第26話:真夜中の挟み撃ちと、柔らかさの品評会
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あらすじ
地味子に擬態して童貞紳士を狙ったら、彼の理性が鉄壁すぎてご飯(精気)が食べられません! ~誘惑したい初心者サキュバス vs 守りたい最強の紳士~ - 第26話:真夜中の挟み撃ちと、柔らかさの品評会
本文
電気を消して数十分。
狭いシングルベッドの上は、酸欠になりそうなほどの熱気と、甘い匂いに包まれていた。
配置はこうだ。
中央に俺、佐藤ケンジ。
右側にリリさん。
左側にメリザさん。
文字通りの「川の字」だが、川幅(隙間)はゼロ。いや、マイナスだ。
(……寝れるわけがない)
俺は天井を見つめながら、必死にお経を唱えていた。
両隣から伝わってくる体温が熱い。
そして何より――。
「んんっ……♡」
左腕に、むにゅん、という豊満な感触が押し付けられた。
メリザさんだ。彼女は寝返りを打つふりをして、その自慢の巨乳を俺の二の腕にグリグリと押し付けてきている。
「ちょっ……メリザちゃん!?」
闇の中で、リリさんの鋭い囁き声がした。
彼女も気づいたようだ。
「何してるのよ! ケンジさんにくっつかないで!」
「あらぁ? 寝返りうっただけよぉ。……それに、お兄さんだって嫌がってないみたいだし?」
メリザさんは悪びれもせず、さらに体重をかけてきた。
弾力がすごい。ゴムまりのような反発力と、肌に吸い付くような柔らかさ。
「嫌がってるわよ! ケンジさんが固まってるの分からないの!?」
「それは興奮して硬くなってるだけでしょw ほら見てよ、このHカップの弾力。あんたの貧相な胸とは『圧』が違うのよ」
「ひ、貧相じゃないもん! 私だってE……い、いや、Fはあるもん!」
おい、やめろ。
俺を挟んでサイズのサバ読み合戦を始めるな。
「Fぉ? 見栄張んじゃないわよ。それに大事なのはサイズだけじゃないの。……形と、質感よ」
メリザさんが、俺の腕を「谷間」で挟み込んだ。
「ひっ……!」
俺の喉から変な声が出る。
両側から柔らかい肉に包まれる感触。
「ほら、分かる? お兄さん。私の胸はハリがあって、先までツンと上を向いてるの。それに、吸い付くようなもち肌……最高でしょ?」
「くっ……(だ、誰か助けてくれ……!)」
俺は歯を食いしばった。想像してしまう。その形を、その質感を。
「……ずるい! そんなの反則よ!」
リリさんが対抗心を燃やした。
そして――。
ぷにゅぅ。
右腕にも、柔らかい感触が押し付けられた。
「リ、リリさん!?」
「だ、だって……! 私だって、負けてないもん!」
リリさんの感触は、メリザさんとは違った。
とろけるように柔らかく、包み込むような優しさがある。
パジャマの布越しでも分かる、マシュマロのようなふんわり感。
「私の胸は……その、メリザちゃんほど大きくないけど……柔らかさは自信あるもん! それに、形だって……お椀型で、綺麗なんだから!」
「はっ、たわわに実った果実の重みを知らないお子様ね」
「重ければいいってもんじゃないわ! ケンジさんは、手に収まるくらいの、程よいフィット感が好きなのよ! ねえケンジさん、私の柔らかいほうが好きですよね!?」
「ねえお兄さん、私のボリューミーなほうが興奮するわよね!?」
左右から同時に詰め寄られる。
同時に圧迫される両腕。
右からは「とろとろマシュマロ」。
左からは「ぷるぷるプリン」。
地獄だ。いや、天国か?
二人の美少女(サキュバス)が、俺の腕をサンドバッグにして「胸の性能」を競い合っている。
「どっちなんですかっ!」
「どっちなのよっ!」
グムムムッ!
さらに強まる圧力。
俺の腕は、二つの柔らかい渓谷に完全に埋没した。
「…………む、無理」
俺の理性を示すメーターが、振り切れる音がした。
俺はガバッと上半身を起こした。
「二人とも、いい加減にしてくれぇぇぇ!!」
深夜のワンルームに、俺の悲痛な叫び(と欲望の悲鳴)が木霊した。
このままでは、俺の「息子」が先に限界を迎えて暴発してしまう。
俺は枕を抱えて立ち上がった。
「お、俺は……トイレに籠もる! 頭を冷やしてくるから、二人で先に寝ててくれ!!」
「えっ、ケンジさん!?」
「あらら、逃げちゃった」
俺はトイレに逃げ込んだ。
鍵をかけ、便座に座り込んで頭を抱える。
両腕には、まだ二人の感触が生々しく残っていた。
(……助けてくれ。あんなの、聖人でも耐えられないぞ……!)
リリさんを守りたい。
でも、本能は正直だ。
この奇妙な同居生活、俺の精神と股間が崩壊するのは、時間の問題かもしれない。
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