異世界ガチャは一日一回(一)漫画脚本
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
漫画脚本は♡趣味です♡ 結構、大変なんですけど......
本文
「異世界ガチャは一日一回」漫画脚本
第1話 邂逅編
路地裏のガチャガチャと、砂漠の死闘
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【1ページ】
1コマ目・通勤中の雑踏。
スーツ姿のサラリーマンや学生が行き交う、ありふれた朝の通り。
ナレーション
これは、どこにでもいる平凡な会社員――佐藤純の話。
2コマ目・純の後ろ姿。
くたびれたビジネスバッグを肩にかけ、スマホを見ながら歩いている。
純
「はぁ……今日も同じ一日か」
3コマ目・雑居ビルの間。
ふと目に留まる、昨日までなかったはずの薄暗い路地。
純
「……あれ?」
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【2ページ】
1コマ目・路地の奥。
古びた看板が見える。
『レトロアミューズメント』。
純
「こんな店、あったっけ……」
2コマ目・純が足を止める。
腕時計をちらりと見る。
純
「……ちょっとだけ」
3コマ目・重いガラス戸に手をかける。
ギィ……。
4コマ目・薄暗い店内。
埃っぽい空気と、静寂。
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【3ページ】
1コマ目・店の奥。
たった一台だけ、ぽつんと置かれた古いガチャガチャの筐体。
ナレーション
昭和の匂いを残す、時代遅れの一台。
2コマ目・純が近づく。
純
「一台しかないのか……変なの」
3コマ目・純がポケットを探る。
見覚えのない百円玉が、指先に触れる。
純
「あれ、こんなコイン持ってたっけ」
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【4ページ】
1コマ目・投入口のアップ。
コインが吸い込まれていく。
チャリン。
2コマ目・純がレバーに手をかける。
純
「まあ、ハズレでも百円だし」
3コマ目・レバーを回す。
ゴリゴリゴリ……。
4コマ目・純の顔。
一瞬、違和感を覚える。
純
「……重っ」
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【5ページ】
1コマ目・筐体全体が発光する。
ブオン……!
2コマ目・純の驚く顔。
純
「な、なんだこれ!?」
3コマ目・視界が真っ白に染まる。
4コマ目・見開き予告的な一コマ。
閃光の中に浮かぶ、純のシルエット。
ナレーション
その瞬間――彼の日常は、静かに終わりを告げた。
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【6ページ】
1コマ目・見開き大ゴマ。
どこまでも続く白い砂漠。
灼熱の太陽が容赦なく照りつける。
ナレーション
気づけば、純は見知らぬ荒野に立っていた。
2コマ目・純が周囲を見渡す。
純
「え……え? ここ、どこ!?」
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【7ページ】
1コマ目・純の手元。
ずっしりと重いカプセルを握りしめている。
純
「なんだこれ、いつの間に……」
2コマ目・純の足元。
大きな地響き。
ズズズ……。
3コマ目・純の顔が青ざめる。
純
「な、なに今の音」
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【8ページ】
1コマ目・砂煙を上げて突進してくる巨大なサソリ型の魔物。
鋭い鋏が二つ、大きく開かれている。
ナレーション
巨大サソリ――体長は優に五メートルを超える。
2コマ目・純の絶叫。
純
「ぎゃああああ!」
3コマ目・純が走って逃げようとする。
だが足が砂に取られ、うまく進めない。
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【9ページ】
1コマ目・サソリが背後に迫る。
その影が純を覆う。
2コマ目・純が手元のカプセルを見る。
純
「こ、こんな時に何入ってるんだよ!」
3コマ目・震える手でカプセルの蓋を捻る。
パカッ。
4コマ目・転がり出たもの。
――ただの、生活感あふれるフライパン。
純
「……フライパン!?」
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【10ページ】
1コマ目・純が呆然とする。
純
「こんなんでどうしろって――」
2コマ目・低く渋い声が響く。
『おい若造、背中がガラ空きだぜ』
3コマ目・純の驚愕の顔。
純
「し、喋った!?」
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【11ページ】
1コマ目・純が反射的にフライパンを構える。
『いいから構えろ! 来るぞ!』
2コマ目・サソリの鋏が振り下ろされる。
ガキィィィン!
3コマ目・純の全身に衝撃。
しかし――しっかりとフライパンが受け止めている。
純
「う、受け止まった……!?」
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【12ページ】
1コマ目・サソリが弾かれ、体勢を崩す。
ズザザザーッ!
2コマ目・砂煙の中、巨体がひっくり返る。
3コマ目・フライパンの声。
『いいぞ、そのまま頭をぶっ叩け!』
4コマ目・純が目を見開く。
純
「や、やるしかない……!」
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【13ページ】
1コマ目・純がフライパンを振り上げる。
2コマ目・振り下ろす瞬間。
ゴッ!
3コマ目・サソリの目がグルグルと回る。
4コマ目・巨体がドサリと倒れる。
静寂。
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【14ページ】
1コマ目・純、フライパンを握ったまま立ち尽くす。
純
「……勝った? 俺が?」
2コマ目・フライパンの声。
『やるじゃねえか、若造』
3コマ目・純がフライパンを見つめる。
純
「お前、一体何なんだよ……」
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【15ページ】
1コマ目・フライパンの声、少し得意げに。
『さあな。俺にもよくわからねえ』
2コマ目・純が苦笑い。
純
「無責任か!」
3コマ目・純が周囲を見渡す。
果てしなく続く砂漠。
純
「……で、ここからどうすんだよ」
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【16ページ】
1コマ目・突然、視界が眩む。
ブオン……。
2コマ目・気づけば、見慣れた店内に戻っている純。
純
「え……戻った?」
3コマ目・筐体を見つめる純。
先ほどまでと変わらぬ、古びたガチャガチャ。
純
「……夢、じゃないよな」
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【17ページ】
1コマ目・純の手元。
握りしめたままの、あのフライパン。
純
「これが証拠、か……」
2コマ目・純が筐体に張られた小さな紙を見つける。
そこには一言。
貼り紙
『ガチャは一日一回』
3コマ目・純が首をかしげる。
純
「一日一回……?」
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【18ページ】
1コマ目・純、店を出る。
夕暮れの路地。
2コマ目・純の独り言。
純
「あれが現実なら……明日もまた」
3コマ目・純の横顔。
不安と、それを上回るかすかな高揚。
純
「……いや、まさかな」
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【19ページ】
1コマ目・自宅の一室。
純がフライパンを机に置く。
純
「お前、名前とかあるのか?」
2コマ目・フライパンの声。
『さあな。呼びたいように呼べや』
3コマ目・純が苦笑い。
純
「じゃあ……相棒、でいいか」
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【20ページ】
1コマ目・夜、純がベッドに横たわる。
天井を見つめながら。
純
「明日……また、あの店に行ってみるか」
2コマ目・純の目が閉じる。
ナレーション
その夜、純は初めて――
明日が来るのを、少しだけ楽しみに思った。
3コマ目・窓の外、月明かり。
4コマ目・黒背景。
ナレーション
一日一回。
たった一つのカプセルが変える、平凡な男の運命。
その物語は、まだ始まったばかりだった。
完
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