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55話:使い魔召喚の儀 ~シュドー編~

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/15 📚 シリーズ: 俺の幼馴染が突然チート魔力持ちの美女になった。~それでも凡人の俺は大魔導士を目指す~ 📝 3,019文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

指名されたシュドーは魔法陣の前に立ったが、周囲の話題は既に先程の天空龍ディオスの威光に持っていかれっ放しだった。(くそっ、俺だって……いや、メルティみたいな伝説のドラゴンを召喚したいなんて贅沢は言わねぇ。でも、せめて、こう……!)大気には未だディオスが放った神聖な魔力の余韻がビリビリと残留し、学生たちの興奮は冷めやる気配がない。

本文

指名されたシュドーは魔法陣の前に立ったが、周囲の話題は既に先程の天空龍ディオスの威光に持っていかれっ放しだった。

(くそっ、俺だって……いや、メルティみたいな伝説のドラゴンを召喚したいなんて贅沢は言わねぇ。でも、せめて、こう……!)

大気には未だディオスが放った神聖な魔力の余韻がビリビリと残留し、学生たちの興奮は冷めやる気配がない。

シュドーは奥歯を噛み締め、己の内に眠る魔力の源泉を必死にかき集めた。

後ろを見れば、規格外の使い魔を引き当てた幼馴染が、ちんまりとしたドラゴンを抱えて無邪気に笑っている。

その圧倒的な「格差」を突きつけられ、シュドーの自尊心は悲鳴を上げていた。

自分には並みの才覚しかない。それは理解している。だが、彼とて一人の男だ。

ライオンや虎の様な格好いい使い魔に背中を預け、共に戦場を駆け抜ける憧れを捨てきれるはずもなかった。

(頼むぞ……!! 来てくれ、俺の魂の叫びに応える『最強』が!!)

祈りにも似た切実な願いを込め、シュドーは魔法陣の回路へ濁流のような魔力を注ぎ込んだ。

一文字一文字に全霊を叩きつけるように、召喚の呪文を咆哮する。

「『星の海の下に集いし気高き御霊よ!我が魂の呼び声に応え給え!

古の盟約のもとに、我が魂の片割れとならんことをここに求むる』!!」

魔法陣がシュドーの熱意に応えるように激しく明滅する。

周囲の学生たちも「今度は何が出るんだ!?」と固唾を呑んで見守った。

そしてシュドーは最後の呪文を喉が張り裂けんばかりに叫ぶ。

「『我は求め訴えたり!いざ来たれ我が守護者ぁぁぁ!』」

――ぽん。

それは、あまりにも緊張感に欠ける音だった。

立ち上ったのは、焚き火の煙よりも頼りない、ごく小さな一筋の白煙。

衝撃に備えて腕を組んでいたデルク教官も、目を細めて注視していたデボラ教官も、一様に肩透かしを食らったような顔になる。

やがて、微かな煙が風に流され、魔法陣の中央に鎮座する「それ」が姿を現した。

そこには、つぶらな琥珀色の瞳を持った、頭の先から尻尾の先まで夜の闇を溶かしたような漆黒の子猫が居た。

「みー」

静まり返った広場に、鈴を転がしたような、あまりにも無垢で愛らしい鳴き声が響き渡った。

子猫は短い四肢を一生懸命に動かし、たどたどしい足取りでテテテテ、とシュドーの方へ歩み寄る。

そして、彼のブーツの先に辿り着くと、細い尻尾をぴんと立てて体を擦りつけた。

すりすり。

「みー」

至高の神話的光景から、一気に家庭の居間のような牧歌的風景へ。

その凄まじいまでの落差に、学生たちは言葉を失い、シュドーは石像のように固まった。

沈黙を破ったのは、シュドーの掠れた声だった。

「これが…………俺の、使い魔…………?」

その一言が、限界まで溜まった空気の弁を一気に開放した。

「「「ギャハハハハハハハ!!!!」」」

広場が、爆辞のような笑い声に包まれた。

「ひぃーっ!! や、やべぇ……っ! ドラゴンの後に子猫って、どんな嫌がらせだよ! ギャップあり過ぎだろ!!」

「い、いや、笑っちゃ悪いけどよ……っ! 似合わねぇ、シュドーにその子猫は似合わなすぎるって!! ブックク……ッ!!」

先程までの死線を彷徨うような緊張感から解放された反動もあり、アルやジョシュアを始めとする学生たちは腹を引きつらせ、地面を叩いて笑い転げた。

シュドーの顔は、屈辱と困惑で沸騰したヤカンのように真っ赤に染まる。

「デ、デルク先生!!」

シュドーは足元の子猫を、壊れ物を扱うように両手で掬い上げると、呆然としていたデルク教官の鼻先に突き出した。

「こいつに、その……何か凄い隠された能力とか無いんですか!?

