【第二部:誘惑と挫折のループ】第8話:音楽家セレナの歌声に蕩ける ~誘惑失敗!目指せ、聖なるアイドルデビュー!?~
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あらすじ
修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 - 【第二部:誘惑と挫折のループ】第8話:音楽家セレナの歌声に蕩ける ~誘惑失敗!目指せ、聖なるアイドルデビュー!?~
本文
◆1◆ 修道院長のスパンキングと奇妙な余韻
アリスは庭をふらふらと歩いておりんした。ついさっき、修道院長に「お仕置き」という名のスパンキングを受けたばかり。しばらくの間、お尻がジンジンと痛むのを感じながら、妙に気持ちが落ち着きやせん。
「……くっ、なんであちきゃあ、怒られながらも、こんなに妙な気分になっちまうんでありんしょうねぇ……」
悶々としておりんすと、ふと風に乗って、美しい歌声が聞こえてきやした。
「ん? こりゃあ……なんともまあ、心が洗われるような声でありんすなぁ……」
まるで天使が歌っておりんすかのような、透き通るような旋律。まさか修道院に隠しアイドルでもおりんすのかえ?
◆2◆ 誘惑のつもりが「日本のお猿さん」認定!?
歌声の方向へ進むと、そこには輝く金髪の美少女がいた。彼女こそ、修道院の音楽担当・セレナでありんした。
「おおっ、美人でありんすなぁ……こりゃあもう、あちきの新たな獲物に決まりでありんす!」
アリスはセレナの前に立ち、目を輝かせながら語りかけやした。
「やあやあ、嬢ちゃんの歌声は天女のごとくでありんすなぁ。よかったら、あちきと—」
「まぁ! 日本のお猿さん!」
「……は?」
アリスは固まりやした。今、この美女は何と言いやした?
「あなた、日本のお猿さんみたいに元気ね!」
「誰が猿でありんすかぁぁあ!!」
思わず叫ぶアリス。しかし、セレナは屈託のない笑顔で微笑んでおりんす。
「はい、どうぞ!」
「なにこれ?」
「バナナよ! お猿さんはバナナが大好きなんでしょ?」
アリスは静かにバナナを握りしめやした。拳が震える。
(……こいつ、完全にあちきを猿扱いしやがったでありんすな?)
心の中では、「裸卍スペシャルを炸裂させるしかない」と思ったが、修道院の庭でそんなことをしたら、今度はスパンキングどころでは済まないでありんす。
アリスは深呼吸し、冷静を装いながらバナナをポケットにしまいやした。
◆3◆ 怒りの「うっせぇわ」熱唱
「そういえば、あなたも何か歌ってみない?」
セレナがニコニコと提案してきやす。
「……歌?」
「ええ、ぜひ聞いてみたいわ!」
(よし、ならばあちきの怒りをこの歌でぶつけてやる!)
アリスは深く息を吸い込み、Adoの『うっせぇわ』を全力で熱唱しやした。
「はぁ!? うっせぇうっせぇうっせぇわ!!!」
庭中に響き渡るアリスの怒りのシャウト。しかし、セレナは手を叩いて大喜び。
「すごい! お猿さん、とっても上手よ!」
「……貴様ァァァァァァ!!」
アリスはもう一度バナナを握りしめやした。
◆4◆ セレナの歌声の罠
「私もお礼に歌うわね♪」
そう言うと、セレナは再び歌い始めやした。今度は先ほどよりも、さらに美しく、神々しく、そして心を洗い流すような歌声でありんした。
「う……」
アリスの目がうるうるしてきやす。
「うぅ……なんでありんしょうねぇ……体が勝手に……」
気がつくと、アチキは手を胸の前で組み、目を閉じておりんした。そして、心の中で祈り始めている自分に気づきやす。
(違う! あちきゃあ、こんな清らかな気持ちになるためにここにおるんじゃねぇ!!)
しかし、すでに遅かった。気がつけば、アリスは聖歌隊のメンバーに加えられ、白いローブを着せられていた。
「ちょ、ちょいと待ちねぇ! こんなの聞いてねぇでありんす!」
「ふふっ、お猿さんも今日から聖なる仲間ね♪」
セレナはニコニコと微笑みながら、アリスに聖歌隊の楽譜を渡しやす。
「こりゃあ、罠でありんすな……! あちきゃあ、こんなはずじゃなかったんでありんす……!」
――かくして、アリスは誘惑するつもりがすっかり清められ、聖歌隊の一員として新たな道を歩むことになったのでありんした。
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