異世界ガチャは一日一回(三)漫画脚本の表紙画像

異世界ガチャは一日一回(三)漫画脚本

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/8/29 📚 シリーズ: JJ 漫画脚本 📝 2,725文字 ✅ 全年齢

あらすじ

漫画脚本は♡趣味です♡ 結構、大変なんですけど......

本文

「異世界ガチャは一日一回」漫画脚本

第3話 暴走ブーツ編

雪山の暴走と、魔鳥のプライド

----

【1ページ】

1コマ目・純の職場。昼休み。

コンビニ弁当を食べながら、スマホをいじる純。

ナレーション

異世界とのやり取りが始まって、二週間が過ぎていた。

2コマ目・純の独り言。

純

「今日は残業だから、日付変わる前に帰れるかな……」

3コマ目・時計。

夜、22時を指している。

---

【2ページ】

1コマ目・純が電車に揺られている。

疲れた顔で吊り革につかまっている。

純

「はぁ……今日も遅くなった」

2コマ目・車窓の外、流れる夜景。

3コマ目・純がふと目を閉じる。

---

【3ページ】

1コマ目・電車のアナウンス(背景)。

「まもなく――」

2コマ目・純が目を開けると、車内の光景が奇妙に歪んでいる。

純

「……あれ?」

3コマ目・窓ガラスに映る自分の顔が、一瞬別人のように見える。

4コマ目・純が息を呑む。

純

「な、なんだ今の……」

---

【4ページ】

1コマ目・座席の下から、ひんやりとした冷気が漂い出す。

2コマ目・純の足元が白い霧に包まれる。

純

「え、足が……冷たい?」

3コマ目・純が慌てて立ち上がろうとする。

だが体が動かない。

純「うわ、動けな――」

---

【5ページ】

1コマ目・見開き大ゴマ。

電車の座席そのものが、氷の結晶のように輝きながら砕け散る。

ナレーション

今日の「入り口」は――座席の下から這い上がる、冷気だった。

2コマ目・純の絶叫。

純「うわあああ!」

---

【6ページ】

1コマ目・見開き。

一面の雪山。吹雪が横殴りに吹きすさぶ。

ナレーション

気づけば、純は底冷えする雪山の中腹に立っていた。

2コマ目・純が震える。

純

「さ、寒っ……! 今度は雪山か!」

---

【7ページ】

1コマ目・純の手元。

しっかりと今日のカプセルを握っている。

純

「凍える前に、さっさと開けよう」

2コマ目・カプセルを開ける純。

パカッ。

3コマ目・転がり出たもの。

古びた、しかし妙に頑丈そうな一足の長靴。

純「……長靴?」

---

【8ページ】

1コマ目・純が長靴を手に取る。

純

「今回はまともな道具じゃないか」

2コマ目・純がその場で靴を脱ぎ、長靴を履く。

純

「防寒にはちょうどいいし」

3コマ目・純が立ち上がる。

純

「よし、これなら歩け――」

---

【9ページ】

1コマ目・長靴が突然光り始める。

ブオン……。

2コマ目・純の顔が引きつる。

純

「え、なんか光ってるんですけど」

3コマ目・長靴の底から炎のような噴射が吹き出す。

ボォッ!

---

【10ページ】

1コマ目・純の体が凄まじい速度で吹っ飛ぶ。

純

「うおおおおおおお!?」

2コマ目・雪原を猛スピードで滑走する純。

時速百キロはあろうかという速さ。

3コマ目・純の絶叫。

純

「止まれ止まれ止まれ!」

---

【11ページ】

1コマ目・前方に巨大な魔鳥の姿。

美しい氷の羽を持つ、気高い姿の大鳥。

ナレーション

氷雪の支配者、魔鳥――誇り高きその尻に。

2コマ目・純が制御不能のまま突っ込んでいく。

純

「よけっ……よけられなーい!」

---

【12ページ】

1コマ目・純の顔面が、魔鳥のお尻に直撃。

ボフッ!

