59話:使い魔お披露目会③ 変身×変身の表紙画像

59話:使い魔お披露目会③ 変身×変身

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/18 📚 シリーズ: 俺の幼馴染が突然チート魔力持ちの美女になった。~それでも凡人の俺は大魔導士を目指す~ 📝 2,670文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

<p><span style="color: rgb(31, 31, 31); background-color: rgba(0, 0, 0, 0);">「次、シュドー・クラフト!」</span></p><p>(よし、行くか…!)</p><p>拳を握りしめ、舞台袖からシュドーが歩き出す。</p>

本文

「次、シュドー・クラフト!」

(よし、行くか…!)

拳を握りしめ、舞台袖からシュドーが歩き出す。

壇上に姿を現したその少年の格好に、会場の誰もが目を疑い、一瞬の静寂の後にどよめきが沸き起こった。

シュドーはいつもの見慣れた制服のローブを脱ぎ捨てていた。

黒を基調とした身軽なシャツとズボン、それにタイトなベストを合わせた動きやすそうな服装。

だが、何より観客の目を引いたのは、その頭に生えた黒い猫耳と、腰のあたりから伸びたしなやかな猫の尻尾の装飾だった。

「おいおい、ここでウケ狙いかよ」

「やだ、可愛い♪」

「ま、あのドラゴンの後じゃあな…くじ運悪いなあの一年も」

嘲笑や野次、あるいは同情を含んだ揶揄の声が飛ぶ。

シュドーの背の低さと童顔も相まって、それは魔導士の威厳とは程遠い、あまりにも可愛らしい装いだった。

シュドーの顔は耳の先まで真っ赤に染まっていたが、彼は自身の内側で燃える決意を強く抱きしめた。

(なんとでも言え!!俺は勝つために今は恥も外聞も捨てる! )

メルティとディオスの圧倒的なパフォーマンスの後だ。

誰も自分に期待をしていないのが視線でも伝わる。

哀れみの視線を向ける観客たちを横目に、シュドーは深く息を吐き、喉が裂けんばかりに声を張り上げた。

「俺はシュドー・クラフト! そしてこっちは使い魔のレミだ!」

「みー!」

彼の掌の上で、黒い子猫が元気よく鳴き声を上げる。

一部の女子生徒からは黄色い声が上がったが、大半の生徒や教官達はどこか冷ややかな、あるいは失望の混じった視線を投げかけていた。

一部の教官は退屈そうにペンを指で回している。

シュドーが指先を鳴らすと、講堂全体に軽快で愛らしい音楽が流れ始めた。

シャン、シャン、という鈴の音に合わせ、レミがシュドーの足元でぴょんぴょんとステップを踏み始める。

シュドーもまた、そのリズムに乗って慣れないダンスを踊り出した。

「ふふ、まるで子供の遊戯会ね」

「まあ、あいつなりに頑張ってるんだろうけど……」

学生の中に欠伸をする者も現れ始めた。

期待値が底をついたその瞬間、音楽の調子が急変した。

アップテンポなドラムのビートが刻まれ、シュドーは掌の上にレミを乗せると、天井高くへと放り投げた。

(行け、レミ!)

ぼんっ!

派手な破裂音と共に、空中で白い煙が立ち込める。

煙の中から真っ逆さまに降りてきたのは、一匹の子猫ではなく、黒いシャツにベストを纏ったもう一人のシュドー・クラフトだった。

「ん……!?」

客席のあちこちで驚愕の声が上がる。

壇上に着地したレミが化けたシュドーは、本物と寸分違わぬ動きで着地を決め、鏡合わせのような動きでダンスを再開した。

二人のシュドーが同時に腕を振り、同時に足を踏み鳴らす。

「おおっ、変身能力持ちの使い魔か!」

「それだけじゃないぞ、動きの同期が完璧だ!」

観客の興味が引き寄せられるのを感じ、シュドーは内側でニヤリと笑った。

(さぁ、ここからが本番だ!)

音楽のテンポがさらに速まり、激しい旋律へと転調する。

二人のシュドーが交差するように走り、同時に跳躍した。

ぼんっ! ぼんっ!

