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小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/12 📚 シリーズ: 鬼の里の白妙雛 📝 722文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

私は、鬼の里へすてられた…。

本文

🌸

【厳牙(げんが)視点】

  「冷えねえ……! 全然、頭が冷えねえッ……!!」 里の冷たい夜風が吹きつける川べりで、俺――厳牙(げんが)は、頭からざぶざぶと冷水を被っていた。

滴る水滴が額の一本角を伝って落ちていくが、顔面の熱さは一向に引く気配がない。 『夜に、その……食べちゃうのかなって……』 『初めてだから、どうすればいいか分かんなくて……』

 「あああ、思い出すな俺の馬鹿野郎!!」 川の土手に頭をごんごんと打ち付けながら、俺は自分の髪をめちゃくちゃに掻きむしった。

人間の娘が生贄として捨てられてきたって聞いた時は、せいぜい飯でも食わせて、落ち着くまで部屋の隅にでも転がしておけばいいと思ってたんだ。 それなのに、あいつのあの、雪みたいに綺麗な白い髪と、小動物みたいに潤んだ赤い目を見たら、口が勝手に「綺麗だ」なんて、生まれて初めて使うような軟弱な言葉を吐き出していやがった。

あいつ、村でひどい目に遭って、今にも消えちゃいそうに震えてたんだぞ。 それなのに俺ときたら、飯を食わせるつもりが、あんなアウトなセリフを言わせて、泣きそうな顔で恥ずかしがらせちまって……。

  「……あいつ、怖かったよな」 ふと、冷たい風が頭の芯を通り抜けた。 『美味しく、喰って、いいから』 って、あいつは本気で俺に命を奪われる覚悟をしてたんだ。

それなのに俺がパニックになって逃げ出しちまったら、あいつ、また「いらないもの」として拒絶されたと思って、部屋でシュンとしてるんじゃねえか?

  「しまっ……! 何やってんだ俺は!」 あいつの怯えたような顔が脳裏をよぎり、俺の心臓がどくんと嫌な跳ね方をした。 俺は濡れた髪のまま、大慌てで我が家に向かって全力で走り出した。

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作者について

みまち

みまち

紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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