❲ 狐の義兄 8 ❳
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
好きを詰め込みました。ただ、自分の好きを置いた作品集です。
本文
お兄ちゃんを睨みつけたあと、
「……置いていかないと、毛が飛んでご飯に入るからお兄ちゃんっていちいち邪魔なんだよね。でも、悪いお兄ちゃんじゃないんだけど…」 はぁ、とため息つきながら私はお母さん、涼子さんの手伝いをしながら愚痴を言う。
お皿を並べるために棚を開ける私は、脳裏に今頃日本の裏側で優雅に仕事をしているであろう実の父親の顔が浮かんでいた。
(……本当に、あの男だけは絶対に許さない)涼子さんと再婚して、まだそう日は経っていない。それなのにあの父親は、再婚早々 「ちょっと外せない長期出張が入っちゃってさ!」と軽いノリで、私たちを置いて海外へ飛び立ってしまったのだ。
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