入学式。生徒会長のお話。
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
十年前の事故で両親を亡くした。 そこから彼女の人生は全て変わってしまった。 でも、諦めずに立ちあがろうとする。 _この先どんなことが起こるかも知らずに__
本文
8:00__
ついに入学式が始まる。
講堂にはたくさんの人が集まっていた。
「人、多い」
闇莉が言うと
「我慢しろ」
と凪が言い返した。
そして2人も講堂に綺麗に並べられたパイプ椅子に腰を下ろした。
そしてついに入学式が初まった。
最初は校長先生のお話だった。
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
春の光が新しい制服を優しく包む本日、本校に新たな仲間を迎えることができ、
教職員一同、心より歓迎いたします。
皆さんは今日から、この歴史ある学び舎の一員となりました。
高校の三年間は、人生の中で最も大きく成長し、自分自身の色を見つける大切な
時間です。時には高い壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、失敗を恐れず、
一歩を踏み出す勇気を持ってください。ここで出会う友人や先生方は、
皆さんの大きな支えとなります。
保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。
大切なお子様をお預かりするにあたり、教職員一丸となって成長をサポートして
まいります。結びに、新入生の皆さんがこの学校で実りある豊かな時間を過ごし、
大きく羽ばたいていくことを期待し、式辞といたします」
次は新入生代表の言葉だった。
「新緑の香りが心地よく漂う今日の佳き日、私たち新入生のために、
このような素晴らしい入学式を挙行していただき、誠にありがとうございます。
先ほど先輩方や先生方から温かい歓迎のお言葉をいただき、胸が高鳴ると同時に、
これから始まる新しい生活への身が引き締まる思いです。
私たちは、この歴史ある蒼葉高校の生徒としての誇りを胸に、互いに切磋琢磨し、
学業や部活動に励むことを誓います」
それを聞いている間、闇莉より凪の方が退屈そうだった。
最後は生徒会のお話だった。
「(ふっと前髪をかき上げ、マイクに向かって微笑む)
満開の桜が美しく舞い散る今日……だが、その桜ですら、僕の引き立て役に
過ぎない。新入生の諸君、僕の美しさに言葉を失うのは無理もないが、
どうか拍手を忘れないでくれ。
諸君がこの学園で学ぶべき最も重要なこと、それは『美しさ』だ。僕の歩く姿、
僕の言葉、僕の存在すべてが諸君の教科書となるだろう。
毎日僕を見て目を肥やすといい。ただし、あまりの尊さに恋に落ちてしまっても、
僕は責任を持てないがね(ウィンク)」
すると講堂の最後尾に座っている二、三年生の席から
「キャー、春人様素敵〜!」「今日もカッコいい!」
と騒ぎ声が聞こえた。
「鬱陶しい、生徒会長がナルシストってどうなってんだよ」
そんな中凪の機嫌はだんだん悪くなっていく一方だった。
作品統計
📚 本を探すなら「よみどき」(あいぺんが運営する本の発見サイト)
130万冊を超えるコミック・小説・書籍の順位と値段を毎日みて、いま読むものを決められます。