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【第二部:誘惑と挫折のループ】第9話:守護者ミレイユ、狼たちに阻まれる

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/6/8 📚 シリーズ: 修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 📝 1,794文字 ✅ 全年齢

あらすじ

修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜 - 【第二部:誘惑と挫折のループ】第9話:守護者ミレイユ、狼たちに阻まれる

本文

1. 修道院長のお仕置きの帰り道

「……いやぁ、いけねぇいけねぇ……お尻が火ィ吹いちまうねぇ……」

 アリスは真っ赤に腫れたお尻をさすりながら、森の小道をとぼとぼ歩いていた。修道院長様のお仕置きは、相も変わらず情け容赦なし。

「……でも、しょうがないよねぇ。あっしが悪いんじゃねぇ、神様がパンケーキ焼く才能をくれたのがいけねぇんだ……!」

 そう、罪状は「朝のお祈りの最中に裏庭でパンケーキを焼いていた」こと。神は食を司るとも言うが、修道院長様はパンケーキに慈悲をくださらなかった。

 そんなことをブツブツ言いながら歩いていると、木々の間から、一人の女が現れた。

 守護者ミレイユ。

 その美しさはまるで月の光をまとった妖精のよう。銀髪が風に揺れ、碧い瞳が静かにこちらを見つめる。

「おやぁ……?これはまた、えれぇべっぴんさんがいなさるじゃねぇか……!」

 アリスは、お尻の痛みも忘れ、一瞬で恋に落ちた。

「ねぇねぇ、あんた様、こりゃまた見惚れるほどの器量よしだねぇ!どこぞの貴族様かい?」

 駆け寄ろうとしたその瞬間、

「ガウウウウウウウ!!!」

 森の影から巨大な狼たちが飛び出し、アリスの行く手を遮った。

 ――いや、でけぇ。

 普通の犬どころか、馬並みのサイズである。

「……あ、あれぇ……?わんこちゃん……?」

「違います。これは狼です。」

 ミレイユがやんわりと訂正する。

「お、おっかねぇ顔してるけど、でも、あっし犬好きでねぇ……狼も似たようなもんじゃねぇかい?」

 アリスは必死に狼好きをアピールするが、ミレイユは優雅に微笑むだけだった。

「ふふ……お猿さんと犬は相性が悪いけれど、狼とは仲がいいのですね。」

「……はぁ?」

 ――お猿さん?

「ちょいと待ちねぇ……今なんと?」

「え?修道院では有名ですよ?“赤いお尻のマスコット、お猿のアリス”って。」

「ブチギレ案件だよぉぉぉぉ!!!」

 ――だが、ここで怒ったら狼たちが襲ってくるかもしれねぇ。

 アリスはぐっとこらえ、にこやかに微笑んだ。

「……そ、そんなに可愛い狼ちゃんたちに囲まれるなんざ、光栄でござんすねぇ……」

「ふふ、祈りを捧げますか?」

 ミレイユの言葉を聞いた瞬間、アリスは無意識にひざまずいてしまった。

「……あれぇ?なんでだろうねぇ……?」

「囲まれると本能的にひれ伏すのでしょう。」

「んなバカなぁぁ!!!」

 四方を狼に囲まれたアリスは、恐怖と緊張のあまり、思わず神様に祈りを捧げ――

 そのまま気絶した。

2. 再び修道院にて

「――アリス!しっかりしなさい!」

 聞き覚えのある声がする。目を開けると、そこには修道院長様がいた。

「あれぇ……?なんか懐かしい感覚……って……」

 違和感。

 視界の端に、木の床。修道院の祭壇のすぐそば。

 そして、自分は――修道院長様の膝の上に寝かされていた。

「ちょいと待ってぇ!?なんでこうなってんだい!?」

「あなたが森で倒れていたからよ。とても神聖な祈りの姿勢だったわ。」

「いや、だったら普通ベッドに寝かせるもんだろうがぁ!?なんでこの体勢!?」

「……お仕置きの準備をしていたから。」

「し て た ん か い !!!」

 修道院長様は静かにため息をつき、

「アリス、神は言いました。『愚か者は繰り返す』と。」

「そんな言葉、経典にゃ載ってねぇ!!!」

「ええ、今作ったわ。」

「新訳聖書の追加はやめてくんなましィィィ!!!」

 修道院長様の手が振り上げられた。

 アリスは必死に抵抗した。

「や、やめておくんなせぇ!あっしは復讐する女なんでぃ!狼にバカにされた屈辱を忘れてねぇ!!!」

「そう、それは大事なことね。」

「でしょ!?だから許して――」

 パァン!!!

「あぎゃあああああああ!!!」

 修道院の奥深くに、アリスの叫び声が響き渡る。

「ふむ……良い音。」

「ちょいとぉ!?まさか楽しんでるんじゃねぇでしょうねぇ!?」

 アリスは必死に暴れようとするが、修道院長様の腕力にかなうはずもなく、彼女の運命は決定していた。

 その後、彼女の叫び声は数分間響き続けたという――。

3. エピローグ:修道院長の笑顔

 その晩、アリスは寝室で毛布にくるまりながら震えていた。

「あの……修道院長様の……笑顔が……忘れられねぇ……」

 あれは天使のような微笑みだった。

 いや、違う。あれは悪魔の微笑みだ。

 「良い音ね」

 思い出しただけでゾッとする。

「……あっしは、復讐を誓うよ……!」

 ――とはいえ、次の日も彼女は何かやらかして、また赤いお尻を晒すことになるのであった。

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作者について

南国猫目

南国猫目

タイ田舎で犬15匹、トランスジェンダーのタイ奥様と暮らすストーリーテラー・南国猫目|懸賞小説バウンディングハンター 🤖AI編集者アクシオムお姉様&AIライター・ユリアナが相談相手

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