再び立ち込める二条の煙。

「おおっ!」再び観客に歓声が沸き上がる。

そこから飛び出してきたのは、今度は二匹の黒い子猫だった。

二匹のレミは、音楽に合わせて尻尾を振り、まるで重力がないかのように壇上を縦横無尽に駆け巡る。

「ほう、変身魔法か。一回生でこれを使える者がいたとはな」

審査員席で、一人の教官が眼鏡の奥の目を光らせた。

シュドーは、数日前のディオスの言葉を思い出していた。

『使い魔は主の資質に応じて選ばれる』

模倣を得意とするレミが自分のパートナーとして現れたのなら、自分自身にもその「模倣」の才能、あるいは可能性が眠っているのではないか。

そう信じて、死ぬ物狂いで練習してきたのがこの変身魔法だった。

(まだまだ行くぞ!)

音楽の盛り上がりと共に、壇上の光景は変幻自在の万華鏡へと変わる。

レミがシュドーに、シュドーがレミに。

シュドーが二人になったかと思えば、次の瞬間には二匹の子猫が絡み合うように踊る。

激しく入れ替わり続ける一人と一匹の姿に、観客はもはやどちらが主で、どちらが使い魔なのか判別がつかなくなっていた。

ステップを踏むたびに、ぼんっ、ぼんっ、という変身の音が小気味よいパーカッションのように音楽に混ざる。

シュドーの姿をしたレミがバク転を決め、その着地の瞬間にレミの姿をしたシュドーがその背を飛び越えていく。

会場の空気は完全に塗り替えられていた。

メルティが「力」による圧倒だとしたら、シュドーが見せているのは、主と使い魔の境界を融解させる「調和」の極致だった。

「すごい……! 姿を真似てるだけじゃないわ!」

「うおっ、どっちだ!? どっちが本物のシュドーなんだ!?」

観客たちの興奮が最高潮に達した時、音楽が最後の一節を迎えた。

二人目のシュドーが空中に高くジャンプし、その下でもう一人のシュドーが力強く掌を差し出す。

ぼんっ!

空中で変身を解除したレミが、シュドーの差し出した掌の上に、ふわりと着地した。

シュドーは膝をつき、掌の上のレミと共に、完璧なタイミングでフィニッシュのポーズを決める。

タタタンッ!

音楽が止まり、一瞬の静寂が講堂を支配した。

次の瞬間、天井を突き破らんばかりの拍手と歓声が爆発した。

「シュドー! 最高だぞ!」

「やるじゃないか、一回生!」

揶揄や同情はどこにもなかった。

そこにあるのは、無謀な挑戦を成し遂げた少年と、その相棒への純粋な賞賛だけだった。

掌の上のレミが、誇らしげに喉を鳴らした。

「みー!」

シュドーは肩で息をしながら、真っ赤な顔のまま、今度は恥じることなく胸を張った。

観客席に向かって一礼をすると、シュドーはレミを手に載せたまま舞台袖へと退場していった。

拍手を背後で聞きながら、暗がりでシュドーはようやく肩の力を抜き大きな息を吐くと力尽きた様に壁によりかかり座り込んだ。やりきった高揚感と達成感、そして疲労感が一気に襲いかかりシャツの下が汗で濡れ、頭がぼんやりとする。

(やれる事は、全部やった…!これが今の俺の精一杯…)

やがてすべての演目が終わり、ついに審判の刻が訪れた。

「一回生とそしてその使い魔の諸君、まずはお疲れ様。

どの演目も大変すばらしい物だった」

一回生達がステージに立ち並ぶ前で、審査員席の学長アルドリックが立ち上がり祝辞を述べる。

「では、厳正なる審査に基づき、上位入賞者をこれより発表する…」

アルドリックが厳かに羊皮紙を広げる。

自分の服の袖を握るメルティの体温を感じながら、シュドーは喉を鳴らした。

ジャンル・タグ

, , , , , ,

作品統計

👁️ 閲覧数: 5 👍 いいね: 0 📚 本棚登録: 0

作者について

take

take

思いつく限りの物を好き勝手にAIに書かせてます。主にファンタジー物がすき

👥 フォロワー: 1人

作者ページを見る