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異世界ガチャは一日一回(二)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 2,532文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡ 結構、大変なんですけど......

本文

「異世界ガチャは一日一回」漫画脚本

第2話 森の涙編  演歌ラッパと、猪男の身の上話

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【1ページ】

1コマ目・純の自室。夜。

デスクの上に置かれたフライパン(相棒)と、小さな寄せ鉢植え。

ナレーション

あの砂漠の一件から、三日が経っていた。

2コマ目・純がベッドに寝転がっている。

純

「今日も日付変わるまで起きとくか」

3コマ目・壁掛け時計。

針が23時58分を指している。

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【2ページ】

1コマ目・時計のアップ。

23:59。

2コマ目・純が身を起こす。

純

「そろそろ……」

3コマ目・机の端。

何もなかったはずの場所に、コトリ、と小さな音。

4コマ目・純が振り返る。

純

「うわっ」

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【3ページ】

1コマ目・机の上。

いつの間にか転がっている、今日のカプセル。

ナレーション

日付が変わると同時に、勝手にカプセルが現れる。

2コマ目・フライパンの声。

『来たな、今日のぶんが』

3コマ目・純がカプセルを手に取る。

純

「毎回不意打ちすぎるだろ、これ」

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【4ページ】

1コマ目・純が蓋に手をかける。

純

「今日はどんな目に遭うんだか……」

2コマ目・蓋が開く。

パカッ。

3コマ目・中から溢れる光。

いつもと違う、緑がかった淡い輝き。

4コマ目・純の顔に光が反射する。

純

「え、光り方いつもと違う……?」

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【5ページ】

1コマ目・純の部屋が緑の光に包まれる。

2コマ目・床が沼のように波打ち始める。

グニャ……。

3コマ目・純が足元を見て驚愕。

純

「な、床が!?」

4コマ目・純の足が床にズブズブと沈んでいく。

純

「ちょ、待っ――」

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【6ページ】

1コマ目・見開き大ゴマ。

純の全身が、まるで沼に沈むように床の中へ引きずり込まれていく。

ナレーション

今日の「入り口」は――足元だった。

2コマ目・純の叫び。

純

「うわあああああ!」

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【7ページ】

1コマ目・深い森の中。見開き。

鬱蒼と茂る木々。冷たい霧が立ち込めている。

ナレーション

気づけば、純は薄暗い森の中に立っていた。

2コマ目・純が周囲を見渡す。

純

「今度は森かよ……」

3コマ目・純の手元。

しっかりと今日のカプセルを握っている。

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【8ページ】

1コマ目・純がカプセルを見る。

純

「今日はどんな外れが待ってるんだ」

2コマ目・遠くから聞こえる地響き。

ドスン、ドスン……。

3コマ目・純の顔が強張る。

純

「またこのパターンかよ!」

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【9ページ】

1コマ目・木々をなぎ倒しながら現れる巨大な猪男。

筋骨隆々の体に、猪の頭。牙が二本、大きく伸びている。

ナレーション

猪男――森の主として恐れられる魔物。

2コマ目・猪男の咆哮。

猪男

「グオオオオ!」

3コマ目・純が後ずさる。

純

「ひぃっ!」

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【10ページ】

1コマ目・純が慌ててカプセルを開ける。

パカッ。

2コマ目・転がり出たもの。

古びた金色のラッパ。

純

「……ラッパ?」

3コマ目・純が困惑する。

純

「これで戦えって言うのか!?」

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【11ページ】

1コマ目・猪男が突進の構えを取る。

猪男

「グルルル……」

2コマ目・純が追い詰められる。

背中が大木にぶつかる。

純

「くそ、もう……」

3コマ目・純が覚悟を決めてラッパを構える。

純

「ええい、やけくそだ!」

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【12ページ】

1コマ目・純が思い切り息を吹き込む。

プァ〜……

2コマ目・響き渡る音。

なんとも哀愁漂う、演歌調のメロディ。

純「……は?」

3コマ目・猪男の動きがピタリと止まる。

猪男「……」

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【13ページ】

1コマ目・猪男の目にじわりと涙が滲む。

2コマ目・猪男がポケット(のような部分)からハンカチを取り出す。

猪男

「……この曲、なぜ知っている」

3コマ目・純が唖然とする。

純

「え、いや、知らないですけど……」

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【14ページ】

1コマ目・猪男がその場に座り込む。

猪男

「聞いてくれ、人間の子よ」

2コマ目・純が困惑しつつも身構えを解く。

純

「は、はあ……」

3コマ目・猪男が語り始める。

猪男

「儂は昔、群れの長であった」

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【15ページ】

1コマ目・回想・猪男の若い頃。

多くの仲間に囲まれ、堂々と森を統べる猪の姿。

猪男(回想)

「だが、人間との争いで群れを失った」

2コマ目・回想・炎に包まれる森。

猪男(回想)

「儂だけが、生き残ってしまったんだ」

3コマ目・現在の猪男。

うなだれている。

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【16ページ】

1コマ目・純が猪男の隣にしゃがみ込む。

純

「……それは、辛かったですね」

2コマ目・猪男が純を見る。

猪男

「お前、儂を恐れぬのか」

3コマ目・純が苦笑い。

純

「もう驚くの疲れてきたんで、正直」

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【17ページ】

1コマ目・フライパンの声(純のポケットから)

『まあ聞いてやれ。それも今日の「仕事」かもしれねえぞ』

2コマ目・純が驚く。

純

「お前、こっちにも来てたのか!」

3コマ目・猪男が少し笑う。

猪男

「面白い道具を連れておるな」

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【18ページ】

1コマ目・猪男が立ち上がる。

猪男

「儂の話を、これほど静かに聞いてくれた者は初めてだ」

2コマ目・純を見下ろす猪男。

猪男

「礼をしよう」

3コマ目・純が身構える。

純「れ、礼?」

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【19ページ】

1コマ目・猪男が森の奥を指し示す。

猪男

「この森の奥に、迷った者を導く泉がある」

2コマ目・猪男。

猪男

「そこへ行けば、儂の縄張りを無事に抜けられよう」

3コマ目・純が頭を下げる。

純

「あ、ありがとうございます……」

---

【20ページ】

1コマ目・純が森の奥へ歩き出す。

ラッパを大事そうに抱えている。

純

「まさかラッパで戦いが終わるとはな……」

2コマ目・純の足元が再び沈み始める。

ブオン……。 音とともに

3コマ目

純の目の前の景色がかすんで行く。

純「あ、帰る時間か」

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【21ページ】

1コマ目・純の部屋。

光と共に純が元の場所に戻ってくる。

純

「はぁ……今日も無事、生きて帰れた」

2コマ目・机の上のラッパ。

純

「これも、記念に取っておくか」

3コマ目・純がラッパを棚にしまう。

隣には、あのフライパン。

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【22ページ】

1コマ目・純がベッドに横たわる。

純

「明日は、一体何が転がり出るんだか」

2コマ目・純の目が閉じる。

ナレーション

戦いよりも、時には――

心の傷を聞いてやることの方が、大切なのかもしれない。

3コマ目・窓の外、静かな夜。

4コマ目・黒背景。

ナレーション

一日一回のガチャは、今日もまた――

思いがけない「縁」を運んでくる。

完

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