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将来

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/7/17 📚 シリーズ: イケメンにも恋の病は必要だよね! 📝 1,446文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

大学2年生の橘ひなたは、ごく普通の女子大生。ある日、学校一のイケメンと噂される林武蓮と同じゼミになったことで、自然と彼を意識するようになる。 しかし蓮は恋愛に全く興味がなく、女の子から告白されても断り続けるクールな男。ひなたが話しかけても素っ気ない態度ばかり。 それでも一緒にいる時間が増えるうちに、ひなたは彼の不器用な優しさに少しずつ惹かれていく。 恋愛に無関心なイケメンが、初めて「恋の病」にかかるまでのドキドキラブコメ!

本文

二月に入った頃、ひなたは鬼島教授から呼び出しを受けた。

「橘、少し時間はあるか」

講義の後、教授に声をかけられた時、ひなたは内心焦った。何かやらかしただろうか。課題の提出が遅れたことだろうか。でも、教授の表情はいつもの険しさとは少し違った。

「はい、大丈夫です」

「では、研究室に来なさい」

教授の研究室は、講義棟の奥にあった。本棚がびっしりと並んだ、こじんまりとした部屋だった。ひなたは促されるまま椅子に座った。

「橘、今後の進路はどう考えている」

単刀直入だった。さすが鬼嶋教授らしい聞き方だと、ひなたは思った。

「えっと……まだちゃんとは決まってないんですが、就職しようとは思っていて」

「どんな業界を考えている」

「マーケティングか、広告関係かなと。経済学を活かせそうだなと思って」

教授は少し頷いた。

「悪くない。ただ、お前は講義中にぼーっとしていることが多い割に、レポートの内容はしっかりしている。もう少し真剣に考えれば、大学院という選択肢もあるぞ」

「大学院、ですか」

ひなたは少し驚いた。自分が大学院を勧められるとは思っていなかった。

「無理に勧めているわけではない。ただ、お前には考える力がある。それを活かす道を、きちんと考えてほしいということだ」

教授はそう言って、いくつかの資料をひなたに渡した。就職支援の情報や、大学院の案内が混じっていた。

「三月までに、もう少し具体的な方向性を決めなさい。また話を聞く」

「わかりました。ありがとうございます」

ひなたは研究室を出て、廊下を歩きながら資料を見つめた。

就職か、大学院か。今まで漠然としか考えていなかったことが、急に現実味を帯びてきた気がした。マーケティングや広告に興味があるのは本当だった。でも、それ以上深く考えたことはなかった。

ロビーのベンチに腰を下ろして、ひなたはため息をついた。

将来か……。

さくらに話してみようかとも思ったが、まだうまく言葉にできない気がした。自分の中で整理できていないことを、人に話すのは難しかった。

スマートフォムを取り出すと、林武からのメッセージが来ていた。

『今日、講義の後どこ行った』

ひなたは少し考えた。教授に呼ばれたこと、将来の話をされたこと。林武には、まだ言わなくていいかな、と思った。

なぜかはうまく説明できなかった。ただ、自分の中でちゃんと考えがまとまってから話したかった。それだけだった。

『ちょっと用事があって。なんで?』

『……探した』

その一言に、ひなたは少し驚いた。探した、というのはどういう意味だろう。講義の後にひなたがいないから、気になったということなのか。

『どこ探したの』

『……いつもいるところ』

『いつもいるところって、カフェ?』

『……それと、学食。いなかった』

ひなたは思わず口元が緩んだ。林武が自分を探していた。それだけのことなのに、なんだかとても嬉しかった。

『ごめん、ちょっと用事があって別のとこにいた。心配してくれたの?』

少し間があった。

『……そういうわけでは』

『素直じゃないなあ』

『……うるさい』

ひなたはくすくすと笑いながら、スマートフォンを置いた。

将来のことは、まだ全然決まっていない。大学院か就職か、どちらが自分に向いているのかもわからない。でも今日のところは、それでいいと思った。

三月までに考えればいい。今は、林武が自分を探してくれていたという事実だけで、十分すぎるくらいだった。

好きだな、ほんとに。

ひなたは資料をバッグにしまって、立ち上がった。外はまだ寒かったけれど、気持ちだけは少し温かかった。

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作者について

たかの岳

毎日1話投稿! AI連載作品をたくさん出したいなと思います!

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