。

さっと砂だけ落として、私を帰した後に入り直す……とか面倒くさがりそうだし。

それなら私の待ち時間を減らす気遣いだと思えなくもない。

「……ん? ピアスどうした?」

「……アンタ、アタシの耳のストーカー?」

「い、いや! あんなジャラジャラ付けてたピアスがゴッソリ無くなってたら気付くだろ!?」

「石鹸やシャンプーで汚したくない。寝る時に危険……だからこういう時は小さいプラスチックのピアスに変えてるの」

だったらピアスを外せば……とも思うが、金原にとってピアスは精神安定剤のような物とするならそうも行かないんだろう。

「ふぅ……」

洗髪を終えて髪を搔き上げてオールバックになる金原。

クソ、コイツもコイツで顔が良いな……

◇◇◇◇◇

「お、お前普段こんな下着履いてんのか……!?」

「人の下着摘んで何言ってんのよ」

シャワーを終えて脱衣所に上がって。

金原から着替えを借りる事になった。

私は家でも真面目キャラだからこんな派手な下着は買えないが……いや、これ以上は止そう。

スウェットと短パンを借りて、なんと金原にドライヤーで髪を乾かして貰って。

金原の部屋に招かれた。

こうして他人の部屋に入るのは久しぶりだが……普段の生活を垣間見ているようで何となく居心地が悪い。

「……で、何すれば良い?」

「え? な、何って……」

「お礼するって言ったでしょ。何して欲しいの?」

「いや、別にお礼を求めてやった事じゃねーし。シャワーも借りたしな」

「ふぅん?」

金原はつまらなそうに呟いて。

唐突に自分の服を脱ぎ出した。

「な、な……!? 何を……っ」

「アンタやけにアタシに構うからそういう気があるのかなって。アタシを抱けば自慢出来るわよ?」

「止めてくれ! 私はそんな……っ」

「やっぱり恋の方が好き?」

「そういう事じゃなくて……! こんな形で、そういうのは……!」

「それってちゃんとした形なら抱きたいって言ってるように聞こえるけど?」

「……私だって人並みに欲のある人間なんだ。

金原みたいに顔の良い女に迫られたら……」

「……ふん。正直者ね」

金原は呆れたように鼻を鳴らして。

服を着直して私の隣に座った。

「なぁ、何をそんなに怯えてるんだよ?」

「怯えてなんか無いわ」

「でもまたピアス触ってんじゃん」

「……コレ」

「うん?」

「コレ、言わないで」

「あぁ、その口止めの為にあんな事したのか……」

「分かっても言わないのが礼儀ってもんでしょ」

「ぷぇ」

金原に頬を抓られる。

こんな幼い仕草をする金原を不覚にも可愛らしいと思ってしまう。これだから顔の良い女は。

お礼なんてどうでも良いのは本当で。

だけどそのままじゃ納得しなさそうで。

だから……

「じゃあさ、金原の事教えてくれよ。それで貸し借り無しにしよう」

微妙に金原が嫌がりそうな提案を出してみた。

露骨に嫌な顔をされた。

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作者について

生獣(ナマ・ケモノ)

生獣(ナマ・ケモノ)

ほのぼのな百合も過激な百合も好き。

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