独白 -凛音-
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
独白 - 独白 -凛音-
本文
先月、空さんが居酒屋さんを開拓なんて
訪れた先で男性客に気に入られ、
帰る意思を見せようと「奢るから」と
引き留められたの。
案の定抱きつかれたり、やりたい放題。
二人の店員さんが庇ってくれて
本当に有難かった。
相手は止める所か顧みもしないで不機嫌に。
フラフラしながらも帰宅。
それは良かったけど。
空さんが寝て、椿として起きた時に。
フラッシュバック。
然も私の記憶改竄迄ご丁寧に付けて。
椿の見た光景は、
今正に目の前であの男に陵辱されている
という幻影。
彼女はそのまま鋏で髪を切り落とす。
反発心か知らないけれど、何故か
鋏を寝かせ切る工夫迄入れたから剃り込みも。
そのまま寝たの。
次に空さんが目にした光景は
鋏と食べ終えたカップ麺の容器満杯の髪の毛。
察した様だけれど、何も言えずに頭を撫でた。
彼女。どこまでも面白いと言うか。
あっ💡
シャリシャリして気持っちぇ
(気持ち良いの意)!ナイス椿👍
これには椿も困惑。
本当にお馬鹿さんなのね。
ホント、バカみたい。
日頃からお世話なっていて、大好きな素敵居酒屋に行く時にはほぼ初めてのお化粧で自身を偽ったけど、即座にバレていたのも彼女らしいわね。
慣れぬ化粧(と言うか空としては初めて)に苦戦して一時間半以上空腹と戦って施したのに数秒持たずに数瞬なんですもの。
彼女、きっと笑いの神に生まれた時から
愛されているのでしょう。
そうでしょう?
自身の虐待の事実すら忘れて其れ等に
愛を向けていたのに、気づいてからも
変わらぬ愛を向け続けるのだから。
幼いのよ。
空の名前は約5年前から。
在り方としては約14年前から。
……。皮肉ね。
ほたるの人生史上最も辛い不登校が中学2年。
つまり14,5歳の頃。
そして其れを凌駕しつつある目の前の現実。
其れ等の年数迄ご丁寧に一致させるなんて、
どこのシナリオ作品なのかしら。
解離だけでもフィクション性強いのに、
椿の模写である私凛音の記憶は
椿の過去受けた性被害の相談をも自身が受け続けて且つ誰も信じなかったという書き換え迄。
それを自覚している今ですら平気で痛む。
そして空さんの良く当たる仮説もまた
劇場めいているわね。
彼女曰く
【椿≒凛音、では無くて、椿=凛音】
既に解離としての人格で体を
共有しているのにも関わらず、
解離人格たる椿自身も二重人格。
どんな入れ子人形から此の喜劇が生まれるのか其れこそ神にでも聞いてみたいわね。
本当に滑稽だわ。
ホンット、バカみたい。
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