普段は猫だけど戦闘時には巨大化するとか、あるいは超広範囲を索敵できるとか、そういうのが!!」

救いを求めるようなシュドーの必死な訴え。

デルク教官は額に汗を浮かべながら、シュドーの手の中にある、呑気に欠伸をしている子猫をマジマジと見つめた。

しかし、数秒の沈黙の後、教官は力なく首を振った。

「す、すまない……私にもただの猫にしか見えない……

 魔力の波形も見たが普通の猫そのもので、魔獣ですらもない」

シュドーの表情から一切の色が抜け落ち、顎が外れそうな位に口が開いた。

自分の「魂の鏡」が、ただの非力な子猫であったという事実に、彼は膝から崩れ落ちそうになる。

「わぁー!! 可愛いぃぃーーー!!」

その沈痛な空気を、特大の能天気さがぶち壊した。

メルティが目を輝かせて駆け寄り、シュドーの手の中の子猫を覗き込む。

「いいなぁー! シュドー、いいなぁ! 僕、こっちの子がいい!!

ねぇシュドー、僕のディオスと交換してよ!」

メルティはそう言いながら、肩に乗った「天空龍ディオス」を雑に指差した。

『なっ!? あ、主よ!? 我、我がこの矮小なる毛玉と同価値というのか!?』

至高の存在としての矜持を粉々に砕かれたディオスが、ショックのあまり虚空で硬直する。

「メ、メルティさん……使い魔の交換は原則不可能だ。

契約の破棄も、使い魔自身がそれを認めない限りは成立しないんだぞ」

デルク教官が顔を引き攣らせながらフォローを入れる。

「えー!? じゃあ、ディオスとの契約解除します! 解除!」

『ななななっ!?』

ディオスは二段階目の衝撃に打ちのめされた。

『ま、待て主よ!! この天空龍ディオスの何が不満だというのだ!? 』

「ねーシュドー! 交換しようよー!

僕、その猫ちゃんがいいよー、ふにふにしたいよー!」

「うるせぇぇ!!

俺だってそっちのドラゴンみたいな、かっこいいのが良かったんだよ!

なんで俺だけこんな弱そうな猫なんだよ!!」

シュドーが叫ぶと、ディオスが割って入った。

『ほざけ小僧!!

貴様如き、蟻よりも矮小な人間の分際で、我が仕えるに値すると思うか!!』

「ああ!? 今のテメーは俺よりチビだろうが!!

俺だって、てめぇーみてぇな態度だけデカいトカゲなんざ、お断りなんだよ!!

返品して猫二匹にした方がマシだっつーの!!」

『ト、トト、トカゲ!?こ、この天空龍ディオスをトカゲ呼ばわりだと……!?

不遜の極み、万死に値するぞ小僧ォォォォ!!』

「もう駄目だよ喧嘩したら! 猫ちゃんがびっくりしちゃうよー!」

「オメーのせいだろうがぁあぁ!!!!」

シュドー、メルティ、ディオスが三つ巴でぎゃーぎゃーと騒ぎ立てる。その中心で、当の黒い子猫は、シュドーの温かい掌の中で丸くなり、あまりの居心地の良さに

「ふにゃ……」と呑気に寝始めてしまった。

周囲では未だに学生たちが腹を抱えて笑い転げ、ミニチュアのドラゴンがシュドー相手に顔を真っ赤にして吠え、その手の中では史上最も頼りない使い魔が寝息を立てている。

笑い声と怒声が入り混じり、広場の空気を隅々まで揺らしていた。

デルク教官は、この規格外すぎる連続に、もはや叱る気力すら湧かなかった。

一方デボラ教官はいつも通りの冷えた表情でメモに黙々と何かを書き込むと

「デルク先生、私は次の講義の準備がありますので失礼します」と淡々と告げ

あっさりと背を向け校舎に向かって歩き始めた。

「え!?ちょ、デ、デボラ先生?!」

縋る様な声でデボラの背に声をかけるが聞こえないとばかりにデボラは歩みを止めない。

広場を支配するあまりにも混沌とした喧騒の中に、残されたデルク教官は一人途方にくれたのであった。

その最中、眠りに着いたと思われた子猫が、瞼を僅かに開け、喧騒のなかで何かを探る様に黒い瞳で見回していた事に気付いた者は居なかった。

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作者について

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思いつく限りの物を好き勝手にAIに書かせてます。主にファンタジー物がすき

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