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遭遇

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/6/26 📚 シリーズ: イケメンにも恋の病は必要だよね! 📝 1,847文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

大学2年生の橘ひなたは、ごく普通の女子大生。ある日、学校一のイケメンと噂される林武蓮と同じゼミになったことで、自然と彼を意識するようになる。 しかし蓮は恋愛に全く興味がなく、女の子から告白されても断り続けるクールな男。ひなたが話しかけても素っ気ない態度ばかり。 それでも一緒にいる時間が増えるうちに、ひなたは彼の不器用な優しさに少しずつ惹かれていく。 恋愛に無関心なイケメンが、初めて「恋の病」にかかるまでのドキドキラブコメ!

本文

土曜日の朝、ひなたはスニーカーを履いて家を出た。最近、運動不足が気になっていた。講義とバイトの往復だけの生活が続いて、体力が落ちている気がする。せっかくの休日だから、近所を軽くジョギングしようと決めていた。

「よし、今日は三十分だけ……」

そう自分に言い聞かせて走り出したものの、十分も経たないうちに息が上がってきた。

無理かも。

弱音が早速漏れたが、ひなたは何とか歩くペースに切り替えて続けた。歩くだけでも運動には違いない。そう自分を納得させながら、住宅街をふらふらと進んだ。

走るのをやめてしばらく歩いていると、喉の渇きを覚えた。ちょうど近くにコンビニがあったので、ひなたは中に入ることにした。

スポーツドリンクを取り、レジへ向かおうとしたところで、ひなたは入り口付近にいる人影に気づいた。

黒髪。すらりとした体型。

——林武だった。

私服姿だった。講義中とは違う、ラフなシャツとパンツ姿。普段のきっちりした雰囲気とは少し違って見えたけれど、整った輪郭はすぐにわかった。林武はおにぎりとお茶をいくつか持って、レジに並んでいた。

ひなたは思わず足を止めた。

なんでこんなところで。

驚きながらも、ひなたはなんとなく声をかけるべきか迷った。声をかけずに済ませることもできる。でも、向こうもこちらに気づいたのか、ふと視線を向けてきた。

「……橘?」

「あ、林武くん。こんなところで会うとは思わなかった」

「……俺もだ」

林武はひなたの服装——汗で少し湿ったTシャツとジョギング姿を見て、わずかに眉を上げた。

「運動してるのか」

「うん、ダイエットというか、運動不足解消というか……」

恥ずかしくなって、ひなたは早口で言った。

「林武くんは?買い物?」

「ああ。昼飯」

レジに並ぶ順番が来て、林武がおにぎりとお茶を会計した。ひなたもスポーツドリンクを買い、二人は自然な流れで一緒に店を出た。

外に出ると、林武がイートインの方にに行って、おにぎりの包装を開け始めた。

「ここで食べるの?」

「……ああ。家まで遠いから」

「歩いて帰るんだ?」

「運動不足だから、これくらいは」

その言葉に、ひなたは少し驚いた。林武も運動不足を気にしているとは思わなかった。意外な共通点だった。

「林武くんも運動不足気にするんだ」

「……前にそう言われたから」

「私が?」

「先週、課題が溜まるって言ったとき。体壊したら本末転倒だと言われたから」

ひなたは少し驚いた。あの時の何気ない一言を、林武が覚えていたことに。

「そんなの覚えてるんだ」

「まあ」

その言い方が妙に素直で、ひなたは少し気恥ずかしくなった。何と返せばいいかわからず、席に、なんとなく腰を下ろした。

「私も座っていい?」

「……好きにしろ」

相変わらず言い方は素っ気ないが、拒否しているわけではないことは、もうわかるようになっていた。ひなたはスポーツドリンクのキャップを開けながら、林武の隣の席に腰を下ろした。

二人の間に、特に会話はなかった。林武はおにぎりを黙々と食べ、ひなたはスポーツドリンクを飲んだ。それでも、不思議と気まずさは感じなかった。

「……運動、続けてるのか」

ふと、林武がそう聞いてきた。

「今日が初日。三十分走るつもりだったけど、十分でギブアップしたよ」

「向いてないんじゃないか、運動」

「うるさいな。これから慣れるから」

林武が小さく口元を緩めた。ほんの少しだけ。それでも、ひなたにはその変化がはっきりわかった。

——今、ちょっと笑った?

その小さな表情の変化に、ひなたは思わず見入ってしまった。普段は表情がほとんど動かないからこそ、その僅かな緩みが妙に印象に残った。

「……何か」

「ううん、何でもない」

ひなたは慌てて視線を逸らし、スポーツドリンクを一口飲んだ。心臓が少し速く動いているのは、たぶん運動の後だからだろう。そう自分に言い聞かせた。

休日のコンビニ前で、二人はそれぞれの昼食と水分を取りながら、特に意味のない時間を過ごした。それなのに、ひなたにとってその時間は、なぜか妙に居心地が良かった。

「じゃあ、私そろそろ帰るね」

おにぎりを食べ終えた林武が立ち上がったタイミングで、ひなたも腰を上げた。

「……ああ。また」

「うん、また講義で」

ひなたは小さく手を振って、林武と反対方向へ歩き出した。少し歩いてから、ふと自分が笑っていることに気づいた。

何がそんなに楽しかったのか、自分でもよくわからなかった。ただ、休日に偶然会って、何気ない会話をしただけ。それだけのことなのに。

家に帰る道、ひなたの足取りは、来た時よりも少し軽かった。

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作者について

たかの岳

毎日1話投稿! AI連載作品をたくさん出したいなと思います!

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