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義父が来る

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/7/21 📚 シリーズ: イケメンにも恋の病は必要だよね! 📝 1,603文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

大学2年生の橘ひなたは、ごく普通の女子大生。ある日、学校一のイケメンと噂される林武蓮と同じゼミになったことで、自然と彼を意識するようになる。 しかし蓮は恋愛に全く興味がなく、女の子から告白されても断り続けるクールな男。ひなたが話しかけても素っ気ない態度ばかり。 それでも一緒にいる時間が増えるうちに、ひなたは彼の不器用な優しさに少しずつ惹かれていく。 恋愛に無関心なイケメンが、初めて「恋の病」にかかるまでのドキドキラブコメ!

本文

バレンタインの翌週、ひなたは母親からメッセージを受け取った。

『今週末、健一さんが会いに来るから、時間作れる?』

健一さん、というのは母親の再婚相手だった。ひなたが高校に入った頃に再婚して、今は母親と二人で実家に住んでいる。悪い人ではない。むしろ、穏やかで気が利く人だ。でも、やっぱりどこか気を遣ってしまう。

『わかった、行く』

返信してから、ひなたは少しため息をついた。

土曜日の昼過ぎ、ひなたは実家に帰った。玄関を開けると、母親がエプロン姿で出迎えてくれた。

「ひなた、久しぶり。痩せた?」

「ダイエット中だから」

「無理しないでよ」

リビングに入ると、健一さんがソファに座っていた。ひなたを見て、にこりと笑った。

「ひなたちゃん、久しぶり。元気だった?」

「はい、元気です」

健一さんはひなたより二十センチほど背が高い、がっちりとした体型の男性だった。年齢は四十代半ばで、仕事は建設関係だと聞いていた。口数は多くないが、笑顔が穏やかで、話しかけやすい雰囲気がある。

昼ご飯を三人で食べながら、健一さんがいくつか近況を聞いてきた。

「大学の方はどう?」

「まあ、普通に楽しいです」

「友達はできた?」

「います、一人仲いい子が」

「そっか。彼氏は?」

「いないです」

即答したら、母親がくすりと笑った。なんだかばつが悪かった。

「健一さんは最近どうなんですか」

「俺は変わらずだよ。現場が忙しくてね。でも、ひなたちゃんに会えてよかった」

健一さんはそう言って、お茶を一口飲んだ。ひなたは相槌を打ちながら、この人と話すのが少し前より楽になってきたな、と思った。最初の頃は、何を話せばいいかわからなくて、ひたすら緊張していた。でも今は、そこまでではない。

食事の後、母親が席を外した隙に、健一さんがひなたに話しかけてきた。

「ひなたちゃん、最近なんか楽しいことある?」

「えっと……まあ、友達と出かけたりとか」

「そっか。顔が前より明るくなった気がするよ」

「そうですか?」

「うん。なんかいいことあったのかなって」

ひなたは少し戸惑った。健一さんに、そんなことを言われるとは思っていなかった。

「別に、特に何もないですけど」

「そっか。まあ、楽しそうならいいよ」

健一さんはそれ以上聞かなかった。ただ穏やかに笑って、テレビの方に視線を向けた。

その後、三人でしばらくテレビを見て、ひなたは夕方に実家を出た。

帰り道の電車の中で、ひなたは健一さんの言葉を思い返した。

顔が前より明るくなった気がする。

自分ではあまり意識していなかったけれど、そう言われると、確かに最近は悪くない気分で毎日を過ごしている気がした。林武のことで悩んだり、どきどきしたり、そういうことが増えたけれど、それでも全体的には、生活が少し明るくなった気がしていた。

好きな人がいるって、こういうことなのかな。

ぼんやりとそう思いながら、ひなたは窓の外の景色を眺めた。

家に着いて、バッグを置いてから、ひなたはスマートフォンを取り出した。林武からのメッセージは来ていなかった。特に用事もないのだから、当たり前だ。

でも、なんとなく送りたくなって、ひなたは画面を開いた。

『今日、実家帰ってた』

すぐに既読がついた。

『……どうだった』

『まあ、普通に。ご飯美味しかった』

『そうか』

『林武くんは実家帰ったりするの?』

少し間があった。

『……たまに』

『お母さんと仲いいの?』

また間があった。今度は少し長かった。

『……普通だ』

その返信が、どこか引っかかった。普通、という言葉の裏に、何かある気がした。でも、ひなたはそれ以上聞かなかった。

『そっか。じゃあおやすみ』

『……おやすみ』

ひなたはスマートフォンを置いて、天井を見つめた。

林武のお母さんの話。以前、匂わせるように話してくれたことを思い出した。誰かと深く関わることに踏み込めない、という言葉。

まだ、全部はわからない。でも、いつかちゃんと話してくれる日が来るといいな、とひなたは思った。

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作者について

たかの岳

毎日1話投稿! AI連載作品をたくさん出したいなと思います!

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