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3.警備員・三谷

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/16 📚 シリーズ: 交錯する殺意 📝 271文字 ✅ 全年齢

あらすじ

ゆすり屋の男が、人気のない廃工場で殺害された。 犯人と目されるのは、彼に殺意を抱く二人の男。 互いの存在を知らぬまま現場へ向かった二人の行動には、奇妙な食い違いがあった。 何気ない発言や不自然な行動、現場に残された小さな痕跡をつなぎ合わせたとき、事件の構図は思いもよらぬ形へ反転する。 二つの殺意が交錯した先に待つ真相とは――。

本文

 午後八時過ぎ。三谷は車で夜の道路を走っていた。

 黒須との金の受け渡しをする取引場所は、彼の自宅からかなりの距離があるのだが、早めに家を出たので、黒須を始末してから出勤しても十分に間に合う。

『――夕方から降り出した雨は、今夜いっぱい降り続ける模様です』

 カーラジオから天気情報が流れていたが、三谷の耳には入っていなかった。これから自分が行うことを考えると、とてもそんな余裕は持てなかった。

「焦るな。まだ時間はたっぷりある。早めに行って、あいつが油断しているところを背後から忍び寄って襲う。それだけだ」

 自分に言い聞かせるように、三谷は呟いた。

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作者について

紗倉亞空生

紗倉亞空生

紗倉亞空生(さくら あくお)と申します。 ミステリとホラゲーとちょっぴりロードバイク🚴を嗜むしがない会社員です。

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