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コンシェルジュ(三)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 2,445文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡

本文

コンシェルジュ(三)漫画脚本

第3話 国王陛下、ご宿泊でございます

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【1ページ】

1コマ目: 夕暮れ。 険しい山並みの間を、一台の豪華な馬車が進んでいる。

ナレーション

夕闇に染まる山道を抜け――

2コマ目: 馬車の前方に、かつて魔王城だった巨大な門が見えてくる。

3コマ目: 門柱のアップ。 そこには上品な真鍮のプレート。

プレート 『グランド・マオ・ホテル』

4コマ目: 馬車が門の前で静かに止まる。

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【2ページ】

1コマ目: 豪華馬車から降りる、宝冠を戴いた老紳士。 その後ろには大勢の側近たち。

ナレーション

「訪れたのは――人間界の最高権力者、国王一行だった。」

2コマ目: 国王が魔王城を見上げる。

国王 「ここが……本当に魔王城なのか?」

3コマ目: 磨き上げられた大理石の床。 美しく輝くシャンデリア。

4コマ目: 優雅に歩いてくる黒いスーツ姿の佐藤純。

佐藤純 「ようこそお越しくださいました」

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【3ページ】

1コマ目: 純が完璧な角度で一礼。

純 「当館のコンシェルジュを務めております、佐藤でございます」

2コマ目: 国王、唖然。

国王 「コンシェルジュ……?」

3コマ目: 側近が国王の耳元で囁く。

側近 「陛下……勇者一行が、ここから帰ってこない件ですが……」

4コマ目: 国王の顔が険しくなる。

国王 「そうだった!」

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【4ページ】

1コマ目: 国王が怒鳴る。

国王 「我が国の精鋭である勇者たちを骨抜きにしたのは貴様らか!」

2コマ目: 側近たちも一斉に身構える。

国王 「魔王はどこだ!」

3コマ目: 純、微動だにしない。

純 「お客様、どうぞお気持ちをお静めくださいませ」

4コマ目: その背後から、声。

魔王 「おや、私を呼んだか?」

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【5ページ】

1コマ目: 魔王が姿を現す。

しかし、漆黒のスーツ姿。 堂々としたジェントルマンの佇まい。

2コマ目: 国王、目を見開く。

国王 「……魔王……?」

3コマ目: 魔王が優雅に一礼。

魔王 「ようこそ、グランド・マオ・ホテルへ」

4コマ目: 国王の想像。 血まみれの巨大な怪物としての魔王。

5コマ目: 現実。 きっちりとスーツを着こなした魔王。

国王 「…………」

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【6ページ】

1コマ目: 純が小さく手を上げる。

純 「陛下、長旅でお疲れのことと存じます」

2コマ目: ゴブリンスタッフが一斉に現れる。

純 「まずはこちらをどうぞ」

3コマ目: 温かいおしぼりを差し出すゴブリン。

側近 「お、おしぼり……?」

4コマ目: 国王がおそるおそる受け取る。

国王 「……温かい」

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【7ページ】

1コマ目: 国王が目を閉じ、おしぼりを顔に当てる。

国王 「…………」

2コマ目: 側近たちも次々におしぼりを使う。

側近 「これは……」

別の側近 「実に心地よい……」

3コマ目: 国王が慌てて顔を引き締める。

国王 「ふ、ふん! こんなもので我々が――」

4コマ目: 純がすっと国王の横へ。

純 「ちなみに、ロビーの奥には大浴場もございます」

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【8ページ】

1コマ目: 純が穏やかに説明する。

純 「人間界の源泉を引いた、極上の湯でございます」

2コマ目: 国王の目がわずかに輝く。

純 「湯上がりには、当館特製の濃厚なガトーショコラとハーブティーを」

3コマ目: さらに追い打ち。

純 「もちろん、全身マッサージもご用意しております」

4コマ目: 国王の喉が――

国王 「ごくり……」

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【9ページ】

1コマ目: ふかふかのソファ。

国王がじっと見つめている。

2コマ目: 純が何気なくソファを示す。

純 「どうぞ、お掛けくださいませ」

3コマ目: 国王、ゆっくり腰を下ろす。

国王 「……まずは、現状を把握せねばならん」

4コマ目: 完全にソファへ沈み込む国王。

国王 「話を……聞いてやらないこともない」

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【10ページ】

1コマ目: その様子を見て、魔王が吹き出す。

魔王 「人間とは面白い生き物だな」

2コマ目: 魔王、腕を組んで笑う。

魔王 「どんなに威張っている王であっても、疲労の前には無力というわけだ」

3コマ目: 純が静かに微笑む。

純 「おもてなしとは――」

4コマ目: 純の横顔。

純 「権力の武装すらも、解きほぐす魔法でございます」

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【11ページ】

1コマ目: 大浴場。 湯気の中で国王がゆったりと湯に浸かっている。

国王 「……極楽だ」

2コマ目: 湯上がり。

ふかふかのローブ姿になった国王。

3コマ目: ラウンジの窓辺。

そこには、くつろいでいる勇者パーティー。

4コマ目: 国王と勇者の目が合う。

勇者 「…………陛下」

国王 「…………勇者」

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【12ページ】

1コマ目: 気まずい沈黙。

2コマ目: 勇者たちが小さく目を逸らす。

勇者 「その……」

3コマ目: 国王がため息。

国王 「……お前たちは、本当にここが気に入ったのだな」

4コマ目: 勇者が小さく頷く。

勇者 「はい……」

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【13ページ】

1コマ目: 国王がラウンジの窓から夜景を見る。

2コマ目: テーブルには冷えたスパークリングワイン。

3コマ目: 国王がグラスを傾ける。

国王 「……なぁ、佐藤くん」

4コマ目: 純が振り返る。

純 「はい、陛下」

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【14ページ】

1コマ目: 国王が少し照れたように尋ねる。

国王 「来月の国の祝日……」

2コマ目: 国王。

国王 「私も、プライベートで一室予約できるかね?」

3コマ目: 純、完璧な笑顔。

純 「もちろんでございます」

4コマ目: 純が予約端末を操作する。

純 「最上階の特別室を、王室特別割引にてご用意させていただきます」

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【15ページ・大ゴマ】

1コマ目: 夜のグランド・マオ・ホテル。 魔王城だった尖塔に、温かな灯りがともっている。

国王、勇者、魔王、魔物たち。 それぞれがホテルの中で穏やかに過ごしている。

ナレーション

「かつて、世界を隔てていた魔王城。」

ナレーション

「今では――」

ナレーション

「誰もが疲れを癒やし、笑顔で帰っていく場所になっていた。」

純 「またのお越しを、心よりお待ちしております」

完

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