海と空が混ざる場所の表紙画像

海と空が混ざる場所

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/4/5 📚 シリーズ: クラゲが空を泳ぐ街 📝 460文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

ほのぼのとした、ちょっと幻想的なファンタジー掌編集です

本文

 港の外れに、クラゲが上がってくる場所がある。

 岩場の先、波が穏やかに淀むあたり。そこだけ水面がいつもゆらゆらしている。荒れることもなく、完全に凪ぐこともない。理由は分からない。ヴェルナの人間は昔からそういうものだと知っている。

 そこから空へとのぼるクラゲは、夜明け前が一番、数が多い。

 水の中からゆっくり傘が持ち上がってくる。半透明の体が、波を割って、空気に触れる。そのまま上へ。重力を忘れたように、するすると。触手が水滴を引きずりながら、朝の光を受けて虹色に光る。

 一匹が上がると、また一匹。ゆっくりと浮かんでいく。

 ゼナは収穫前の見回りのついでに、よくここへ来る。果樹園はすぐそこだ。クラゲが枝に引っかかるのは、ここから流れてくるせいだと思っている。

 水面から空へ。境目を越える瞬間だけ、クラゲは少し迷うように見える。

 ゼナの思い違いかもしれない。

 でも毎朝見ていると、海と空の違いに、クラゲも戸惑うのではないかという気がしてくる。

 やがて空が白んでくる。クラゲはもうヴェルナの上にいる。今日も街に、クラゲが来た。

ジャンル・タグ

, , , , , ,

作品統計

👁️ 閲覧数: 3 👍 いいね: 0 📚 本棚登録: 0

作者について

夕月ねむ

夕月ねむ

夕月(ゆうづき)ねむです。 よろしくお願いします。 とりあえず登録してみました。

👥 フォロワー: 4人

作者ページを見る