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第21話 大会に向けて

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/1/19 📚 シリーズ: 200cmのくーちゃんと135cmのしーちゃん、配信者デビュー! 📝 2,449文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

200cmのくーちゃんと135cmのしーちゃん、配信者デビュー! - 第21話 大会に向けて

本文

「ゆるさきCUP?」

「そーそー。人気ストリーマーのゆるさきさん主催のeスポーツ大会。

ウチ等にも出てみないかって誘われてさ」

朱莉は依然としてクロス・カラーズのリーダーであり、クロス・カラーズへの仕事の依頼はまず朱莉に送られてくる。

ただ個人の仕事は本人に直接送られてくる為、スケジュール調整も朱莉の仕事だ。

「種目は?」

「フォー・オール。四人一組でやるFPS」

「あぁ、あれですか」

「会場でやって、抽選でファンも入ってくるデカいイベントだな」

「でもシロ下手だし……あかみこさん一人でやった方が良いんじゃ……」

「でもクロス・カラーズに来たオファーだし。

それにプロも居るけど基本はストリーマー……他にも芸人さんとか格闘家の人も居る。

基本はカジュアル。みんなでエンジョイしようぜって大会だから、そんな気負わなくて良いって」

「そ、それなら……でも練習はしたいですっ!」

「OKOK、今日は泊まりだし基本から順番に教えてくから」

「お願いしますっ」

「クロと青藍もそれで良いよな? シロは一つに絞って練習した方が良いだろうから早めに固めたい」

「分かったわ」

「それで構いません」

「よっしゃ! まずは……座学だな!」

朱莉はタブレットに解説動画を流して基本のきからシロに教え始める。

シロも画面と睨めっこしながら、熱心にメモを取っていくのだった。

◇◇◇◇◇

「電気消すぞー」

「はい」

明かりを消し、朱莉は布団に潜り込む。

隣には青藍が横になっている。

クロが泊まる事が多くなった二人の為に態々寝具とゲストルームを用意したのだ。

あの座学の後、実際にプレイし、シロの疑問点に答え、また実戦……を数度繰り返し。

シロが疲れてきた、という事で今日の練習はお開きになった。

クロの料理に舌鼓をうった後、四人で順番にお風呂に入り(シロクロは相変わらず二人で入っていたが)、こうして眠りに就こうとしている。

「……あかみこさん」

「どしたー?」

「本当にコレで良いんですか?」

「んー?」

「プロにならないかって誘われてるんですよね?」

「……誰から聞いたん?」

「それは……」

「いや、良い。言える訳無いもんな。青藍もプロゲーマーと絡みあるなら聞く事もあるか。

……正確にはまだ審査中ってとこかな。

最近デカい大会に出始めたばっかだから実績がなぁ」

「だったら尚更です。クロス・カラーズで出場するより、あかみこさん個人で出た方が結果も残しやすい筈です。

……そもそも、当初はあかみこさん個人へのオファーだったと聞いています」

「そこまで知ってんの!? いやー、そうなんだけどさ……」

「何か事情でも?」

「事情って程重い理由じゃないって。ただ単に皆と出た方が面白そうだったってだけ」

「……そんな殊勝な人でしたっけ?」

「ウチをどんな人間だと……いや、合ってるけどさぁ。

そりゃ確かにコラボし始めた時は踏み台にする気満々だったよ?

でも結構な期間一緒にやって、一緒に飯食って、一緒に売れたら……情も湧くってもんだろ?

あのクロがウチ等の為にゲストルーム用意するぐらいだ」

「……ボク達の為に夢を諦めてほしくないです」

「……ひひっ」

「な、なんですか?」

「んー? 可愛い奴めー、って」

「ん……っ」

腕を伸ばして青藍の頬を撫でると擽ったそうに身を捩る。

その表情に思わず心臓が跳ねて、踏み込み過ぎたかと心を落ち着かせる。

シロとクロが四六時中イチャイチャしていて。

それに当てられる事もあるし、青藍も顔が良い。

またファンの間ではシロクロのイチャイチャが人気で。

それに引っ張られてか、あかみこと青藍のカップリングも求められて……積極的に絡んではいる。

(青藍はどう思ってんのかな?)

朱莉はいや、と目を伏せる。

今はそんな事を考える場面ではない、と。

「ウチの夢はな? 有名になって金持ちになりたい、だ。

人からチヤホヤされて、羨望の眼差しで見られたい。

……ぶっちゃけ今のままでも結構叶えられてるんだ。

だからプロっつっても環境を変えんのもどーなんかなって。

それぐらいの理由。だからゆるさきCUPは皆と楽しむ場でも良いかなって」

「そう、ですか……」

「別にプロが嫌って訳でも無いんだけどな。

憧れ自体はあるし……ま、この大会で色々決めるとするよ」

「分かりました。あかみこさんがそう言うなら……」

「良い子だねー、よしよし」

「子供扱いしないで下さいっ」

「ひひっ、若いねー」

そう言われても何だか手を引っ込めるのは惜しくて。

朱莉は青藍の眼蓋が落ちるまで、その髪を優しく撫で続けるのだった。

◇◇◇◇◇

約一ヶ月の練習を経て本番当日。

クロス・カラーズは試合会場に着席していた。

既に開会の挨拶やらルール説明は終わり、いよいよ試合という段階。

柵で区切られた向こう側には来場者が詰め掛けており、今か今かと開始を心待ちにしている。

「はひっはひっ……」

「落ち着いてしーちゃん。大丈夫、沢山練習してきたでしょう?」

クロがシロを膝に乗せ、背後から抱きしめて落ち着かせている。

「お水飲みますか?」

「そんな緊張すんなって。前にも言ったけど楽しむ為の大会だからさ」

精神的に不安定なシロをフォローするのは最早当たり前になっていた。

出会った当初からすると随分と懐いてくれたな……と少し感慨深く思う朱莉だった。

『試合開始5分前です。参加者の方は指定の席に着席してください』

「お、そろそろだな。ほら、シロ」

「頑張りましょう。クロさんやあかみこさんが居るんですから大丈夫ですよ」

「ふぁい……」

シロは既にいっぱいいっぱいな様子だがクロから離れて自身の席に着く。

(ガチガチだなー)

朱莉は苦笑しつつ自分の席に座り、しかし怯えてはいない事に少しホッとした。

「シロちゃん頑張れー!」

「あかみこかませー!」

「黒羽様ー!」

「青藍ちゃんファイトー!」

ファンからの声援にあかみこは頬を緩ませた。

しかしその直後、近くからヒュッと息を吞む音が聞こえて何事かと軽く周囲を見渡した。直後……

「くーちゃん! くーちゃんくーちゃんくーちゃんくーちゃんくーちゃんっ!!」

シロが、椅子の上で金切り声を上げて蹲っていた。

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生獣(ナマ・ケモノ)

生獣(ナマ・ケモノ)

ほのぼのな百合も過激な百合も好き。

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