5.警備員・三谷の表紙画像

5.警備員・三谷

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/16 📚 シリーズ: 交錯する殺意 📝 289文字 ✅ 全年齢

あらすじ

ゆすり屋の男が、人気のない廃工場で殺害された。 犯人と目されるのは、彼に殺意を抱く二人の男。 互いの存在を知らぬまま現場へ向かった二人の行動には、奇妙な食い違いがあった。 何気ない発言や不自然な行動、現場に残された小さな痕跡をつなぎ合わせたとき、事件の構図は思いもよらぬ形へ反転する。 二つの殺意が交錯した先に待つ真相とは――。

本文

 雨の降る中、三谷は車を走らせていた。

 これから自分が行うことを、頭の中で何度も反芻はんすうする。

 やがて車は人気ひとけの全くない、S町郊外にぽつんと建つ廃工場に到着した。三谷は雨でぬかるんだ敷地内に車を停める。車内のデジタル時計は九時を表示していた。

「よし、あいつと落ち合う時間よりだいぶ早く着いた。あとは物陰にでも隠れて待ち伏せして、あいつが来たら不意を突けばいい。大丈夫。上手くいく」

 三谷は持参した果物ナイフを手に取ると、意を決して車を降りた。

 足音を忍ばせながら、薄暗い廃工場の中を進む三谷。

「うわあーっ!」

 ほどなくして、廃工場内に男の悲鳴が響き渡った。

ジャンル・タグ

,

作品統計

👁️ 閲覧数: 1 👍 いいね: 0 📚 本棚登録: 0

作者について

紗倉亞空生

紗倉亞空生

紗倉亞空生(さくら あくお)と申します。 ミステリとホラゲーとちょっぴりロードバイク🚴を嗜むしがない会社員です。

👥 フォロワー: 2人

作者ページを見る