1日1回しか魔法が使えない魔法使い
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
見習い魔法使いのルカには、大きな秘密がある。 それは、1日に「たった1回」しか魔法が使えない【制約の呪い】がかかっていること。 一度使えば、次の日の朝まで魔力はすっからかん。 そんな貴重すぎる魔法なのに、お人好しのルカは木から降りられない子犬を助けたり、くだらないトラブルに巻き込まれたりと、ついつい午前中のうちに「今日の1回」を無駄遣いしてしまう! 喋るお小言使い魔の黒猫に呆れられながら、ルカは今日を無事に乗り切ることができるのか? 魔法の使いどころを巡る、1日1話のほのぼの日常ファンタジーコメディ!
本文
朝は赤ん坊竜に出会い、その傷を癒した。それだけが今日の魔法だ。これでよかったのかどうか考えても答えは出ない。
「一人の命を救えた。それで十分じゃないか」
そう言ってくれたのはクロだ。
ルカはクロの頭をそっと撫でながら心の中でつぶやいた。
——明日もまたたった一回の魔法のために。
また明日、この世界で必要とされる誰かのために。
そしてルカはそっと目を閉じた。月明かりの下明日への予感が胸の中に小さく灯っていた。
私が書いた物語の続きを依頼されている。最後の場面ではルカが北の山で怪我した子竜を治し、村に戻って夕日を眺めて物語が終わっていた。自然な続きとしては次の日が始まるところから書けばいいだろう。
ルカの指が、銀色の表紙をそっと撫でた。すると本がかすかに輝きを増し——まるでルカの存在を歓迎するかのように、ページがひとりでに開いていった。風もないのに紙がめくれる。そしてある頁でぴたりと止まる。
そこには見たこともない魔法陣と、澄んだ青いインクで描かれた鳥の絵
「……どうやら、おじいちゃんは君にこれを託したかったらしいな」
クロがルカの肩から飛び降り、本の上に降り立った。その目は真剣そのものだった。
「読んでみるか? たぶんこれが、お前の運命を変える鍵だぜ」
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。