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小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/12 📚 シリーズ: 鬼の里の白妙雛 📝 692文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

私は、鬼の里へすてられた…。

本文

私はゆっくりと両方の目をつぶる。

  「………。」

瞼を閉じると、視界を支配していた赤黒い篝火かがりびの光が遮断され、内側の暗闇にじっとりとした静寂が広がった。 視覚が消えたことで、逆に周囲の音が尖って耳に突き刺さってくる。

鬼たちの下卑た笑い声、肉を噛みちぎる音、そして目の前の赤鬼の胸の奥から響く、ドク、ドク、という驚くほど力強く、重い心臓の鼓動。

  (あれ?)

  「ちょっと、人の話聞いてる!?」 ガバッと目を開けると、目の前には、これでもかってくらい真っ赤な顔をして、ワタワタと慌てている大男の顔があった。

  「な、なんだよその『どうぞ喰ってください』みたいな顔は! 俺は別に、お前を晩御飯のおかずにしようなんて一言も言ってねえだろ!?」 赤鬼は、私の手首からツッコまれたみたいに素早く手を引っ込めると、頭の後ろをバリバリと掻きむしった。

  「ったく、人間の村の連中も人使いが荒いっていうか、捨てるにしても極端なんだよ! 俺の名は厳牙(げんが)だ! 勝手に絶望して死んだ魚みたいな目をしてんじゃねえよ。つまらねえ人間の都合なんざ、この里じゃ誰も気にしねえ。おい、泣くな! 泣いてねえけど、そんな顔すんな! あーもう、めんどくせえ!」

一人で勝手に大パニックを起こしている。

周りの鬼たちも 「おい厳牙、人間の女にフラれたのか?」 「ダセえぞー!」 と、完全にヤジ馬モードでゲラゲラ笑いながら、おつまみの骨を投げつけてきている。

  「……ぷっ」 あんなに絶望していたはずなのに、目の前の赤鬼が頭を抱えてのたうち回っているのを見たら、お腹の底からおかしな笑いが込み上げてきてしまった。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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