それぞれの親
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
炎上系YouTuberのぬーいはある時不意に自分の過去を思い出す。それは残酷で、今の彼女に必要不可欠な過去だった。
本文
ももと分かれ家に帰ったぬーいは玄関の戸を開けて中に入った。
「お母さん。ただいまー!」
「ぬーい!おかえりなさい。大丈夫?今日は学校でひどいことされなかった?」
「あるにはあったけど....ももちゃんがこれからもずっと仲良くしてくれるって言ってたし、平気だよ!」
それを聞いたぬーいのお母さんの顔が一瞬曇っただがすぐにもとの笑顔に戻り、
「あらそう、良いお友だちができてよかったわねえ。」といった。
「じゃあお母さん、私お風呂屋さんに行ってくるね!行ってきまーす!」
「いってらっしゃーい」
ぬーいのお母さんは笑顔で手を振った。
数分後ぬーいのお父さんが帰ってきた。
「ねえ、あなた少しお話があるんです。」
ぬーいのお母さんのその表情でぬーいのお父さんは事情をだいたい察した。
「ぬーいのことか?」
「ええ。」
その後二人はぬーいが戻ってくるまで真剣な顔で話を続けていた。
ももが自分の家に帰ってくると、部屋の中に父親がいた。
「おいもも、一体全体どういうつもりだ?」
「なんのこと?」
ももは何も知らないふりをした。
「とぼけるつもりか、だがまあいい。城美さんに聞いたんだがお前今日は城美さんと一緒に帰ってないんだってな?」
「っ!」
ももは驚いた。父親がそんなに疑り深かったとは..
そのまま父親はももの胸ぐらをつかんだ。
「何度行ったらわかるんだ!」
父親の怒声が部屋中に響き渡った。
「どうやらお前は口で言ってもわからないようだな。」
父親がそう言ってももの胸ぐらをつかんでいた手を離した隙に、ももは急いで階段を降りた。こんな家から早く出なければ、とやっとの思いで玄関についたとき、玄関の前には母親が立っていた。
「どこ行くのよ。」
静かに響き渡るその声には怒りが混じっていた。
「こんな時間にどこ行くってのよ!答えなさいよ!」
その声で後退りしたももは、恐怖に怯えた目をしていた.......