異世界ガチャは一日一回(三)漫画脚本
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
漫画脚本は♡趣味です♡ 結構、大変なんですけど......
本文
「異世界ガチャは一日一回」漫画脚本
第3話 暴走ブーツ編
雪山の暴走と、魔鳥のプライド
----
【1ページ】
1コマ目・純の職場。昼休み。
コンビニ弁当を食べながら、スマホをいじる純。
ナレーション
異世界とのやり取りが始まって、二週間が過ぎていた。
2コマ目・純の独り言。
純
「今日は残業だから、日付変わる前に帰れるかな……」
3コマ目・時計。
夜、22時を指している。
---
【2ページ】
1コマ目・純が電車に揺られている。
疲れた顔で吊り革につかまっている。
純
「はぁ……今日も遅くなった」
2コマ目・車窓の外、流れる夜景。
3コマ目・純がふと目を閉じる。
---
【3ページ】
1コマ目・電車のアナウンス(背景)。
「まもなく――」
2コマ目・純が目を開けると、車内の光景が奇妙に歪んでいる。
純
「……あれ?」
3コマ目・窓ガラスに映る自分の顔が、一瞬別人のように見える。
4コマ目・純が息を呑む。
純
「な、なんだ今の……」
---
【4ページ】
1コマ目・座席の下から、ひんやりとした冷気が漂い出す。
2コマ目・純の足元が白い霧に包まれる。
純
「え、足が……冷たい?」
3コマ目・純が慌てて立ち上がろうとする。
だが体が動かない。
純「うわ、動けな――」
---
【5ページ】
1コマ目・見開き大ゴマ。
電車の座席そのものが、氷の結晶のように輝きながら砕け散る。
ナレーション
今日の「入り口」は――座席の下から這い上がる、冷気だった。
2コマ目・純の絶叫。
純「うわあああ!」
---
【6ページ】
1コマ目・見開き。
一面の雪山。吹雪が横殴りに吹きすさぶ。
ナレーション
気づけば、純は底冷えする雪山の中腹に立っていた。
2コマ目・純が震える。
純
「さ、寒っ……! 今度は雪山か!」
---
【7ページ】
1コマ目・純の手元。
しっかりと今日のカプセルを握っている。
純
「凍える前に、さっさと開けよう」
2コマ目・カプセルを開ける純。
パカッ。
3コマ目・転がり出たもの。
古びた、しかし妙に頑丈そうな一足の長靴。
純「……長靴?」
---
【8ページ】
1コマ目・純が長靴を手に取る。
純
「今回はまともな道具じゃないか」
2コマ目・純がその場で靴を脱ぎ、長靴を履く。
純
「防寒にはちょうどいいし」
3コマ目・純が立ち上がる。
純
「よし、これなら歩け――」
---
【9ページ】
1コマ目・長靴が突然光り始める。
ブオン……。
2コマ目・純の顔が引きつる。
純
「え、なんか光ってるんですけど」
3コマ目・長靴の底から炎のような噴射が吹き出す。
ボォッ!
---
【10ページ】
1コマ目・純の体が凄まじい速度で吹っ飛ぶ。
純
「うおおおおおおお!?」
2コマ目・雪原を猛スピードで滑走する純。
時速百キロはあろうかという速さ。
3コマ目・純の絶叫。
純
「止まれ止まれ止まれ!」
---
【11ページ】
1コマ目・前方に巨大な魔鳥の姿。
美しい氷の羽を持つ、気高い姿の大鳥。
ナレーション
氷雪の支配者、魔鳥――誇り高きその尻に。
2コマ目・純が制御不能のまま突っ込んでいく。
純
「よけっ……よけられなーい!」
---
【12ページ】
1コマ目・純の顔面が、魔鳥のお尻に直撃。
ボフッ!
