最低な親
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
炎上系YouTuberのぬーいはある時不意に自分の過去を思い出す。それは残酷で、今の彼女に必要不可欠な過去だった。
本文
ももの家についた二人は、ソファに座りながら仲良く話をしていた。 そしてぬーいが言いにくそうに口を開く。
「ねえ。ももちゃん、ももちゃんが私と仲良くしたら、ももちゃんもいじめられちゃうよ!私はそんなの嫌なんだ!だからさ....」
「いいの!私はいじめられたっていいの!ぬーいのためなら、平気だもん!だって私はぬーいの親友なんだから!」
その言葉を聞いたぬーいは思わず涙が溢れてきた。本当に自分のことを好いてくれる人なんて今まで家族以外にいなかったのだ。
「ありがとう。本当にありがとうありがとう」
泣きながらぬーいはずっとそう言い続けた。本当に嬉しくて嬉しくてたまらなかった。このままずっと、ももちゃんと仲良く過ごしていけますようにそれがぬーいの願いだった。
ぬーいが帰ってから、しばらく経つと、ももの父親が帰ってきた。ももの父親は帰ってくるなり、ももの部屋へ行き、扉を開けるとももをその場で殴り飛ばした。
「きゃあ!」
ももはベッドに背中を打った。父親はそんなももを見て口を開いた。
「もも!お前ぬーいさんと遊んだそうだな?」
「うんそうだけど......どうしてそんなことで殴られなくちゃいけないの!」
「お前があいつと関わったら、お前までいじめられるじゃないか!」
それを聞いたももは負けじと言い返した。
「それが何!?私はぬーいのためならいじめられたって構わない!」
「そんなことを言ってるんじゃねえ!お前があのいじめられっ子と仲が良いって噂されて、俺達まで悪く言われたらどう責任を取るつもりなんだ!」
その言葉を聞いてももはその場に固まった。
「え?」
自分の父親がそんな事を言うなんて正直信じられなかった。
「もう二度と俺達に迷惑かけるような真似すんじゃねえ。このことは母さんにも言いつけるからな。」
「はい.......」
ももは何も言えなかった。父親と母親が怖かった。母親が帰ってくると、ももの頭を掴んだ。
「あんた一体自分が何したのかわかってんの!?あんたのせいでいじめっ子に加担したっていう悪い噂が流れて私たちが罵倒されたらどうするつもりよ!」
「ごめんなさい」
「あんたは本当に生まれてから使えないクズね!成績も何もかも平凡だしおまけに.....まあいいわ。今後はあんなやつにかかわらないで頂戴。恥さらし」
それだけ言って母親は部屋から出ていった。 一人部屋に残ったももはスマホの待受に写っている笑顔のぬーいをじっと見つめた。
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