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019、海の恵み、海の警告

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/23 📚 シリーズ: ラスティア群像劇~第1章~ 📝 838文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

時空のゆがみ:あらゆる人や物を取り出すことができる空間。ある世界との間の空間。 時空の裂け目:ゆがみを使い過ぎて裂け目になった空間。マナが不安定になり危険。修復師が縫い合わせてゆがみになる。ある世界との交わり。 修復師:マナを糸状に操り裂け目を修復する者。修復中は無防備になる。 縫界衛士:無防備な修復師を裂け目の悪意から守る者。修復師1人に対し2人いるのが基本。 この物語は、時空のゆがみと対峙する人々が織りなす群像劇。 そこで繰り広げられるヒューマンドラマをお楽しみください。

本文

朝日が完全に昇る頃、海は穏やかな顔をしていた。

だが敬三は騙されない。

「道具がねえ漁は、漁じゃねえ。拾いもんだ」

そう言いながらも、もう浜を歩いている。

花子、恭一、丑三、萬月、君島、一重、明美。

漁師組が自然と集まる。

「網は無理だな」

「針もねえ」

「手掴みか、追い込みか…」

現実は厳しい。

そのとき明美がしゃがみ込んだ。

「これ見て」

波打ち際の岩場。

浅い潮だまりに、小さな影が動く。

魚だ。

指ほどの細い魚が、閉じ込められている。

「潮が引いて取り残されたか」

敬三の目が鋭くなる。

「素手でいける。だが滑るぞ」

萬月が剣を抜く代わりに、腰を落とした。

戦士の動きではない。獲物を狩る動きだ。

恭一と拓斗が両側から囲む。

「せーの!」

水が跳ねる。

一匹逃げる。

二匹逃げる。

だが花子の手が、水中から跳ね上がった。

ぴちぴちと暴れる魚。

「取った!」

空気が一気に変わる。

その後は早かった。

笑い声が混じる。

転ぶ音。

水しぶき。

大漁とは言えない。

だが十数匹の小魚が浜に並ぶ。

敬三はそれを見て、静かに頷いた。

「……食えるな」

その一言の重み。

生き延びる可能性が、数字じゃなく形になった瞬間。

だが、海はそれだけでは終わらなかった。

沖合で、急に水面がざわつく。

敬三の顔が変わる。

「離れろ!!」

全員が反射で下がる。

次の瞬間、波が強く打ち寄せる。

さっきまで立っていた岩場を水が飲み込む。

萬月が息を吐く。

「……急に来たな」

「これが海だ」

敬三の声は低い。

「取らせる時は取らせる。だが、取りすぎるなって時は、必ず来る」

教訓ではない。経験だ。

誰も軽口を叩かない。

だが浜には魚がある。

事実が、希望になる。

丑三が笑う。

「焼けるな」

その言葉に、全員の腹が鳴った。

敬三は海を見る。

敵でも味方でもない。

だが今日、彼らは一つ学んだ。

この世界には“生きる余地”がある。

それは祝福ではない。

試験の続きだ。

だが、確かに――

人は、最初の糧を得た。

後書き

初めての漁は、いわゆる目立つ作業でもなく、打ちあがった魚を取る話。

そして、海のやさしさ、怖さが描かれています。

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ハロー! ニセイモっと と申します。 こちらでの活動は6月3日午前5時頃に始めました。 第6次世界、第4次世界が存在します。 せっかくなので、 第6次世界は”ラスティア”、第4次世界は”ストラ...

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