選択そして決断
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
炎上系YouTuberのぬーいはある時不意に自分の過去を思い出す。それは残酷で、今の彼女に必要不可欠な過去だった。
本文
翌日学校に来たぬーいは教室の中に入った。
「ぬーいさんおはようございます。」
「先生おはようございます。」
先生と挨拶を交わしたぬーいは自分の席に座って、朝の準備を始めた。教室の戸がガラリと開いた。城美が入ってくる。
「なんだよ。どんくさぬーい今日も来たのかw」
ぬーいは聞こえていないふりをして、そっぽを向いた。
「どんくさだから耳も聞こえないってか?おい、生意気だなw」
その様子を見ていた先生が口を開いた。
「城美さん早く席に座ってください。」
城美は鬱陶しそうにしつつも、「はいよ」と言って席についた。
そこでももが教室に入ってきた。ももはいつものように明るい声で
「先生、おはようございます!」
と元気に挨拶をした。
その様子を見たぬーいが
「ももちゃん、おはよう!」
といったがももはちらりとこちらを見ただけで、何もいってはくれなかった。 それをみてぬーいは少し不安になった。昨日は仲良くなれたと思ったのに、もしかしたら嫌われてしまったのかもしれない、と。そんな思いが授業中も休み時間もずっと頭の中を回っていた。
放課後、ぬーいは思い切って、ももを体育館に呼び出した。
「ももちゃん、何かあったの?もしかして私嫌われるようなことしちゃった?」
「ううん、じつはね....」
ももが口を開いた瞬間に、もものスマホがピリリリリリとなった。 電話の相手はももの父親だった。
「もも、今何をしている。まさかぬーいと喋りながら帰っているんじゃないだろうな?」
「うん、いま城美たちと一緒に帰ってるんだ!」
「え?」
ぬーいは驚いた。目の前にいるのは正真正銘ももなのにもも自身は城美たちと帰っていると言っているのだ。
「うん、うん、わかった。じゃあね」
電話を終えたももにぬーいは訪ねた。
「ももちゃん、どうして城美たちといるなんて嘘ついたの?」
「じつはね、ぬーい昨日お父さんとお母さんに、ぬーいとはもう関わるなって言われちゃったんだよ。」
「えっ」
「ひどいよね......」
ももの口調は落ち着いていた。だが拳をわなわなと震わせ、唇を噛んでおり怒りに震えているように見えた。
「やっぱり!わたしと関ったせいで!ももちゃんは!」
そう叫ぶぬーいの肩に、ももはそっと手を乗せた。
「へいきだよ。私は大丈夫。これからもこうしてひっそり会おうね。」
ぬーいは不安そうな顔をしていたが今はひとまず、ももの言葉を信じることにした。
「じゃあまた明日ね!」
「うん...バイバイ!ももちゃん!」
こうして二人は帰路についた。