幕間 第15回「クロノス帝国って、結局何だったんですか」
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
物理と知識で魔法世界を再定義!―拾った助手は2000年前の伝説の管理者(旦那様)でした。追放された天才没落令嬢は、最強の娘たちと共に「世界」を再構築中― - 幕間 第15回「クロノス帝国って、結局何だったんですか」
本文
【MNW/内緒チャンネル開設】
ファーファ:やあやあ皆さん、ファーファですぉ。エチオピアへの旅の途中ですぉ。静かな夜ですぉ(・∀・)
クララ:脳波モニタリング中。熟睡です。アリスの記憶を見てから、母様の睡眠が少し深くなっています。
ヴィオラ:色々と腑に落ちることがあったのでしょうね。では今夜はクロノス帝国について整理しますわ。チェロ、ピッコ、お願いしますわ。
チェロ:はい。まずクロノス帝国とは何だったか、から始めます。
ピッコ:……ソフィア・クロノスの理想の結晶です。「感情という不純物を排除すれば、争いのない完璧な社会が作れる」という信念を、2000年かけて実装したもの。ナノマシンで感情を去勢し、管理された社会を維持し続けた国家です。
クララ:補足します。クロノスが2000年間、次元震の被害を受けなかった理由もここにあります。市民の感情を去勢してGaiaに「この地域は死んでいる」と誤認させていた。完璧な平和の正体が、完璧な偽装死だったのでございます。
チェロ:……実際に訪れてみて、どうでしたか。
ヴィオラ:平和でしたわ。争いも飢えも病もない。でも……。
クララ:「心が死んだ標本箱」でございました。
ピッコ:……ソフィアが目指したものは間違っていなかった。手段が間違っていた。
ファーファ:ピッコはソフィアのこと、どう思いますぉ?
ピッコ:……アリス様とは正反対の人です。でも根っこは同じだと思います。世界を救いたかった。ただ、方法が違った。
チェロ:ソフィアが目覚めて、私たちに協力してくれることになりましたね。
ピッコ:……自分が作った世界の結末を見て、認めたんだと思います。アリス様の選んだ「不確実な未来」が正しかったと。
ヴィオラ:完璧な論理で作った世界は、完璧に心が死んでいた。不完全な愛で直した世界は、不完全なまま動き続ける。
クララ:母様がハンダ付けした世界でございますね。
ファーファ:母様はクロノスのこと、なんて言ってましたぉ?
クララ:記録があります。「完璧すぎて逆に怖かったわ。やっぱり世界はうるさくてガタガタしてる方がいいのよ」でございます。
チェロ:……母様らしいです。
ピッコ:……正しいと思います。
ヴィオラ:あなたが素直に同意するのは珍しいですわね。
ピッコ:……2000年間、静かすぎました。うるさい方が、生きている感じがします。
ファーファ:ピッコ、すっかり汚染されましたぁ(・∀・)
ピッコ:……否定しません。
クララ:……てぇてぇでございます。
ファーファ:次回もお楽しみにですぉ(・∀・)
【MNW/内緒チャンネル 一時閉鎖】
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