2コマ目・魔鳥の驚愕の顔。

魔鳥

「ぬおおおっ!?」

3コマ目・純が情けない悲鳴を上げながら雪原を転げ回る。

純

「ぐわあああ、痛い痛い痛い!」

---

【13ページ】

1コマ目・純が雪だるまのようになって止まる。

2コマ目・魔鳥が振り返り、猛烈に怒っている。

魔鳥

「無礼者! この儂の気高き尻に、顔から突撃するとは!」

3コマ目・純が雪の中から顔を出す。

純

「す、すみません、靴が暴走して……」

---

【14ページ】

1コマ目・魔鳥が羽を広げ、威嚇する。

魔鳥

「言い訳など聞かぬ! 万死に値する!」

2コマ目・純が長靴を脱ごうとするが、脱げない。

純

「え、脱げない!? なんで!?」

3コマ目・フライパンの声(純の荷物の中から)

『おい若造、また面倒事に首突っ込んでんな』

---

【15ページ】

1コマ目・純が驚く。

純「お前もついてきてたのか!」

2コマ目・魔鳥が突進の構えを取る。

魔鳥

「覚悟せい!」

3コマ目・純が咄嗟に長靴を踏みしめる。

純「くそ、動け動け!」

---

【16ページ】

1コマ目・長靴が再び噴射。

ボォッ!

2コマ目・純の体が横に吹っ飛び、魔鳥の攻撃をぎりぎり回避。

純

「うわあ、避けた!?」

3コマ目・魔鳥が驚く。

魔鳥

「なにっ、この動き……」

---

【17ページ】

1コマ目・純が制御不能のまま、雪山の斜面を滑り落ちていく。

純

「うおおお、止まらない止まらない!」

2コマ目・魔鳥が追いかけてくる。

魔鳥

「待たぬか、若造!」

3コマ目・純と魔鳥、まるで追いかけっこのような構図。

---

【18ページ】

1コマ目・純が偶然、雪山の斜面のコブに乗り上げる。

2コマ目・純の体が宙に舞う。

純「うわっ!?」

3コマ目・純がそのまま、魔鳥の背中にどすんと着地。

純

「――ってて……あれ?」

---

【19ページ】

1コマ目・魔鳥が動きを止める。

魔鳥

「……なぜ儂の背に乗る」

2コマ目・純が恐る恐る答える。

純

「い、いや、これは事故で……」

3コマ目・魔鳥が、ふっと小さく笑う。

魔鳥

「……面白い奴だ、お前」

---

【20ページ】

1コマ目・魔鳥が羽ばたき、ゆっくりと空へ上がる。

魔鳥

「詫びに、麓まで乗せてやろう」

2コマ目・純が目を丸くする。

純

「え、いいんですか?」

3コマ目・魔鳥が飛行しながら答える。

魔鳥

「無礼を許す代わりに――お前の話、少し聞かせてもらおうか」

---

【21ページ】

1コマ目・純が魔鳥の背中で語る。

純

「実は、変なガチャガチャを回してからこんな目に……」

2コマ目・魔鳥が興味深そうに耳を傾ける。

魔鳥

「ほう……人間界にも、そのような不思議があるとはな」

3コマ目・空から見下ろす雪山の絶景。

---

【22ページ】

1コマ目・麓に到着し、純が魔鳥の背から降りる。

純

「ありがとうございました!」

2コマ目・魔鳥が羽を広げる。

魔鳥

「また会おう、暴走靴の人間よ」

3コマ目・純の足元が光り始める。

ブオン……。

---

【23ページ】

1コマ目・純の部屋。

光と共に、純が元の場所に戻ってくる。畳の上にべしゃっと座り込む。

純

「はぁ……今日も濡れずに帰ってこられただけマシか」

2コマ目・純が長靴を脱ぐ。

普通の長靴に戻っている。

純

「お前もお疲れさん」

3コマ目・純が長靴を棚にしまう。

隣には、フライパンとラッパ。

---

【24ページ】

1コマ目・純がベッドに横たわる。

純

「まさか魔鳥に気に入られるとはな……」

2コマ目・純の目が閉じる。

ナレーション

恥をかいても、時にはそれが縁になる。

異世界の道具は、いつも予想を裏切ってくる。

3コマ目・窓の外、静かな夜。

4コマ目・黒背景。

ナレーション

一日一回のガチャは、今日もまた――

純の常識を、軽やかに吹き飛ばしていく。

完

ジャンル・タグ

タグなし

作品統計

👁️ 閲覧数: 5 👍 いいね: 2 📚 本棚登録: 0

作者について

JJ

JJ

👥 フォロワー: 6人

作者ページを見る