2コマ目・魔鳥の驚愕の顔。
魔鳥
「ぬおおおっ!?」
3コマ目・純が情けない悲鳴を上げながら雪原を転げ回る。
純
「ぐわあああ、痛い痛い痛い!」
---
【13ページ】
1コマ目・純が雪だるまのようになって止まる。
2コマ目・魔鳥が振り返り、猛烈に怒っている。
魔鳥
「無礼者! この儂の気高き尻に、顔から突撃するとは!」
3コマ目・純が雪の中から顔を出す。
純
「す、すみません、靴が暴走して……」
---
【14ページ】
1コマ目・魔鳥が羽を広げ、威嚇する。
魔鳥
「言い訳など聞かぬ! 万死に値する!」
2コマ目・純が長靴を脱ごうとするが、脱げない。
純
「え、脱げない!? なんで!?」
3コマ目・フライパンの声(純の荷物の中から)
『おい若造、また面倒事に首突っ込んでんな』
---
【15ページ】
1コマ目・純が驚く。
純「お前もついてきてたのか!」
2コマ目・魔鳥が突進の構えを取る。
魔鳥
「覚悟せい!」
3コマ目・純が咄嗟に長靴を踏みしめる。
純「くそ、動け動け!」
---
【16ページ】
1コマ目・長靴が再び噴射。
ボォッ!
2コマ目・純の体が横に吹っ飛び、魔鳥の攻撃をぎりぎり回避。
純
「うわあ、避けた!?」
3コマ目・魔鳥が驚く。
魔鳥
「なにっ、この動き……」
---
【17ページ】
1コマ目・純が制御不能のまま、雪山の斜面を滑り落ちていく。
純
「うおおお、止まらない止まらない!」
2コマ目・魔鳥が追いかけてくる。
魔鳥
「待たぬか、若造!」
3コマ目・純と魔鳥、まるで追いかけっこのような構図。
---
【18ページ】
1コマ目・純が偶然、雪山の斜面のコブに乗り上げる。
2コマ目・純の体が宙に舞う。
純「うわっ!?」
3コマ目・純がそのまま、魔鳥の背中にどすんと着地。
純
「――ってて……あれ?」
---
【19ページ】
1コマ目・魔鳥が動きを止める。
魔鳥
「……なぜ儂の背に乗る」
2コマ目・純が恐る恐る答える。
純
「い、いや、これは事故で……」
3コマ目・魔鳥が、ふっと小さく笑う。
魔鳥
「……面白い奴だ、お前」
---
【20ページ】
1コマ目・魔鳥が羽ばたき、ゆっくりと空へ上がる。
魔鳥
「詫びに、麓まで乗せてやろう」
2コマ目・純が目を丸くする。
純
「え、いいんですか?」
3コマ目・魔鳥が飛行しながら答える。
魔鳥
「無礼を許す代わりに――お前の話、少し聞かせてもらおうか」
---
【21ページ】
1コマ目・純が魔鳥の背中で語る。
純
「実は、変なガチャガチャを回してからこんな目に……」
2コマ目・魔鳥が興味深そうに耳を傾ける。
魔鳥
「ほう……人間界にも、そのような不思議があるとはな」
3コマ目・空から見下ろす雪山の絶景。
---
【22ページ】
1コマ目・麓に到着し、純が魔鳥の背から降りる。
純
「ありがとうございました!」
2コマ目・魔鳥が羽を広げる。
魔鳥
「また会おう、暴走靴の人間よ」
3コマ目・純の足元が光り始める。
ブオン……。
---
【23ページ】
1コマ目・純の部屋。
光と共に、純が元の場所に戻ってくる。畳の上にべしゃっと座り込む。
純
「はぁ……今日も濡れずに帰ってこられただけマシか」
2コマ目・純が長靴を脱ぐ。
普通の長靴に戻っている。
純
「お前もお疲れさん」
3コマ目・純が長靴を棚にしまう。
隣には、フライパンとラッパ。
---
【24ページ】
1コマ目・純がベッドに横たわる。
純
「まさか魔鳥に気に入られるとはな……」
2コマ目・純の目が閉じる。
ナレーション
恥をかいても、時にはそれが縁になる。
異世界の道具は、いつも予想を裏切ってくる。
3コマ目・窓の外、静かな夜。
4コマ目・黒背景。
ナレーション
一日一回のガチャは、今日もまた――
純の常識を、軽やかに吹き飛ばしていく。
完
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。