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第40話 囚われのセラ! 決死の救出アタック!

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/3/5 📚 シリーズ: 内閣魔導院・魔法生活安全局、対魔法市民支援課の生真面目公務員と皮肉屋悪魔 📝 2,301文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

内閣魔導院・魔法生活安全局、対魔法市民支援課の生真面目公務員と皮肉屋悪魔 - 第40話 囚われのセラ! 決死の救出アタック!

本文

ナナside

グラディエルが倒れてから、思い詰めている。

ずっと情報をまとめ、地図を睨み、潜入経路を考え続けている。

「ご主人様、少し休んだ方が……」

「休んでいる暇はありません」

澪の声は静かだったが、その奥には激しい感情が渦巻いていた。

「セラちゃんに危害を加えたということは……これは上層部の命令ではなく、現場の暴走です」

「だろうな」

「もしそうならセラちゃんが危険です。すぐに助けなければなりません」

「どうするつもりだ?」

「考えられる事は考えました。今夜、潜入します」

澪が立ち上がった。その瞳には疲労の色も濃いが……強い決意も宿っている。

◇◇◇◇◇

深夜。

※アタシたちは中央研究所の外壁に張り付いていた。

(※なんと今回も澪は黒い帽子に黒いスカーフという出で立ちだ。

本当に潜入に有用だと思ってたんだな)

グラディエルは重傷だが、何とか動ける状態まで回復していた。

憎らしいが流石は上級天使だ。

「スルナちゃん、警備の配置は分かりますか?」

「三体のゴーレムが巡回中、だと思います。でも……それだと警備が薄すぎると思います」

「油断してるのか、それとも……」

「迷っている暇はありません。ナナちゃん、お願いします」

「分かった」

アタシが結界解除の魔法を唱え、グラディエルが静かに鍵穴を破壊。

セラが捕らわれている施設に潜入を果たした。

◇◇◇◇◇

廊下は薄暗く、不気味な静寂に包まれていた。

アタシが先頭を歩き、その後を澪とスルナがその後を追う。

グラディエルは後方で警戒。

「この先……です」

グラディエルが指差した方向へ進むと、巨大な扉があった。

厳重に封印されているが、それもアタシが解除する。

扉が開いた瞬間――

澪の息を呑む声が聞こえた。

この部屋には巨大な培養カプセルが無数に並んでいる。

その中には悪魔たちが閉じ込められていた。

インプ、サキュバス、中級悪魔……様々な種族の悪魔が、苦痛に顔を歪めて呻いている。

「これは……」

澪が呆然と立ち尽くす。

さらに奥には、翼をもがれた天使がいた。

魔力を吸い尽くされ、もはや動くこともできない。

「ひどい……」

スルナが涙を浮かべる。

そして、壁際には透明な結晶に変質しつつある精霊たちがいた。悲鳴すら上げられず、ただ苦痛に耐えている。

「許せない……!」

澪が拳を握りしめた。

「澪」

「……分かっています。まずはセラちゃんを助けないと」

アタシたちはその部屋を抜け、さらに奥へと進んだ。

そして大部屋に入った瞬間。

「セラちゃん……!」

澪が叫んだ。

部屋の中央に、巨大な装置があった。ヒヒイロカネ注入装置とでも言うのだろうか。

その中心にセラが拘束されていた。

※手足を鎖で縛られ寸分も動く余地が無い。

顔色も青白く、意識がない。

(※あれじゃ拘束というより八つ裂き刑だ。手足に切れ込みを入れたらそのまま千切れそうだ)

……ここに来るまで施設の人間と出くわさなかったのは不自然だが、今はそれを考えている時間と無いな。

「セラちゃん! セラちゃん!」

澪がセラに駆け寄り声を掛けるが、セラは何の反応も返さない。

グラディエルが手足の鎖を断ち切るが、それでも無反応。

「ご主人様、セラさんの体が……!」

スルナが震える声で言った。

セラの体が徐々に結晶化し始めていた。ヒヒイロカネ化の過程だ。

「そんな、止めなきゃ……! セラちゃん……起きてください……!」

澪がセラの肩に触れて揺らす。

ゆらゆらと髪がそよぐばかりだ。

「スルナちゃんの時みたいに魔力を送り込めば……」

「意識が無ければ魔力は受け取れん。

スルナはサキュバスだから無意識に魔力を受け取れたが、セラはそうじゃない」

「うぅ、どうすれば……!」

澪が絶望的なセラの服を握りしめる。

……正直言えば方法はある。一つだけ。

だが、それを澪は良しとするだろうか。

「……ナナちゃん、何か方法があるんですよね?」

※澪が縋るような目でアタシを見つめる。

(※本当にコイツは……こんなに悪魔の心情を読み取れる人間なんて他に居ないぞ)

「【隷属魔法】だ。相手の意識の有無に関わらず、強制的に操ることができる。

それなら、セラを操って魔力を受け取らせることができる。ヒヒイロカネ化を止められる」

「でも、それは……っ」

澪が言葉を失う。

隷属魔法。それは禁術だ。相手の自由意志を自在に操り完全に支配する。

澪はその恐ろしさと悍しさを良く知っている。

何せ数ヶ月前はその【隷属魔法】に囚われた市民達を救う為にセラと共に戦ったんだからな。

そして、今はセラを救う為に奴隷にしようとしている。

「他に方法はない」

「でも、セラちゃんを奴隷にするなんて……っ」

「やらなきゃ、セラは死ぬぞ」

「……やり方は知ってるん、ですよね?」

「ああ」

アタシは知っている。

昔、アタシも隷属魔法をかけられたことがある。

記憶が蘇る。

自分の体が自分のものでなくなる感覚。

意識はあるのに、体が勝手に動く。

抵抗することすらできない。

あぁ、トラウマだ。

だが、そんな事は澪もセラも知ってる。

だからこそ悩んでるんだろうが。

「解除、出来るんですよね?」

「【隷属魔法】を掛けられた奴等が、政府が手配した祓い師によって解除されてたのは知ってるだろ?」

「……はい」

澪がジッとセラの寝顔を見つめる。その瞳に有るのは決意と悲しみ。

澪が深呼吸して……セラの手を握った。

「セラちゃん、ごめんなさい……この罪と償いは必ず背負います」

澪は祈る様に握ったセラの手に額を当てる。

「やります。教えてください、ナナちゃん」

「わかった」

アタシは隷属魔法の手順を伝える。

自分の過去を思い出しながら。

それが澪を苦しめる事になると理解していながら。

……ここで我が身可愛さで日和るような奴じゃない事は、アタシが良く知ってるから。

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作者について

生獣(ナマ・ケモノ)

生獣(ナマ・ケモノ)

ほのぼのな百合も過激な百合も好き。

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