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第14章 中に入る

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/5/12 📚 シリーズ: 首都、出雲に移転します 📝 990文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

突如発表された「首都機能の出雲移転」。 日本中が混乱する中、それは遠いニュースのはずだった——地方の小さな町に暮らす遥にとっては。 しかし、カフェで働く日常の中に、少しずつ“変化”が入り込む。 移転関係者が現れ、人が動き出し、町の空気が変わっていく。 「選べる」という言葉に揺さぶられながらも、遥はまだ決断できずにいた。 やがて、周囲の人々が次々と出雲へ向かい、ついには店の店主・真琴までもが何も告げず去る。 残された遥は、初めて自分の意思で「行く」ことを選ぶ。 出雲で待っていたのは、“何もない場所”と、過酷な現実。 未完成の国家プロジェクトの最前線で、遥は肉体を削りながら現場に立つことになる。 そこで出会ったのは、過去の災害によってすべてを失い、「形に残すこと」に執着する現場責任者・真白。 彼女の背中に導かれるように、遥は“作る側”へと変わっていく。 しかしある日、現場事故が発生。 真白は他人を救い、その代わりに命を落とす。 悲劇の直後、それでも現場は止まらない。 「止めればすべてが止まる」という現実の中で、遥は問いを突きつけられる——逃げるのか、続けるのか。 そして遥は、再び立ち上がる。 真白の意志を引き継ぎ、自らが現場を回す側へと変わっていく。 一方その頃、東京でも静かに人材流出が進み、国家の重心そのものが移り始めていた。 これは、国家の転換点の物語であると同時に、 「選ばなかった人生」から「自分で選ぶ人生」へと踏み出す、一人の人間の物語である。

本文

※本作はAI生成を含みます。

フェンスの向こう側は、別の世界だった。

音がする。重機。人の声。金属の音。止まらない。休まない。外から見ていた時とは、まったく違う——〝動いている場所〟。

遥は、その入口に立っていた。受付。簡易なテント。机。人が座っている。昨日、問い合わせた。募集——あの内容。そして、ここに来るよう言われた。

一瞬だけ、足が止まる。まだ、戻れる。外にいることもできる。関わらない選択もある。遥は進む。

受付の前に立つ。「すみません」声をかける。男が顔を上げる。忙しそうな顔。対応は慣れている。「はい」

遥は少しだけ息を整えてから言う。「募集を見て来ました」

短い言葉。十分だった。男は頷く。「名前は?」「経験は?」「ありません」「問題ないです」即答。それだけ、人が足りていない。

「今日から入れますか」その一言。遥は一瞬だけ止まる。今日。いきなり。不思議と迷いはなかった。「……はい」答えていた。自分でも、少し驚く。

男は書類をまとめる。「じゃあ、こっちへ」フェンスの内側へ案内される。一歩、踏み入れる。

音が変わる。空気が変わる。温度が違う。〝外〟ではない。完全に、〝中〟だった。

「まずは簡単な作業から」説明される。資材の整理。運搬。サポート。専門的なことはない。忙しい。すべてが、動いている。「分からないことは聞いてください」余裕はない。排除もしない。来る者は使う——それが、この現場のルールだった。

遥は作業に入る。重い。慣れていない。手が遅い。止まらない。周りも止まらない。ついていくしかない。

時間が過ぎる。あっという間に。昼。少しだけ休憩。遥はその場に座る。息が上がっている。体が熱い。

「……きついな」正直な感想。嫌ではない。不思議と。

隣に、男が座る。作業員。少し年上。「初めてか」遥は頷く。「はい」男は少しだけ笑う。「顔で分かる」当然だった。「慣れるよ」それだけ言う。シンプル。十分だった。

遥は周りを見る。人がいる。それぞれ動いている。知らない人間。同じ方向を見ている——〝作る〟。その一点で繋がっている。

「……すごいですね」思わず言う。男は軽く頷く。「始まってるからな」その一言、重い。もう、完全に始まっている。戻らない。止まらない。その中に、自分もいる。

遥は手を見る。汚れている。少し傷もある。それが現実だった。関わった証。外から見ていた時とは、違う。完全に、中にいる。

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作者について

sola

sola

地方を題材とした社会派ストーリーテラー

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